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【読書】一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方

資格試験挑戦しつづけ早10年。そして今年度の試験も10点不足で敗れる。今年の試験も終わり、ひさびさにkindle本を漁っていたところ、本書の素敵なタイトルを発見。眺めてみると、なんだか頭の良くない私でも、使えそうなtipsがたくさん。本書で学んだことを勉強計画に組み込み、来年こそは合格を。

▼本書を読んで学んだこと

・脳の特性を知った上で勉強しなければならない。(1章01)

・8つの脳番地の特徴を理解する。(1章04)
思考系脳番地…思考・意欲・想像力などを司り、何かを考えるときに働く。
理解系脳番地…目や耳から入ってきた情報を理解する。わからないことに対して、推測して理解しようとする際にも働く。
記憶系脳番地…ものを覚えたり、思い出したりするときに働く。情報を蓄積させ、使いこなす。記憶を司る海馬の周囲に位置する。
感情系脳番地…喜怒哀楽を感じ、表現する。生涯にわたり成長を続け、老化が遅いのが特徴。脳の複数の部位に位置する。
伝達系脳番地…コミュニケーションを通じて意思疎通を行う。
運動系脳番地…手・足・口など、身体を動かすこと全般に関わる。脳の中でもっとも早く成長を始める。
視覚系脳番地…目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる。
聴覚系脳番地…耳で聞いた言葉や音を脳に集積させるために働く。

・大人脳の記憶系脳番地は、単独では働かず、学生時代のようにひたすら暗記学習法は大人脳には、効率的ではない(1章06)

・記憶力アップには声に出すこと、書いてまとめることなど意識的に伝達系を使ってアウトプットの量を増やせば増やすほど、インプットの質も上がる。(1章10)

・付箋を貼って線を引いても残念ながら覚えられない。大人脳で効率的に勉強するためには、一つの脳番地に頼るような方法ではダメで、脳番地のトップ3[思考系・理解系・記憶系]を巻き込みながら、さまざまな脳番地を一気に働かせることが重要(2章02)

・ワクワクしたポジティブな感情で記憶力がUP(勉強そのものを好きになる必要はない)。たとえば、大好きなカフェラテを飲みながらハッピーな気分で勉強に取り組む。試験に合格した自分へのご褒美を決めておき、そのご褒美を思い出してからテキストを開く。シータ波が出ているときは、学習速度が2倍から4倍になるという行動上のデータもあり、普通に勉強するよりも25~50%の時間と体力で欲しい知識が記憶に入る(2章05)。

・「なるほど、そういうことだったのか!」という瞬間こそが理解系脳番地が働いているときであり、脳が活性化。大人の脳は、暗記ではなく理解して記憶する。このコツを応用する形で勉強すれば、これまでと同じテキストを使っていても、その効果は何倍にも跳ね上がる(2章06)

・繰り返し入ってくる情報は長期記憶へ送られる。
 勉強であれば、復習をすることがカギ。特に、1日以内に復習し、1週間後、2週間後、3週間後、1ヶ月後と定期的に何度も復習することで、記憶を定着させることができる。(忘却曲線:1時間後には56%忘、1日後74%忘)(2章07)。

・その日のうちに復習で記憶の定着率がアップ。
 その日のうちに復習しておけば、記憶のベースを80~90くらいまで引っ張り上げることができ、翌日になっても50~70くらいは覚えておくことが可(長期的に見た場合、復習する回数を減らしていくことが可) (2章08)

・休日2時間勉強するよりも、10分の勉強を12日間続けたほうが定着する。休日2時間は長期記憶にストックされないため(3章04)。

・「復習ノート」で覚えたい知識と脳の連続性を維持。
 常に勉強した内容をまとめたノートを持ち歩く(著者はこれを復習ノートと呼び、隙あらば見るようにしている)。隙間時間に見ることで、その勉強に関する糸が途中で切れることなく、ずっとつながっている状態をキープ可。(3章05)

・脳は情報をインプットするときだけでなく、アウトプットのために取り込んだ情報を思い起こそうとしたときのほうがより強く記憶される「出力強化性」が備わっているため、記憶力の向上にもアウトプットは欠かせない。テキストを読みながら、これを全く知識のない第三者に伝えるとしたら、どんな言葉でどう伝えるのがベストか。要点を3つにまとめて書き出すとしたらどう分類するのがいいか。そんなふうに、アウトプットを意識して文字を追うようにするだけで、さまざまな脳番地の連携がよくなり、脳が活性化。脳科学的にいちばんおすすめするのは、アウトプットを意識しながらインプットをし、そこで考えたことをノートなどに書き出して、誰かに説明するように話すというアウトプットのミルフィーユ状態を作り出すこと。アウトプットを繰り返すほど、脳はよく働いて記憶力も高まる。

・アウトプットしたい内容を感情を乗せてプレゼン。感情系脳番地は記憶系脳番地のすぐ近くにあり、感情をともなうことは記憶に定着しやすいため(3章09)。

・音読最強。
 黙読の際には視覚系脳番地がメインで働くが、音読によって、視覚系の他に、伝達系と運動系が働き、自分の声を聞くことによって聴覚系も働く(働く脳番地が多いほど、自家発電的に頭がよくなる)。難しいテキストも、声に出して読むことで頭の中が整理されて、理解できるが、その現象が起こるのも、音読によって脳全体が活性化するため。(3章03)

