【エッセイ】〜イヤホンを解くような日々のメロディ🎧💭#1〜 誕生日ライブやるよ!※続報あり
皆さま、ごきげんよう!
たまには日常のことを
話してみようと思います。
(エッセイというやつ。)
茨城県を中心に活動する
シンガーソングライターのHyuです。
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『#1 良いコート』
先週のある日。
午前中の仕事が立てこみ、慌しいお昼休みを過ごしていた。『やばい!お昼食べる時間、10分もないじゃん〜』と、急いでコンビニへ行き、車の中でおにぎりを頬張っていた。
すると突然、運転席の窓をコンコンとノックする音がした。こんなことは初めてだったので、(なに?!停めちゃいけないところだったのかな?!怒られるのかな?!なに?!なに?!?!)と、ビクビクしながら窓を開けた。すると、私と同じくらい、または少し年上くらいのお姉さんが2人立っていた。2人ともネイルや髪の毛など身なりが綺麗に整えられており、“良いコート”を着ていた。
『お食事中にすみません、この地域の方に1-2分で終わる簡単なアンケートを実施しております。ご協力お願いします。』
(地域の方へのアンケート…?市役所の人か何かか?それとも不動産関係??)
いろいろ気になったけれど、口には出せず、差し出されたアンケート用紙を覗き込んだ。迷いながらも、本当にすぐ終わりそうなアンケートに見えたので、渋々協力することにした。が、これが悲劇の始まりだった。
アンケートは、本当に1分くらいで終わった。
すると、1人のお姉さんが『お礼にチョコレート(1本満足バー)をお渡ししているのですが、食品なので持ち運ぶことができず…後日お渡しになります。ここに住所を書いてください。』と言った。
持ち運びのできない1本満足バーは1本満足バーではないだろ、とツッコミを入れたい気持ちをグッと我慢した。得体の知れないアンケートに住所を書くのはさすがに抵抗があったが、私はとにかく時間がなく焦っていた。今の住居はもう引っ越そうと思っていたしまぁいいかと、住所を記入することにした。そのとき、記入用紙の下方に小さく記された“〇〇〇生命”という文字が目に飛び込んできた。お姉さんたちが何者なのか、ということに私はようやく気が付いた。
(なるほど…保険屋さんか。これは手強そう。)
この文章を読んでくださっている方の中に、そういった関係で働いている方がいたら大変申し訳ないのだが、これまでの経験からそう思った。
『あの、保険でしたら、他のところに入ったばかりなので、あの、なんというか、その…大丈夫です。もう仕事に戻らなくちゃならないので。』
記入した用紙を返しながら、私は言った。すると、『チョコレートをお渡しするので、お休みの日を教えてください!』と、全く受け止める気もない大暴投が返ってきた。こういう場合、大抵こちらの声は届いていないものだ。
『休みは日曜日しかないです』とか(これは事実だし)、『昼間はほとんど在宅していないです』とか(これも概ね事実だし)、必死に抵抗してみたけれど、『ほんの少しの時間で良いので』と結局押し切られてしまった。
『来ていただいても、玄関先ですよ!』と捨て台詞を吐きながら(実際にはもっと弱々しい語気だった、だいぶ…)、急いで駐車場から車を出した。
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職場に戻ると、更衣室に同い年の同僚がいた。私は思わず、『さっきこんなことがあってん!全然お昼食べられなかってん!』と息を切らし、着替えながら話した。すると、ややギャル味の強いその子は『私もそいつらに100均で捕まったことあるわ〜』と冷静に言った。私は『まじか、なるほど。いかにも保険に入っていなさそうな、ウチらみたいな女子狙いか!』と母数2の統計結果を自慢げに発表した。
それにしても、コンビニや100均で堂々と買い物できない地域にしてくれるなよ、とだんだん腹が立ってきた。
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数日後。
お姉さんたちは、我が家の玄関前に立っていた。インターホンのモニター越しに2つの張り付いた笑顔が見える。居留守を使おうか迷ったけれど、対面するまで何度もやってくるのなら、早いうちにケリを付けた方がいいと思い、意を決して玄関先へ出陣。外の風は冷たく、かなり寒かった。けれども意気揚々と(実際には弱々しく…かなり)言い放った手前、家の中で話をする訳にはいかなかった。
この日も“良いコート”に身を包んだお姉さんは、マスクの下ですぅー、すぅーと鼻水をすすりながら、私が入る見込みもない保険のプランについて、一生懸命説明をしてくれた。風で冊子がなびく度に『寒いですね、風が冷たいですね。』と、お姉さんは私に語りかけた。その度、(可哀想だ…中に入れてあげたい…)と思ったけれど、中に入れたら契約書にハンコを押すまで帰らないであろうことは、想像がついた。(お姉さんは“良いコート”を着ているから大丈夫。)と、何度も自分に言い聞かせ、ぐっと堪えた。
ひと通り説明が終わったようだったので、私は改めて『わざわざ来ていただいて申し訳ないのですが、加入はできません。』と伝えた。すると、お姉さんは『ここ、うちの営業所からめっちゃ近くて!』と、またしてもキャッチ度外視の暴投を叩きつけてきた。私は『だから何ですか?』と言いたかったが、そんな間もなく、『私たち、一緒に働いてくれる仲間も探しているんですが…どうですか?!』とお姉さんは続けた。私は純粋なジャパニーズだけど、思わず『オーマイガー。』と言ってしまいそうだった。
気持ちの良いくらい、強引だ(笑)
お姉さんたちの一生懸命な仕事ぶりは、十分に伝わった。きっと、お給料も私よりはるかにいいのであろう。その“良いコート”を見ればわかる。(ぴえん。)
でも、そんな強引な仕事をさせる会社、お願いだから何かしらの法に抵触していてくれ。
(法律に詳しい方…コンビニの駐車場で窓をコンコンして営業するのはありなんでしょうか?)
『私の仕事は専門職なので!ごめんなさい!』と、これまでの人生で一度も言い放ったことのない、プチ・プロフェッショナルみたいな言葉を使って丁重にお断りし、玄関の戸を閉めた。
これにて、私vs保険屋のお姉さん’sの闘いは幕を閉じたのだけど(と、思いたいのだけれど)、この歳になれば保険屋に追い回されることもあるよな〜と改めて大人になった自分を実感した。
誰もいなくなった玄関から外を見ると、差し込んだ一筋の光が日だまりを作っていた。
今年も“良いコート”は買えなかったけれど、日々はほんのり暖かい。
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そんなこんなで前置き長くなりましたが、
今年もやります!バースデーLIVE🎂🎈
昨年は、
私の年齢±1歳のほぼ同い年メンバーを
テーマにブッキングさせていただきました。
今年は、同世代をベースに、
様々な年齢・ジャンルのアーティストと
レコードを回すイメージで組みたいな(笑)
と思い、このブッキングをしました🙆♀️
だから、
誕生日パーティーではあるけれど、
現時点での親交の深さとか
良い意味で関係なく。
最終的に、
なんだかオシャレなメンバーになったなと
思っています😹✨
(このオシャレさ、伝わりますか?)
【そして、続報❗️】
こちらも昨年に引き続き!
生誕後夜祭を90EASTさんで
行うことになりました✌️
もう埋まっちゃったかなー
と思っていたのですが、
私のイベントを待っていたかのように
2/24(土)という連休中日の素晴らしい日が
空いていて😹✨
本当にありがたい!
こちらはブッキング中なので、
詳細後日!!!
イベントまでの約1ヶ月間、
“Hyuを知ってもらえる”期間にしたいです♪
お楽しみにー🌼
おやすみなさい。