初めてのカトマンズ滞在記⑥洗礼
長い夜
ネパール滞在3日目。
連日の夜更かしに疲れがたまり、この日は早めに就寝。ヒマラヤの山並みを見るチャンスがあるとしたら朝方なので、早起きに備える。
しかし夜中、腹痛と胃のムカムカ感に起こされ、トイレに駆け込む。ひどい下痢だった。日本でもたまに辛い物を食べると下痢になったりするが、たいていは一度出せば治まる。これで治まるだろうと思い、水を飲んで寝ようとするが、再び腹痛に襲われ、トイレにとんぼ返り。また下痢。
成田空港の薬局で、胃腸薬を買わなかった自分を猛烈に反省したが、カトマンズで買ったトイレットペーパーを念のため持ってきた自分を褒めた。
結局その夜はトイレとお友達になりほとんど眠れず、朝を迎えた。水を飲んで出すを一晩中繰り返したおかげで、朝にはだいぶトイレの頻度が減っていたが、胃のムカムカ感はまだ続いていた。
長い夜を越えて
4日目は、Kさんとママの故郷の村に招待してもらう予定だったが、Yちゃんに事情を話し、朝イチでカトマンズのホテルに帰らせてもらうことにした。Kさん達がお昼頃迎えに来る予定だったが、事情を話すとKさんが車を手配してくれて、その車でカトマンズに戻った。車の運転手はあまり英語が通じなかったが、Kさんが私の症状を伝えてくれていて、途中で薬局に寄って薬を買ってきてくれた。
ホテル籠り
無事にカトマンズのホテルに戻った後、4日目は丸一日ホテルで寝て過ごした。薬局で経口補水液のパウダーが売っていると地球の歩き方に書いてあったので、Yちゃんに探してきてもらった。色は黄色だったが、味は日本のスポーツドリンクのような味で、抵抗なく飲めた。
お昼過ぎ、Yちゃんがお昼ご飯を食べに外出しているタイミングでムカムカ感のピークが来て一度嘔吐。それを機に、下痢もほとんど治まり、ようやく出し切った感じがした。
昨晩、トイレ籠りをしていたときは、こんな状態では飛行機なんて乗れないし、予定通りのフライトで帰れなかったらどうしようと不安でいっぱいだったが、何とか帰れそうだ。
24時間ぶりの食事
夕方、体調がだいぶ回復した私の様子を見て、Kさんから胃に優しいマッシュルームスープがテイクアウトできるお店の情報を聞いたYちゃんが、夕飯に買ってきてくれた。ホテルの朝食スペースで、Yちゃんと一緒に夕飯を食べた。スープと一緒にノンベジとベジの2種類のモモも買ってきてくれて、食べるか迷ったがノンベジを一つだけいただいた。マッシュルームスープは薄めのミルクコンソメスープのような、とても優しい味だった。ノンベジのモモも、スパイス控えめで優しい味だった。
何かを食べるのは不安もあったが、水と経口補水液以外の24時間ぶりの食事は全身に染みわたる味だった。
ネパールに行こう!とYちゃんを誘ったのは私だが、ネパールではあらゆる面でYちゃんに助けられてばかりだ。