自慢のお姉ちゃんが最高って話1
私には3つ上の姉がいます。
小さいときとか中学生のときくらいまで普段は仲良しだけど頻繁に喧嘩してました。姉は妹の私がいうのもなんだけど、本当にすごい人です!勉強も運動も部活もなんでもそつなくこなして、同じ習い事をしていたのですが全部姉よりいい成績を残したことはないです。何をしても模範的というか、お手本のような人です。いつでも努力を惜しむことはなく、姉が高校三年生のときなんてお風呂の中でも勉強していて、湯船に浸かりながら寝ているのを慌てて起こしに行ったくらいです。
そんな姉に私は劣等感を抱いていました。両親が姉と私を比べているのではないか、姉とちがって出来の悪い私を心の中で失敗作と思っているのではないかと思っていました。
現に姉が塾にも行かず、家庭教師も雇わずに国立大学に受かったのに比べ、私は塾にも通わせてもらって、高い教材を買ってもらっていたのに専門学校に入りました。
もちろん、両親が姉と私を比べていたことはありませんが、よく周りから、お姉ちゃんに養分ぜんぶとられちゃったんだねと言われました。確かに身を削るほどの努力をしたことはないし、今までたいして頑張ってきたわけではないけど、お姉ちゃんのようにはなれないとずっと思っていました。
姉が進学のため実家を出たころから喧嘩も減り、姉への劣等感は憧れと尊敬に変わりました。
母から聞いた話です。当時姉はアルバイトをしていて、そのバイト先の先輩に○○(姉)さんならこんなことできるよねとよく言われていたそうです。なんでもそつなくこなすためか母も、お姉ちゃんならこんなこと大したことないよねとつい言ってしまったとき、あたしだっていっぱい努力してるし、できないことだってあるのにと泣きながら怒っていたという話を聞きました。いつも期待される人間は、私は羨ましいと思っていたけど、それだけのプレッシャーと戦っていることに気づかされました。姉は本当にすごい人です。