怪談ビギナーの出場者目線で語る、怪談最恐戦２０１９〜東京予選会編その①
どうもはじめまして！
卯ちりです。
よろしくお願いします。
先日は、怪談最恐戦の予選会、お疲れ様でした。
今回、私は初めて怪談イベントに参加した身でしたが、ほんとに有意義で面白かったです。ありがとうございます。
出場の機会をくださった主催陣の皆様にも、
見ていただいたお客様にも、
スタッフさんにも、
出場者の皆様にも、この場を借りてお礼申し上げます。
しかしながら、今回東京予選会は大人数&時間の余裕もなかった状況と、
「私、誰とも面識ねぇぞ…」
という当然の事実に気づき、当日は出場者の方々に、充分にご挨拶やらお話ができなかったのが心残りではありました。
ご挨拶をできなかった分、せめて出場者全員にひとことずつでも感想を言えれば…
と思い立ち、本番は客席or舞台袖で聴いた話を、
配信で改めて聴き直してみました。
ほぼ書き殴りで何様状態ですが、すべての参加者にリスペクトを込めているつもりですので、多めに見ていただけると助かります。
参加者48人なので、数回に分けて少しずつ…！
東京のお客さん、32人聴き倒した集中力も去ることながら、更に審査もしてくれたのかと思うとありがたいです。
では以下敬省略で書きま〜す
東京予選会
怪談最恐戦2019東京予選会 #lv322674945 https://live.nicovideo.jp/watch/lv322674945
https://youtu.be/b3S6D52H-gc
←Cブロックまでなら見れる
Aブロック
別名・みんな眼鏡だよブロック（本番で眼鏡を取ったメンバーは時間計測５分タイマーが見えなくて焦ったらしい）
①真白圭
トップバッターお疲れ様です。誰もやりたくない一番心臓が死ぬ緊張ポジをありがとうございます…
実は私、真白さんの著作を拝読しているので（題名にさりげない大喜利を入れてくる真白さん…！）というイメージだったんですけど、今回は社会人怪談というべき、渋谷駅にまつわるお話。
えっと、渋谷駅の、どのホーム、何号車あたりなんでしょう……。
こういうマジでやべえ話、身の安全のためにも詳細が気になるやつなんですが…。渋谷駅で死にたくねぇ…。
１２月の新刊楽しみにしています！
②敬志
ドッペルゲンガー、あるいは生霊のような女の生首。
「サイト仲間だけど、意識高い系の愚痴多めでちょっと面倒い３８歳女性」
という疎ましい存在に対しての、うっすらとした不快感や疑念を怪談という形で昇華した
「オフ会黒歴史話」という味わいがあります。
生首そのもののグロテスクさ以上に、
桃のムースの横に並んで、お茶の時間を台無しにされているいやーな状況が後味悪いですね。
③ごまだんご
うわぁ〜フレッシュ！いや、語りはめちゃくちゃ達者なんだけど、
２０代が発信する同世代向けの怪談という趣を感じました。
怪談マニア暦の長い妙齢男子に囲まれるとますますユーチューバーのオーラがある。
（もちろん！褒め！てる！）
正統派の山の怪異、追っかけてくるカカシ女！！！
一本足、声かけはやばい。教訓ですね。
「こんにちは〜〜〜〜〜〜」の笑顔がいい。すごくいい。前髪の長さもバッチリ（？？？）
④南条
この話、冒頭の「めちゃくちゃ気持ち良い部屋」ってのが、すっごい、厭だぁ……
「ここにいたくない」嫌な感じのするいわくつきの部屋は数あれど、
「居心地良すぎてここから出たくない」魔の部屋、そんな物件にはなかなかお目にかかれない。
「そういう部屋」前提の話をくり出してくるのが流石というか、
もうそれだけで話の凶度が高まってる感じです。
この話の恐怖は、「衝撃も、感触も、臭いも、味も」に凝縮していると思いますが、
この一文の怖さ、石垣りんの詩「くらし」の一節を、ふと思い出しちゃいますね。
ええとあの、”にんじんのしっぽ・鳥の骨・父のはらわた” っていう部分…私この詩めちゃ怖いの…
赤ん坊の味とは如何に…
Bブロック
このブロック、メンバーは和やかだけど話の内容が一番邪悪でオススメです
①さきぽん
この話、語り手のさきぽんさんは傍観者の立場だから謎が残りますよね…
「お札が貼られた小部屋」って、本当に安全なの？
ハルキくんが偶々女の幽霊に狙われてたのはわかるとして、
果たして、お化けはあの部屋に吸い込まれて、ちゃんと消えてくれるの？
お札の部屋、なーんか説明通りのモノじゃないような気が。
