見出し画像

カーボンゼロを目指す新しい資産運用のカタチ~東京金融賞「グリーンファイナンス知事特別賞」受賞企業の取組~

東京都では、2018年度から「東京金融賞」を実施しています。
昨年度(2021年度)は、ESG投資部門の受賞事業者のうち、グリーンファイナンスの観点から特に優れた事業者を表彰する「グリーンファイナンス知事特別賞」を新たに創設しました。

昨年度の表彰式の記事はこちら↓

この度、「グリーンファイナンス知事特別賞」を受賞された大和アセットマネジメント株式会社にインタビューしましたのでご紹介いたします!!

※トップの写真は山梨県笛吹市の植樹活動にて撮影された、大和証券および大和アセットマネジメントのご担当の方とNPO、現地の森林組合の方々の集合写真です。

Q1.東京金融賞に応募したきっかけを教えてください

ESG投資の普及を実践する事業者を表彰するという「東京金融賞 ESG投資部門」は、資産運用会社にも受賞のチャンスがある数少ないアワードとして以前から意識しておりました。
その後「脱炭素テクノロジー株式ファンド」において、投資家と歩みを共にする、長期で取組む「脱炭素と資産形成のカタチ」を構築できたことが応募のきっかけになりました。同取組みについては当初より反響がありましたが、私たちの取組みに共感していただける方がさらに増えてほしいという想いから応募するに至りました。

Q2.受賞された金融商品のコンセプト、貴社としてのねらいを教えてください

当商品は脱炭素を明確なコンセプトとしています。脱炭素はもはや世界の共通課題として認識され、経済活動としても長期的なトレンドになるでしょう。その上で、当商品が他と一線を画すのは、日本初の取組みとして「投資先企業が排出したCO2を算出し、CO2削減を目的とした事業に資金拠出をすることでファンドとしてカーボンゼロ」をめざすことと、「NPOを通じた植樹プロジェクト」です。カーボンゼロを目指す新しい資産運用のカタチとして、投資家と共に社会課題の解決に取組む所存です。

ご参考:脱炭素テクノロジー株式ファンドの特集ページ
※外部サイト(大和アセットマネジメント株式会社HP)に遷移します。
※こちらのページでは東京金融賞記念動画も掲載されています。
【特集】脱炭素テクノロジー株式ファンド(愛称:カーボンZERO)/大和アセットマネジメント 

Q3.受賞された取組について大変だったこと、苦労されたことなどありましたら教えてください

NPO団体を通じて植樹活動を支援する植樹プロジェクトの仕組みづくりに苦労しました。社内的な事情で恐縮ですが、私たちが全国のNPO団体を調査した結果、全国規模で植樹活動を展開し、植樹証明書の発行含め、森の成長過程を見守る活動を継続的に行っている実績があったNPO団体は限られていました。その中で、「東京都認定NPO法人環境リレーションズ研究所様」の「Present Tree」活動を知り、実現できるパートナーだと考えました。その後、団体様と何度も協議を重ね、植樹プロジェクト「樹を育て、未来を託す みんなで育む明日への森」が誕生しました。

植樹プロジェクトロゴ

植樹プロジェクトのロゴ

Q4.東京金融賞(グリーンファイナンス知事特別賞)を受賞されたことで社内外から反響はありましたか

社内外から多くの反響をいただきました。当ファンドの販売会社様だけでなくお取り扱いのない金融機関の方からもお問い合わせがあり、また各種メディアでも取り上げていただきました。
社内にも相乗効果が広がっています。個別ファンドのパフォーマンスで賞をいただくことはあっても、こうしたファンドにまつわる取組み全体を表彰されるケースは稀なため、今回の受賞は役職員のモチベーション向上にも繋がり、新たなチャレンジが進み始めています。

Q5.信託報酬の一部を植樹活動に寄付するとのことでしたが、受賞後の取組状況を教えてください

プロジェクトに参加していただいている販売会社様と当社が植樹活動に寄付を行った結果、今年は全国4カ所「北海道」「東京都」「⼭梨県」「熊本県」で合わせて約8,500本の植樹を支援し、そのうち東京都檜原村には1,000本植樹いたしました。植えられた樹々は、現地の森林組合等によって10年間保育管理され、豊かな森へと育っていきます。当社のホームページで詳しい内容や実際の植樹の風景をご報告しておりますので是非ご覧ください。

※植樹のご報告レポートは下記リンク先からご覧いただけます。
※外部サイト(大和アセットマネジメント株式会社HP)に遷移します。
脱炭素テクノロジー株式ファンド(愛称︓カーボンZERO)【全国4か所に8,516本を植樹~樹を育て 未来を託す みんなで育む 明⽇への森~】

写真

東京都檜原村の植樹活動の様子

画像4

画像5

山梨県笛吹市の植樹活動の様子


Q6.受賞されてからのESG投資への普及に係る取組や、今後の展望を教えてください

今年6月に「カーボンZEROインパクトレポート2022」を発行しました。当ファンドの意義とファンドが生み出すグローバル社会への大きなインパクトを、より深くご理解いただくためにまとめた資料であり、当社ウェブサイトでどなたでもご覧いただけます。昨今ESG投資に関する情報開示が不足しているという指摘がありますが、当レポートはこうした問題意識に対する当社の回答の一つです。ファンドのESG投資が社会にもたらすインパクトを投資家の皆さまに理解していただけるように、情報提供を続けて参ります。

※「カーボンZEROインパクトレポート2022」は下記リンク先からご覧いただけます。
※外部サイト(大和アセットマネジメント株式会社HP)に遷移します。
https://www.daiwa-am.co.jp/news/20220614_01.pdf

Q7.東京金融賞2022への応募を検討されている企業へのメッセージをお願いします

今回の応募により、審査過程を通じて自社の取組みを様々な観点から整理することができ、結果として国内外にアピールするきっかけになりました。また、受賞後のステークホルダーの皆さまからの反響は大変大きいものでした。「国際金融都市・東京」のプレゼンス向上に資する取組みとご評価いただけたことは大変嬉しく、当社もより一層ESG投資を通じてグリーンファイナンス市場の発展にむけ取組みを続ける所存ですので、是非皆さまもご応募ください。

レタッチ済み_東京金融賞2021メンバー集合写真

インタビューにお答えいただいた方

(※企画担当執行役員様のほか、経営企画、商品企画、スチュワードシップ・ESG推進、プロモーション戦略等のご担当者様の方々にお答えいただきました)

ーーーーー
大和アセットマネジメントさん、インタビューにご回答いただきありがとうございました!
東京金融賞2022では、9月30日(金)までESG投資部門にて応募事業者を募集中です。
昨年度に引き続き、ESG投資部門の受賞事業者のうち、グリーンファイナンスの観点から特に優れた事業者を「グリーンファイナンス知事特別賞」として表彰します!
皆様、ぜひご応募ください!!

ご応募はこちらから↓

※東京都並びに東京金融賞は特定商品の購入、売却、保有を推奨、又は将来のパフォーマンスを保証するものではありません。また、東京都が特定の銘柄への投資、サービス利用の推奨等を促すものではありません。