サービス管理責任者(サビ管)になるには?資格の取り方や仕事内容について解説
「サービス管理責任者(サビ管)の特徴や仕事内容、資格の取り方が知りたい」と思ってはいませんか?
サービス管理責任者とは、障害福祉サービスを利用する方々へ適切な支援を提供できるよう、全体的な管理を行う職種のことです。
今回は、サービス管理責任者になるにはどうすればいいのか?仕事内容やサビ管の資格の取得方法を中心に解説していきます。
サービス管理責任者(サビ管)の仕事内容・役割
サービス管理責任者の主な仕事内容は、下記の3つです。
・個別支援計画書の作成
・従業員への指導や助言
・関係機関との連携
それぞれ解説します。
個別支援計画書の作成
サービス管理責任者は、利用者が福祉サービスを利用するために、事前にアセスメントを行い、個別支援計画を作成します。
アセスメントとは、利用者や家族と面談を行い、現状の問題や希望などを把握し、適切な支援の目標を定めることです。
アセスメントによって作成した計画書の原案を基に、支援を提供するスタッフと協議し、計画書の精査・修正を行います。
その後、利用者と家族に提示し、内容の説明を行います。
合意がとれたらサービス開始となります。
従業員への指導や助言
障害者福祉のサービスは、チームで行うのが基本となります。
サビ管は、サービスを管理する立場として、チームのマネジメントも仕事の1つとなっています。
また、従業員のスキルアップのための研修会の企画・実施も担います。
関係機関との連携
適切なサービスを提供するには、障害福祉サービス事業所や医療機関など、他分野との協働による総括的なサポート体制の構成も必要です。
サービス管理責任者は、これら関係機関各位との連携を取りつつ、利用者ひとりひとりに適したサービスが提供できるよう、調整を行うのも業務の1つです。
サービス管理責任者になるには?
サービス管理責任者の業務内容は、先述の個別計画の作成やチームのマネジメント、関係機関との連絡調整など多岐にわたります。
そのため、サービス管理責任者になるには資格が必要となります。
資格を取得するには一定の実務経験があって、各都道府県によって定められた研修制度を受講し、修了しておかなければなりません。
また、サービス管理責任者の資格を持続し、継続するためには5年ごとに行われる更新研修の受講が必要となっています。
サービス管理責任者になる方法、資格要件
サービス管理責任者になるためには、下記の資格要件を満たす必要があります。
・規定の実務経験
・相談支援従事者初任者研修
・サービス管理責任者基礎研修
・サービス管理責任者実践研修
それぞれ解説していきます。
規定の実務経験
サービス管理責任者になるためには、障害を持った方への保健、医療、福祉、就労、教育の分野のいずれかにおいて、規定の実務経験が必要です。
業務別の規定の実務年数は下記です。
・相談支援業務:5年
・直接支援業務(資格あり):5年以上
・直接支援業務(資格なし):8年以上
・国家資格による業務:3年以上
相談支援従事者初任者研修
先述の実務経験の要件を満たした人は、相談支援従事者初任者研修を受講します。
研修には、「5日間」と「2日間」の2種類の日程があり、どちらかの研修を受ける必要があります。
・5日間日程の研修:相談支援専門員となるために必要な研修
・2日間日程の研修:サービス管理責任者研修を受けるために必要な研修
また、サービス管理責任者の資格要件は講義部分の受講のみで修了となります。
サービス管理責任者基礎研修
サービス管理責任者等の研修は、基礎・実践・更新の3種類があります。
規定の実務経験を満たすには、基礎および後述している実践研修の受講が必要です。
基礎研修では下記のカリキュラムが組まれています。
・サービス管理責任者の基本的な心得
・サービス提供の工程に関する講義
・個別支援計画の作成方法
・個別支援計画に準ずるモニタリングについて
サービス管理責任者実践研修
サービス管理責任者基礎研修の修了後、2年以上の実務経験を経て、サービス管理責任者実践研修を受講します。
実践研修では、下記のカリキュラムが組まれています。
・障害福祉の動向について
・個別支援会議の運営方法
・人材の育成方法
・他の職種および地域との連携について
講義や演習の修了に必要な時間数などの詳細は、各都道府県の障害福祉課で確認できるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
サービス管理責任者資格の取り方、仕事内容のまとめ
今回は、サービス管理責任者について解説しました。
本記事を通して、サービス管理責任者資格の取得方法や仕事内容が把握できたかと思います。
障害者福祉の分野でキャリアアップを目指したい方は、本記事のサービス管理責任者資格のとり方を参考に、ぜびチャレンジしてみてください。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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