
僕が夢中なった趣味の話
2011年に僕は、
ピストに乗り始めた。
ピストとは
競輪選手が乗っている固定ギアの自転車。
通常はスピードに乗った状態でペダルを漕ぐのを辞めてもタイヤは回り続ける。
固定ギアになると
走行中は常にタイヤと一緒にペダルも回り続ける。
極端に言えば後ろに漕げば後ろに進む。一輪車と同じ仕組みだ。
なぜ乗ろうと思ったのか?
これは会社の
先輩が乗っていて、その影響を受けたから。
僕はとにかく影響を受けやすい。
よく言えば好奇心が旺盛なのだろう。
そして当時スケボーをしていたのもあって
ただ乗るだけじゃ面白くないし
ピストでどんなことができるんだろうと
疑問に思いネットやYouTubeを見て調べる。
するとピストでウィリーをしたり、
後ろ向きに走っている動画を見つけた。
それを見た瞬間、これやりたい!となり
ピスト、トリック用と調べて最初に出てきた
Fujiのvenomをネットで買った。

大人が自転車でウィリーをしている動画を見て、
小学校のころを思い出した。
ママチャリでウィリーの練習してた。
自転車でウィリーしたい。
これは全子供の夢だと思う。知らんけど
少なくとも僕はそうだった。
自転車が届いてすぐ、
まず固定ギアに感動した。
何だこの自転車。
今まで乗って今自転車とは別の乗り物だ。
そんな感覚だった。
ずっとペダルが回り続ける。
これだけで楽しかった。
すぐにウィリーの練習を始めた。
全然できない。
でも楽しい。
僕自身、今だからわかるが、
できないことすら楽しい。
そんな人間みたいだ。
1人で黙々と練習して、できるようになっていく
感覚が本当に好き。
こんなことは
小学生のころからやっていた。
サッカーをしていた時も、
試合よりも、
1人でリフティングをしている時間、
ゴールの枠に当てて遊ぶ時間が
好きだったり、
そんなことを今思い出した。
とにかく乗るのが楽しかったので、
自転車を買って1年くらいは
家から20キロある会社まで、
ウィリーの練習をしながら
通っていた気がする。
途中でこけて、血まみれになったこともあった。
当時3大欲求に食い込むくらい
自転車乗りたい欲があったと思う。
乗り始めて1年くらい経った頃
僕が、ホームセンターの広い駐車場で練習していると
同じようにピストで練習をしている青年と出会った。
それが石尾大だった。
大ちゃんと呼び。
2人でよく乗るようになった。
田舎のホームセンターは
駐車場がとにかくでかい。
その割に車がほとんどどまってないので、
最高の練習場所だった。
仕事終わりに2人で一緒に乗るようになった。
ホームセンターコメリだったので
勝手にコメリのステッカーを作って
ピストに貼って遊んでいた。
その頃には
バニーホップ(ジャンプ)をするようになり。
自転車への負荷も多くかかっていたので
色んなところが壊れるようになっていた。
自分で直すにも限界が来て、
自転車を見てもらえるとところを探していたが、
香川にそんなところはなかった。
調べていると、
徳島にシオカゼストアという店がある。
ここは
オーナー自身がトリックをやってる方で、
ピストの大会をやったりもしているようだった。
ここだと思い、とにかくすぐ行ってみた。
ここで古川さんと出会う。
見た目はヤンキー上がりっぽいイケイケな感じ。
少し怖かった。
自転車の状態は、
後ろタイヤのリムがふにゃふにゃに曲がって、
タイヤがフレームに当たってまともに乗れない。
そんな状態だった。
香川で直してくれるとこどこもなくて、、、
事情を説明すると、
そらそうやわな。
こんなんどこも見てくれんわ。笑
時間ある?
大丈夫です。
早よ乗りたいんやろ?
はい。すいません。
予約の仕事あるから、それ終わってからでもいいか?
と直してもらえることになった。
本当に遅くまで作業してもらって。
記憶が曖昧だが、終わったのは21時も過ぎていたと思う。
ありがたい。
そこから、
僕は壊れるたびに
シオストで
直してもらうようになった。
後にフレームからパーツを選んで
新しい自転車を組む時もお世話になった。
僕は
しょっちゅう徳島には行くようになった。
シオカゼストアによく出入りしていた
メンバーともたまに一緒に乗るようになった。
2013年
九州に世界のライダーが集まる。
9STATEJAMに一緒に連れて行ってもらうことになった。しかも誰でも出れるので僕もエントリーした。
そう言えばサービスエリア置き去り事件が
あった。
これはまた次回書くことにする。
今日はこんなところで終わり。
ほなまた。