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英国シティ ロード・メイヤー等とのオンライン面談を実施しました。 テーマは、「グリーンファイナンスを軸とした両都市のさらなる連携」!

みなさん、こんにちは。
東京都は、英国のシティ(シティ・オブ・ロンドン)と連携に向けた合意書(MoU)を締結し、ニューヨークやロンドンと並ぶ世界有数の国際金融都市を目指しています。

東京都とシティ・オブ・ロンドン・コーポレーションの交流・協力に関わる合意書(MoU)はこちら

さて、みなさんは、英国には2つのロンドン市が存在するのをご存じでしょうか?通常「ロンドン市」と呼ばれているのはグレーターロンドン(GLA: Greater London Authority)を指しており、実は、その中心部にもう一つの「ロンドン市」であるシティ・オブ・ロンドン(City of London)が存在します。シティ・オブ・ロンドンは、英国ロンドン市の中心部に位置し、単にシティ(The City)と呼ばれ、世界有数の国際金融都市ロンドンの金融機能の中枢を占める都市として有名です。また、シティの市長は、ロード・メイヤーと呼ばれており、毎年選挙で国際経験豊かな人材が選出されています。現在の市長は、第692代目。長い間、シティが金融分野で世界をリードしてきた歴史が表れています。

6月15日(火)に、小池都知事が英国シティ 第692代ロード・メイヤーのウィリアム・ラッセル氏、英国シティ参事会議員のヴィンセント・キーヴェニー氏及び東京国際金融機構会長の中曽氏と、オンラインで面談を実施しました。


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小池都知事は歴代のシティのロード・メイヤーとも交流があり、今回行われた4者面談では、現在のロード・メイヤーのウィリアム・ラッセル氏に加え、次期ロード・メイヤー候補でもあるシティ・オブ・ロンドン参事会議員のヴィンセント・キーヴェニー氏にもご出席いただきました。

また、今回は、東京側から一般社団法人東京国際金融機構(通称、Fincity.Tokyo)の中曽宏会長もご出席されました。

ちなみに、Fincity.Tokyoとは、2019年4月に設立された官民連携の東京の金融プロモーション組織で、国際金融都市としての東京の魅力を国内外に発信しています。会長の中曽氏は日本銀行の元副総裁です。

面談の冒頭で、小池都知事は、新型コロナ感染症を一日も早く乗り越えて、その先の持続的な成長を目指すために、「サステナブル・リカバリー」の視点で、経済の血液とされる金融機能の活性化とともに、とりわけ、グリーンファイナンスの分野における東京とシティの連携強化が重要であると述べました。

次に、シティのウィリアム・ラッセルロード・メイヤーは、英国で今年G7とCOP26が開催されることは、気候変動においてリーダーシップを見せるチャンスであると考えていると述べ、オリンピック・パラリンピック東京大会の成功を祈念すると挨拶されました。

続けて、ヴィンセント・キーヴェニー氏は、11月の選挙の後、次期ロード・メイヤーに就任した際には、東京とロンドンの金融分野での関係を深めることに尽力したいと述べました。

また、中曽氏は、東京が再び国際金融都市とし復活し、ロンドンと並び繁栄していくことを期待していると発言されました。

意見交換の場においては、グリーンファイナンスの重要性等を中心に活発な議論が行われ、両都市の緊密な連携を強化していきたい旨などが語られました。

面談は約40分間続き、4者間でグリーンファナンスに関する様々な意見交換がなされ、充実した内容となりました。国際金融都市担当として、これまで以上に、東京都とシティとの連携を強化し、今後も、東京の国際金融都市としての魅力をグローバルに発信していきます。

【参考】
2017年にシティと締結したMoUでは、東京都とシティが、金融分野のイベント、グリーンファイナンス等の分野で連携することとしています。

このMoUに基づいて、東京都は毎年シティと交流を続けており、これまで、様々な面で両都市の交流が行われてきました。
例えば、MoUに基づきシティと東京が共催している金融セミナーは、2018年度には外国企業の誘致、2019年度には資産運用、2021年度にはフィンテックを、それぞれテーマとして開催しました。

また、両都市はグリーンファイナンスをテーマとしたセミナーも過去3年連続で開催しています。昨年度開催したグリーンファイナンスセミナーでは、小池都知事もビデオメッセージで登壇し、未来に向けた投資であるグリーンファイナンスの重要性や、国内外から投資を呼び込み、脱炭素化を進めていくには、金融と環境を組み合わせた具体的な行動が必要であることなどのメッセージを発信しました。

なお、東京のグリーンファイナンスに関する取り組みについては、こちらをご覧下さい。