・読書に有効で、かつ音読ができない場所で有効なのは、伝達系脳番地を用いてプレゼンするつもりで読む。「この後、読んだ内容を別の誰かに説明する」「会社に着いたら今読んだ本の内容をパワーポイントでまとめる」等。(3章04)

・ウォーキングで脳の情報処理能力はアップ。(3章06)

・脳はデッドラインがあると記憶力がアップ。
 デッドラインを最初に決めて取り掛かる。そして、デッドラインまでは短ければ短いほど脳がフル稼働。脳にとって作業しやすい時間は20~50分。時間を細かく区切った学習法は、集中力のみならず記憶力も同時に高める。さらに、勉強内容を10分単位で区切るとに、何からどうやるか選択しなければならないので、思考系脳番地を強化することにもなり、一石三鳥。(5章01)

・できる人のマネで習得速度がアップ(5章02)

・忙しい社会人には「朝の短い時間で勉強し、それを1日かけて定着させる」がベスト。
 朝ほんの少しの時間、勉強する。脳はデッドラインが好きな上、朝の脳は眠りによってリセットされた状態なので、短時間でも効率よく学びを深めることが可。朝、学んだ内容を移動時間や隙間時間にこまめに復習(見たり聞いたりするだけでOK)し、1日を通して脳との連続性を維持し続け、眠る前に仕上げの復習をすれば、記憶としてしっかり定着。(5章05)

・ドーパミンが出ているとき記憶の定着率がアップする。
 仕事上必要で、合格率の低い資格試験に臨む等、二重三重のプレッシャーに押し潰されそうになるかもしれないが、そのプレッシャーに釣り合うようなご褒美を自分に用意する。 「この試験が終わったらまとまった休みをとって海外旅行へ行こう」「過去問で合格ラインに到達したら、夜中までゲーム三昧だ!」など、自分がいちばん喜ぶことをご褒美として決めておく。ワクワクした気持ちで勉強に取り組むと、脳内に報酬系の快楽伝達物質のドーパミンが放出され、この働きによって海馬や思考系脳番地などの働きがよくなり、記憶の定着率が向上。複数の脳番地が一気に働くと、さらにドーパミンが出やすくなるという好循環が生まれる。またこのドーパミンは、自分が目指す姿を声に出して言うだけでも放出される。だから、「自分はこうなるんだ!」という願望は、どんどん声に出して自分に聞かせてあげると良い。聞かせる回数が多ければ多いほど、脳内では願望を達成したところを繰り返し想像し、そこに向けた行動がとられるようになっていく。(5章08)

・勉強中に集中力が切れてきた時は視覚系を休ませる。
 集中して勉強やデスクワークに取り組んでいるときに、「なんだか疲れたな」「集中力が切れてきたな」と感じたら、そのときは実際に脳も疲れている。勉強やデスクワークでは、視覚系脳番地が主力となって働くが、ものすごい量の情報を処理しているとき、脳は大量の酸素を消費。酸素不足に陥ると脳は苦しくなって「疲れた」「飽きてきた」というサインを出し始めるのです。ここで作業をやめずに同じ脳番地をずっと使い続けることを繰り返していると、自律神経のバランスが乱れて不眠やめまい、肩こりなどの不調を招く原因にもなる。身体の不調はストレスとなってやる気の低減にもつながるので、疲れたという脳からのサインを受け取ったら、いったん、作業の手を止めてリフレッシュする。ずっと座って勉強をしたりパソコンで作業をしたりしていたなら、立ち上がって軽くストレッチなどをしてみるのも良い。休憩中にスマホを見たり本を読んだりするのは、勉強やパソコン作業のときと使う脳番地がほぼ同じなのでリフレッシュにはならない。1番良いのは、静かな場所で目を閉じて何もしないこと。視覚系脳番地を休ませ、情報を断つことが最高のリフレッシュ。(5章10)

・利き手と違う手を使うと脳に良い。
 右利きの人は、右手に指令を出す左脳が活発になり、左利きの人は、右脳が活発に働く。特に意識しなければ、器用に動く利き手ばかりを使うのは当たり前。でも、使わないほうの手に指令を出す右脳や左脳は、どんどんスカスカになる。そのスカスカになったところから機能が衰え、脳の老化は始まる。利き手と反対の手を使うと、脳がスカスカになるのを予防できる上、右脳と左脳の交流が活発になって、左右の脳を同時に鍛えられるというメリットも。まずは、お風呂で身体を洗う時、拭き掃除をする時、歯磨きをする時などで、利き手ではないほうの手を使うようにしてみよう。最初は違和感を覚えるが、この違和感こそが脳への刺激。ただ、この新しい刺激も慣れてくれば脳の自動化を招きますから、時間があるときには左手で文字を書いてみることもおすすめ。(5章13)

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