虚空を見つめるひと
私はしょっちゅう道端で立ち止まり虚空を見つめている。
あるいは道端で屈んで俯いている。
通りすがりの人たちが私を怪訝な目で見たり、私が見つめている方を振り返り首を傾げて去っていく。
実際には何もない空間を見つめているわけでも、人生に絶望してうなだれている訳でもない。
木々の間を行き交う小鳥を眺めていたり雲の形を楽しんでいる。はたまた地面を這う虫や小さな花や転がった木の実なんかを観察している。
はじめてのnoteで「多くの人が見ているのに見えていないものがある」と書いたが、つまるところはこういったものたちだ。「視界に入ってはいるものの敢えて注目はしない」と表現した方が正確かもしれない。
私は生き物の中でも特に野鳥が大好きでそのことを周囲の人に話すと「その辺にいる鳥ってハトとスズメとカラスくらいじゃない?」とよく言われる。
とんでもない!!
街路樹の枝葉の間や草むらの中なんかに潜んでいてわかりづらいが、結構いろいろな種類の鳥がいるものだ。
イヤホンで音楽を聴きながら歩いていると気づかないが、そこいら中でピーチクパーチクけたたましく囀っているので声のする方を向くと簡単に見つかる。
たまには音楽を止めて可愛らしい小鳥たちを探してみてほしい。
これは自分自身にも言い聞かせたいことだが、外を歩いている時までSNSに齧り付いて人間関係や暗いニュースに気を揉むくらいなら、すぐそばにある小さな世界を見つめて喜びを見つけたいものだ。
※その辺で見られる小鳥の一例 秋冬になるとこの子達はひとまとまりの群れになって一度に見られることもしばしば
め、めっちゃ可愛くないですか…?
小ちゃくてフワフワで。
SNSで「もふもふアニマル」みたいなよくある無断転載アカウントで癒しを探さなくたっていくらでもその辺で生の癒しアニマルが見られる。通勤通学の途中なんかにどうでしょう?
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