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IoT HACK Vo3 株式会社Secual

現在、テクノロジーの進化に伴い、IoTやDXを活用したサービスを展開する企業が急増しています。また、人口減少や人件費の高騰といった社会的な背景から、テクノロジーの導入はこれからの時代において必須の流れとなるでしょう。
そんな中、IoTHACK編集部では、既にテクノロジーを活用する実践者の方々をゲストに招き、「どのように活用しているのか?」についてインタビューを行っています。以下のような方に、ぜひ記事を読んでいただきたいです!


<この記事の対象となる方>

IoTやDX、ロボットの導入を検討している方
具体的にどのような効果や変化をもたらすのか知りたい方。

IoTやDX、ロボットの活用事例を知りたい方
他社の成功事例やユニークな活用方法を学びたい方。



株式会社Secualさんとは

「ホームセキュリティを、もっと身近で誰もが気軽に利用できるものに変えたい」という想いから、『Secual Home』で家を、『NiSUMU RENT』で賃貸住宅を、『NiSUMU』と『Smart Pole』で街を、『NiSUMU CARE』で高齢者の生活を見守るサービスを展開。「安心をもっとカジュアルに」をコンセプトに、セキュリティをリーズナブル/スマートに提供、安心・安全な暮らしの実現を目指します。

IoTをどのように活用にしているのか

Secualさんでは、ホームセキュリティという観点からいくつかのサービスを展開されています。

Secual Home(セキュアルホーム)
『Secual Home』は、センサーが窓や扉の「開閉や振動、人の動きを検知」「ブザーで威嚇」「利用者へ通知」を行うことで、帰宅時に侵入犯と鉢合わせてしまうような二次被害を避けることを目的としたサービス。

Secual Smart Pole (セキュアルスマートポール)
防犯・防災・見守り機能を搭載した次世代街灯であり、安心・安全に加え、サステナブルな街づくりに貢献する、新しいタウンセキュリティソリューション。Secual スマートポールに内蔵されたカメラが異常を検知し、管理者に通知できる仕組みとなっている。

NiSUMU CARE (ニスム ケア)
センサーで人の動きや部屋の温湿度・照度のデータを収集し見守りセンターが日々の生活リズムをモニタリング。変化を検知した際には安否確認を行うサービス。

モノ売りからコト売りへ(対談サマリ)

YouTubeを通じた対談では、会社の成り立ちや事業概要についてインタビューしました。その中でも特に印象的だった言葉を引用しています。

-「IoT」という言葉は最近よく耳にするようになりましたが、ユーザーに浸透させるためにはどうすればよいでしょうか?

Secual代表菊池さん:モノを売る時代からコトを売る時代へと移行していると言われていますが、私たちが目指すべきは、単にIoT機器を販売することではありません。IoTを活用してどのような価値を提供できるのか、またどのような課題を解決できるのかを明確にしなければ、市場に浸透することは難しいと考えています。私たちはセキュリティを基盤にしながらも、超高齢化社会を見据え、高齢者を見守るためのセンシング技術や、スマートシティ化を目指した街づくりにおける屋外IoT活用の仕組みなど、価値を創造する取り組みを進めています。このような「コトづくり」にどれだけ注力できるかが、今後の鍵になると考えています。

-デジタル街路灯に関して、導入者のニーズにはどのようなものがあるのでしょうか?

Secual代表菊池さん:2024年1月にオープンした東京都初のパークPFI事業である都立明治公園の開発案件では、防犯機能だけでなく、人流解析が大きなテーマとなりました。例えば、国立競技場でイベントが開催された際に人の動きがどのように変化するのか、公園でイベントを実施した場合に人がどこを通るのかを分析し、それを基にキッチンカーの最適な出店場所や警備員の配置を決定するといった活用が想定されています。このような取り組みを「パークDX」と呼び、人の動きや属性、さらには男女比や年齢層を運営会社が分析できる仕組みを導入することが、最大のテーマでした。その結果、このプロジェクトでは、こうした分析を全面に押し出して採用いただきました。

また、横浜のみなとみらいにある住宅展示場兼商業施設「LIVINGTOWN みなとみらい」への導入事例もあります。この商業施設では、警備員の巡回に月30万円ほどのコストがかかっていましたが、街路灯のカメラ映像を提携先の警備会社や管制センターと連携させることで、リモート画像による巡回警備を実現。これによりコストを削減し、深夜帯も含めた効率的な施設警備が可能となっています。これらの案件では、それぞれのニーズを引き出し、+αの付加価値を加えたソリューションを提供するケースが非常に多くあります。

-すべてのサービスのIoT機器のデザインにこだわっているようですが、その理由は何でしょうか?

Secual代表菊池さん:デザインには強いこだわりを持っています。自宅に設置するホームセキュリティ機器も同様で、家に設置する以上、見た目がダサいものは避けたいですよね。街づくりにおいても同じで、その街のコンセプトに合ったデザインであることが必要だと思います。ただ、ベースとして「スタイリッシュ」であることが非常に重要だと考えていますし、初めて見た方にも必ずそのように評価していただける自信があります。デザインは、会社の理念や姿勢を外部に表現する一つの手段だと捉えており、各機器のデザインにも細部までこだわって作り込んでいます。

●対談動画はこちら!



記事の振り返り

IoT HACK編集部としてインタビューを振り返ると、「モノ売りからコト売りへ」という表現が非常に印象的でした。IoTそのものを販売するのではなく、IoTを通じてどのような価値を生み出し、どのように変化をもたらすのかを示すこと、これを明確にしなければ、導入も進まない。という言葉は、私たちが発信したいことでもあるため、深く共感しました。また、サービス展開において自社のコアバリューや強みにフォーカスし、デザイン面にも細部までこだわる姿勢は大変参考になりました。「こだわるべきところには徹底的にこだわる」というスタンスは、私たちIoT HACK編集部の活動とも重なる部分が多く、学ぶべき点が多いと感じました。


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