見えない不審者を見る

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1．不審者？？
比較的安全と言われている、日本の中でも不審者といわれる人は多く報告されている。私の知人も露出を好むタイプの不審者に遭遇しちっちゃいおっさんが下半身についていたと話した（知人は怖かったらしいが楽しそうに話していた）。
不審者が出るのをゼロにするのは難しいが不審者が出る場所を避けることはできる。このことから大阪府警察は大阪府内の犯罪発生情報や防犯対策情報等を発信する安まちアプリ・安まちメールを配信している。これらのデータを駆使し、GIS上でデータ分析を行う。

2．どこにいる！不審者！！
犯罪に関してはGraham Farrell. Ken Pease 1993.Once bitten, twice bitten Repeat victimisation and its implications for crime preventionに犯罪は同じ地域同じ時間帯に起こりやすいといわれている。今回の不審者情報に関しても何らの傾向や不審者集積地があると考えられる。

3．不審者をあらわに
安まちメールには不審者に遭遇した住所・日時・内容が記載されており、それらのデータたが1年間分としてPDFとしてホームページ上に上がっている。

PDF化された不審者情報


このデータを使用し、Excelの表を作り、住所情報を東京大学アドレスマッチングサービスで緯度経度情報に変換する。この情報を元にGIS上にポイントとしておくことで分析を行う。
（データの中にはひったくり被害も入っていたので不審者のみにした）


不審者がでた場所！！

これらの点群はまばらに散らばっているように見えるが点の集合度合いを見ることができる、カーネル密度推定を行うことでよりデータが可視化された状態にする。すると、近鉄日本橋駅周辺で犯罪が起きていることがわかる。

不審者がどこで出やすいのか

次に不審者が発生した時間帯により分類を行いどの地域にどの時間で不審者が出やすいかを見る。分類は0時～5時・6時～11時・12時～17時・18時～23時で分けカーネル密度推定を行う。犯罪を見ると同じ時間に特定の地域で不審者が目撃されていることがわかる。
例として0～5時では変態A？は令和3年9月27日午前4時30分ころ大阪市中央区東心斎橋2丁目4番付近において女性に対し男がｽﾞﾎﾞﾝを膝までずらし下半身を露出する40歳~50歳くらい身長180ｾﾝﾁﾒｰﾄﾙくらい細身青色長袖ﾊﾟｰｶｰ黒色長ｽﾞﾎﾞﾝ着用色不明の単車を使用した男5月7日午前5時35分ころ大阪市中央区東心斎橋1丁目15番徒歩で帰宅途中の女性の後方からﾐﾆｻｲｸﾙに乗った男が近き女性の身体を触りそのまま東方向に逃走するという事案が発生しました犯人は黒っぽい色のミニサイクルに乗った年齢３０歳代前後の中肉の男で灰色のパーカー黒色ズボンを着用同様の犯行内容で同様の風体をしているため同様の不審者と考えられる。
6～11時にみられる不審者Bは午前8時10分頃大阪市中央区日本橋1丁目17番
徒歩で通行中の女性に対して自転車に乗った男が自らの下半身を触る仕草を見せつける事案が発生しました不審者は　年齢50代後半黒髪茶色上衣青色ｽﾞﾎﾞﾝを着用した黒色の自転車に乗った男です9月29日午前11時15分ころ大阪市中央区日本橋1丁目16番付近徒歩で通行中の女性が身体を触られる事件が発しました犯人は年齢40から50歳代黒色短髪身長170ｾﾝﾁﾒｰﾄﾙくらいの男本日午前11時16分ころ大阪市中央区日本橋1丁目6番自転車に乗車した男が女性の背後から　面前に回り込みすいませんと言いながら下半身を露出する事案が発生しました　犯人は年齢40歳位頭髪耳までの黒髪下衣黒系短ﾊﾟﾝ白っぽい自転車を使用する男とされ同一犯の可能性が高い。

犯罪と時間
0-5時カーネル密度推定
6-11時カーネル密度推定
12-17時カーネル密度推
18-23時カーネル密度推定

４.不審者の癖
不審者の癖は
１つ目！不審者は傾向として手口を使用し同じ時間帯同じ場所で犯行を行う
２つ目！脅迫などの犯行を行う不審者は都市内で乱発的に起きる
３つ目！公然わいせつは他人がターゲットになるので人と会う可能性が高い駅に周辺に集積がみられる！

5.最後に～
今回は不審者を見たが比較的面白いデータが見られた。不審者（見せたがり）はある程度の行動範囲をもちその中で動いている。しかし、脅迫や大声を出すタイプは町の中で羅発的に起きており町を徘徊している可能性が高い。また、見せたがりタイプは見せ方にこだわりがあるようで犯行手口により同一人物だと予測できる。
このようなことから、一般的に言われている夜道や人気少ない道を避けるのは間違いないが、その不審者がどのような犯行をするかで気をつける地域と時間帯があるだろう！！

参考文献
1.　Graham Farrell. Ken Pease 1993.Once bitten, twice bitten Repeat victimisation and its implications for crime preventionhttps://repository.lboro.ac.uk/articles/report/Once_bitten_twice_bitten_repeat_victimisation_and_its_implications_for_crime_prevention/9470735/1　　　
2.　CSVアドレスマッチングサービス
https://geocode.csis.u-tokyo.ac.jp/geocode-cgi/geocode.cgi?action=start　　
3.　大阪府警察　生活安全　安まちメールhttps://www.police.pref.osaka.lg.jp/seikatsu/11608.html


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