お化け怖いのにお札もらえなかったさきぽんさんかわいそう…トラウマじゃん…
お化けから守ってくれる彼氏そりゃ欲しくなるよね〜〜〜〜わかる〜〜〜〜〜〜
②あこうテック
昨年の話といい今年の話といい、体験談を聞く限りでは、あこうさんは霊感の有無に関係なく
「ただ生きているだけで怪異が勝手に寄ってくる」タイプの方なんじゃないかと思う。
「気持ち悪い出来事」の経験回数がめちゃくちゃ多い、そんなニュアンスの怪談。ガチ。
今回の菊の話、解釈によっては先生に裏がありそうな人怖にも思えるし、
育てた菊と枯れた菊が「クラスメイトが死ぬ」運命を形作ったのか、
それとも、クラスメイトが死ぬ運命に引き寄せられるように菊を育ててしまったのか……。
今回、ダントツで不穏な話。
③小森
ええ声してますなぁ〜。でも声だけじゃない。きちんと構成・構築されたテキストと語り。
５分尺の語りとして行き届いてる完成度を感じて、ンググ！っと唸ってしまった。
この話、ショッキングなハイライトは「ベランダを見上げると首が見えた」部分かと思うのですが
（それを見て警察に連絡をしているわけですし）、
あえてそこを語りで強調するわけではなく、
「うちの娘、見てくれませんか」のささやきの不穏さと、
でも娘はどこにも存在しないという事実の２つに比重があるのが、いいですね…
④ガンジー横須賀
ピンポインツ！！！！！！！！
（いやこれくじ引き４番目で良かったな）
（ピンポインツに全部持ってかれるから絶対ガンジーさんの後に語りたくねぇなって思った）
（でもピンポインツのおかげで直後のCブロックの私は少し緊張を忘れたので感謝）
歩く火葬場ナビゲーター、どシリアス怖い話パートでも完全に笑かしに行くから油断がならない。
（私、猫好きだから猫が死んだりひどい目にあう話がその…かなりダメージ食らうんですけど…
そのことすらも忘れてしまい…）
来年も出場してくださいね！？！？！？
楽しみにしてます！！！！！！
Cブロック
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋（ポジティブ）
①やまげら
五反田まにゅのマスター、やまげらさん。
何気にバナナシャツと便所サンダルコーデがおしゃれ。逆におしゃれ。
二宮金次郎、あまりにも有名な学校の怪談のメンバーですけど、最近はめっきり話も聞かなくなり、
学校に設置されているのも見たことがないような…？というくらいには、
ノスタルジー怪談アイテムと化した感のある二宮金次郎。
笑ってくれたり、発掘されたり、ちゃんと自己主張してくれて嬉しいな…って思ってしまった。
やまげらさん、予選会の前に店で鍋を仕込み、終演後は朝まで打ち上げを企画しててすごいホスピタリティ。
今度まにゅ遊びに行きます〜！
②卯ちり
Q、鼻歌はなんの曲？
A、ゴルトベルク変奏曲第３０変奏だよ
配信を見た友人「語りは安定しているし、聞きやすけどオチが弱くて物足りない。次に話していた田中さんは、人気もあるけど不安定なポツリポツリとした喋りに怖さがあっていいよね」
ハイ次！！！！！！！！！！！
③田中俊行
田中さんの「吊るし雛」、初めて聞いたんですが、
https://youtu.be/RY4v8O0PPzY
https://youtu.be/wdnDTgDOCoU
三木大雲直伝のアドバイス、どのような内容で、どう実践したのか、
気になりすぎて眠れない…。
田中さんの語り、定番の「あべこべ」はさておき、
語りを聴きながら浮かんでくる情景はひんやりしていて、薄暗くて、気持ち悪いんだよな…という感覚を抱いておりまして、
その「間」に「魔」が差し込むような語りには、ゾッとする瞬間、それと同時に幽幻を感じるんですよね。
だから田中さんは常に、変化球ではなく正道。そんな印象…
④いつでも丑三つ時
なんじゃあ〜〜〜〜！！！！！新人詐欺じゃ〜〜〜〜〜！！！！！！！（面食らい顔）
丑三つ時さん、お写真のイメージでは温厚なサラリーマン風のイメージだったんですが、
語り出した瞬間の、どどど昭和！！！！感がすごくて味わい・オブ・味わい。
「実は私、人殺したことあるんです」のしょっぱなの一文の濃さも好きです。
大阪予選のさたなきあさんもなんですが、
シニア勢になると自由すぎる発想とパフォーマンスがやばいので、
初語りでもどんどん暴れてほしい…
Dブロック以降はまた明日〜！