2022年 北海道周遊ドライブ3
8月15日 4日目
積丹半島の付け根に位置する岩内町から、この日はいよいよ稚内を目指す。
最短ルートは国道5号に合流して余市を目指すものだが、比較的朝も早く起きられたので(というか、朝食会場からの景色を見て)、積丹半島をぐるりと一周する海岸線ルートで北上することにした。
岩内町を出ると、まず初めの自治体は泊村だ。
泊原発の名前を昨今耳にする機会が多いが、原発のある自治体の道路は周辺自治体と比べて走りやすく整備されている。
神恵内の道の駅で、積丹半島の景勝地を検索すると、神威岬が良いらしい。
ということで、神威岬にやってきた。
絶景である。
かつて女人禁制の地であったことを示す門からは、灯台が小さく見える。
ここまで歩いて行けるらしい。
ちなみに、この門までは駐車場から坂道を歩いて5分ほどで、灯台まで行って戻って来るには最低でも40分は見ておきたい。
通路も狭いので、我先にと、進むことも難しい。
先端までの道中は、階段と遊歩道であるが、サンダルでは危ない。
砂礫の地層を見ることができたり、地層も面白い。
灯台まで到着して、きた道を振り返るとそこには絶景が広がっていた。
昨日は、函館からただ道路を走ってきただけだが、北海道の広大さを実感した。
実は、灯台を目指して歩いたわけではなく、岬の先端に辿り着かないと拝むことのできない神威岩を見ることだった。
この蝋燭のような岩を見られているのもまた、偶然の産物だとこのような景色に出会う度に感じるものだ。
随分と高いところから海を覗いてみても、海底がはっきりと見えた。
およそ1時間の滞在となった神威岬。
北海道周遊ドライブがいよいよスタートしたんだなと、実感させてくれる素晴らしい地であった。
今夜の宿は稚内。
しかし、神威岬が思いのほか素晴らしく予定を少し押してしまった。余市の道の駅で、行程を再検討し、銭函までは高速道ワープを使うことにした。
銭函からはひたすら日本海沿いを北上していく。
この日はお盆ということで車も多かったのだが、国道231号線沿いにある『道の駅石狩あいろーど厚田』を目的地にドライブしている札幌ナンバーの車が多いようだ。
そんな車列に釣られて、道の駅で昼食となった。
道の駅には複数の飲食店が入っていたのだが、やはりどこも混んでいて、比較的規模の大きい(といっても20席弱)蕎麦屋をチョイス。
ニシンが名産で、ニシンそばと迷ったが肉肉しさに負けたチャーシュー丼がやたらと美味い。望来豚というブランド豚が非常に美味い。
テントでその望来豚のステーキ串が売られていたので、車内にテイクアウトしようとしたが、なんと20分待ち。
仕方ないので、こちらも名物のニシンのバッテラを購入した。
しかしどうしたことだろう。望来豚のフランクフルトが売っているじゃないか。
ということで、こちらも購入。
豚の脂が非常に美味しくて、こんなに美味しい銘柄豚に出会ったことがありませんでした。
ということで、バッテラも買ったので食べることに。
酢飯には胡麻が混ぜられており、その間に数の子が入っているという贅沢なお寿司。
一口食べてこれまたびっくり。ものすごく美味しい。
あれだけ絶賛した望来豚よりも気に入りました。笑
思いがけない寄り道で、出会った美味しいものたち。
これもまた、旅の醍醐味である。
国道231号を北上していると、知った地名の街に着いた。
留萌本線増毛駅跡である。
平成28年に廃線となった増毛駅は、しっかりと保存されて多くの人が立ち寄っていた。私自身も、訪れようと思えば列車に乗って来れたはずの増毛駅。大学生だった頃は、車の免許すらなく、まさかこのような形でこの地を訪れるとは全く想像をしていなかった。
道内では、現在でも廃線協議が続く路線も多いので、今回訪れる風景が数年後にないものになってしまうことがあるのだと、哀愁漂う風景と共に感じたのだ。
そんなこんなでまたも寄り道。再びひたすらに北上する。
羽幌の道の駅で、トイレ休憩。
この道の駅は、ホテルが道の駅になっており、ロビーに展示があった。
羽幌からは、天売島、焼尻島へのフェリーが出ていてこの辺りでは大きな町だ。
次回は、このホテルに泊まるのもいいななんて思いながら先を急ぐ。
天塩の市街地から天塩河口大橋を渡ると、そこは、日本海オロロンラインである。
この道を目指してやってくるライダーも多いようで、多くの人が愛車と共に写真を撮っていた。
どこかに車を停めたいなぁと思いながら、ようやく停車スペースを発見した。
ここまでくる道中は、ものすごい雄大な景色が車窓左手に広がっていた。
利尻富士を綺麗に拝むことができた。
海岸線を走っていると、より近くにその姿を感じていたのだが、車を止める場所はなかった。
正直、この道路の存在を知らないでたまたま通ったので、次回はこの絶景を念頭におきながらルートは計画する必要がある。
ついに稚内までやってきた。感慨深い。
大学生の頃から、幾度となく稚内駅を出発する旅行を計画したことか。
結局その計画は達成させることなく、それ以上に雄大な計画でたどり着いた。
夕食は、オムライスが名物の洋食店にした。
どこもGoogleや食べログの情報よりも早く店じまいしてしまっており、このお店もビールを飲み始めたら、終わりにしてしまったようだ。
オムライスとポークジンジャー
普段オムライスなんて洒落た食べ物は頼まないのだが、オムライス屋さんに来た以上やはり頼まない手はないだろう。
素朴な味わいで、喫茶店のような居心地のいいお店だった。
以前、サラメシで紹介されていたスーパーがあった。
残念ながら営業時間外だったので、次回は訪れてみたい。
稚内にはホテルは数軒しかないので、旅程が確定したら、真っ先にホテルを押さえる事を推奨します。ドーミーインは間違いなし。
4日目走行距離 450km
総走行距離 1609km
P.S
ボリューム亭はお盆期間だからか、夜の営業はしていませんでした。
このお店を訪れるためにも必ず稚内にはまたやってくる。
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