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富士山登山の旅


高専時代に結成したF6のメインイベント
富士山登山について書こうと思う。

F6ついてはこちらに書いてます。

そもそもなんで富士山に登ろうと思ったのか?

それについては全く記憶にない。

多分学生のノリだろう。
その前にもいくつか山に登った気はする。

それで山登りが楽しくなって
やっぱり富士山やろ!ってなったんやと思う。

香川県から
レンタカーを借りて、出発した。

どれくらいかかったのか記憶にないので調べてみると

僕らが住んでいた高松市からは距離にして600キロ
7、8時間はかかったっぽい。

5人で全員免許を持っていたので
交代で行ったと思う,

僕ももちろん運転した。
その日僕は初心運転者期間の最終日だった。

行きの車は全員浮かれていた。

誰も車の外を見ていない。

高速の80キロ規制のところで
多分110キロくらい出ていた。

何か嫌な音が聞こえて僕はゾクっとした。

覆面パトカーだった。
「止まってください」

ゆっくり路肩に車を寄せて止まった。

最悪だ。
5分の1で自分が運転の時に。
乗っている他の奴らは、やってもーたーとか
言いながら他人事だ。

30キロオーバーのスピード違反

当時の記憶では
3万5千円くらい払った気がする。
もちろんそれは。割り勘してもらった。

それからは、
覆面をとにかく気にし出す。

帰りには隠れていた覆面パトカーを見つけて、
楽しんでいた。

最悪の出だしだが、
そんなこともありながら、1日目は移動だけで、
宿に着き、早よ寝るぞと言いながら
そんなこともできるはずがなく、
遅くまで飲んでしまった。

富士山登山は、1泊2日で
ご来光を見て降りてくるのが鉄板だ。

だが、僕らは日帰り登山を選んだ。
素人は本当に危険なので辞めた方がいい。

5時頃出発して
昼に山頂について
日が沈む前に降りてくる。

10時間以上登山することになるので
なかなかハードだ。
本当に全員無事で良かったと思う。

登り始めは
もちろん全員元気でテンションも上がっているので
どんどん進む。
7号目くらいまでは順調だったが、
ここからがきつい。

酸素も、薄くなるのか
頭が痛くなってくる。

この日は雨が降っていたが、
あるところから雲の上に出たのか、
一気に晴れてこの景色は本当に忘れられない。

僕は、サッカーをしていて
大会に向けて一番練習していた時期でもあったので
少し頭が痛くなるくらいで、
楽しんで頂上まで辿り着いた。

何とか全員で
昼過ぎに10号目に辿り着いた。
10号目と言っても、そこからお鉢巡りと言って
山頂をさらに周回することができる。
その途中に剣ヶ峰がある。
ここが富士山で本当に1番高いところだ。

僕と、バスケ部の笠井、ソフトテニス部の高田は
まだ元気が有り余っていたので、そこまで辿り着いて、知らない外国人と写真を撮った。

岡部と、宗次郎は
10号目に辿り着いた時点で、
気持ち悪い、頭痛いと高山病になってたのか、
なりかけてたのかわからないが、
帰りの体力を残しておくために
しばらく休んでいた。

休んでいる暇もあまりなく、
これからこの7時間かけて登ってきた山を降りないといけない。

このくだりが長かった。
アドレナリンが出ていたのが、
徐々に切れてきて、一気に疲労感が出てきた。

そして、だんだん暗くなってきて、焦ってきた。

ライトも持ってきてなくて、
だんだん怖くなってきた。

そのとき、僕らの後ろから
ライトの光と足音が聞こえてくる。

助かったー
おじさんが1人で降りてきた。

多分富士山ベテランのおじさんだ。

その人について行って無事に
下山することができた。

本当にありがとうございました。
富士山のおじさん。

その日のお風呂の気持ちよさと
ビールの味は忘れられない。

次の日、足はパンパンで
まともに歩くこともできなかった。

でも、登って良かった。
いい思い出だ。

娘がもう少し大きくなったら
今度は家族で登りたいな。

ほなまた。


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