IRで企業価値は高められるのか?【IR系AC】
こんにちは。
グラッドキューブ(証券コード:9561)IR担当の財部です。
今回は、初参加のIR系アドベントカレンダー2023(表)12日目として記事を書かせていただきます。
IR系アドベントカレンダー(表)
IR系アドベントカレンダー(裏)
IR系アドベントカレンダー(裏)では9日に当社のIR担当 太田が書かせていただきました。ぜひご一読ください。
昨日の12月11日に(表)を担当されたリンクスリサーチ小野さんからのバトンです。
小野さんの記事の中に書かれていた、
この文章にギュッと心掴まれました。
「会社の中心部で企業価値向上をリードする」ことを目標として経営企画部を今年2023年1月につくり、IR活動も含め1年間走り続けてきたけど、果たしてグラッドキューブの企業価値は向上したと言えるだろうか?投資家の皆様へビジネスモデルはわかりやすく伝わっているだろうか?自社の物語や未来に向けたストーリーは(言える範囲で)伝えられているだろうか?IR活動は十分だろうか…?
少しだけ自己紹介を交えてお伝えさせてください。
私は2013年当時、個人で会社経営をしていました。グロービス経営大学院の講師から代表の金島を紹介され、ビジネスの考え方などが近いことから意気投合し、初年度は外部パートナーとして参画していました。グラッドキューブの社員数がまだ一桁だった頃です。
社員を増やし会社を強く、大きくしていきたいという金島の熱い想いに賛同し、2014年に取締役として就任してからはまず社員が増えても耐えられる会社の基盤づくり、人事制度や採用活動の改善に努めました。
2022年3月にCIRO(チーフIRオフィサー)を名乗るまで、7年間ほどCOOとして事業サイドでSiTestのセールスやSPAIAの編集長、新規事業等に携わってきています。
第二創業期から会社の基盤づくりに関わり、事業を見てきたからこそ、上場後は投資家の皆様へ事業活動や自社の魅力を余すことなく伝えていけるだろう、そう考えていました。
ところがN-1から勇み足でIRについて学び、水面下で準備を進めることができていたものの、実際にIR活動を始めてみるとなかなかうまくいきません。
期待してもらえるのではないかと事業に関するIRを出しても響かないし(→ きちんと届けられていない?)機関投資家面談では事業や実績について伝えられても、競合他社との違いや自社サービスの競争優位性に関してなど、投資判断につながるコアな部分になればなるほど、相手が腹落ちする明確な回答ができてなかったように思えます。
もっと俯瞰して見なければうまくいかない。投資家目線で資料作成、面談に挑まなければ。そして何より業績を伸ばしていかなければ…!そんな思いを抱えながら走り続けた1年でした。
開始当初は孤軍奮闘していましたが、縁あって5月にIR担当の太田が入社し、部内で一緒に考えながら進められるようになるなど環境が大きく変わりました。(いつもありがとう)
試行錯誤を続けていく中で、株価の動きを見ながら柔軟なIRスケジュールを組んでみることにしたのですが、意識したことはまさに昨日 Kabu BerryさんがX(旧Twitter)でポストしてくださった内容だったのです。
情報がでたら上がるではなく、売上にどのくらい影響するのか妄想できたら上がる。
--- 妄想できたら上がる。
--- 妄想できたら…
--- 妄想…
10月にworkhouse株式会社の事業の一部譲受をしてから、代表金島が統合による効果を最大化するために旗を振りながらみんなを先導してくれています。元々の企業文化が近しいこともありましたが、これまで別々の会社でしたっけ?と思ってしまうくらい、スピード感をもって私たちはひとつになり「ワン・グラッドキューブ」として動き出しました。
これまで自社開発しSiTestやSPAIAに搭載していたAIのみならず、先日特許出願の開示をしたような新たな領域にも踏み出しています。
そして今後の発展をメッセージとして受け取っていただくために、取締役会で承認を得た「報告セグメントの変更に関するお知らせ」を続けて翌日に開示しました。
その結果僅かながら株価が動きました。私たちグラッドキューブがこれからどこへ向かっていくのか、将来売上にどのくらい影響するのか投資家のみなさまに(妄想) ご理解いただけたのではないかと思います。
これまで評価されることを期待してIRを出してもまったく投資家の方に響かないことが多々ありましたが、振り返ってみるとその理由が少しわかる気がします。
1年2ヶ月ほどIR活動を行ってきて、若輩者ながら今回は初めて投資家の方と繋がれたような感覚を得られました。
中身の重要性はもちろん、出すべきタイミングや順番も大切なんだ!と体感できた気がします。
(…とはいえ、この先もうまくいかないことがたくさんあるでしょう。開始してたったの1年、勘違いせず謙虚に日々精進してまいります。)
IR活動の研鑽は2024年もその先もずっと続いていきますが、2023年のいま、グラッドキューブとworkhouseという2隻の船が統合されてより大きな海へ航海にでたことは間違いありません。
陸にいる船主である株主に向けて、グラッドキューブという船がどこにいて、どんな速さでどこへ向かっているか、来期も、伝わる、妄想しやすい 、わかりやすい、企業価値を高めていけるIR活動を心がけてまいります。
みなさま、どうか引き続き応援してください。
※船主のたとえはマーケットリバー市川さんの著書等を参考させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様、どうぞ素敵な年末年始をお過ごしくださいませ。
明日のIR系AC(表)は、当社も出演させていただいたIR TVを運営するIR Roboticsさんです!どうぞよろしくお願いいたします。
(ご留意事項) 本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。