脳神経外科医 岩田亮一【頭痛外来】

脳外科医 岩田亮一 頭痛外来 大阪の頭痛外来なら、いわた脳神経外科クリニック。 当院…

脳神経外科医 岩田亮一【頭痛外来】

脳外科医 岩田亮一 頭痛外来 大阪の頭痛外来なら、いわた脳神経外科クリニック。 当院は頭痛のエキスパート(医師、心理士、看護師)が複数常駐し患者様の頭痛にチームで向き合います。頭痛外来で嫌な思いをした事がある方、ご来院ください。 https://cliniciwata.com

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めまい問題解決へ一歩近づく:前庭性片頭痛に対するCGRP製剤の効果

はじめに 前庭性片頭痛(Vestibular Migraine, VM)は、めまいやふらつき、バランスの問題を伴う片頭痛の一種です。従来の治療法では十分な効果が得られないことが多く、新しい治療法が求められています。近年、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を標的とした新しい片頭痛治療薬が開発されました。この記事では、これらの新しいCGRP薬がVMの治療に有効であるかを検討した研究について紹介します。 研究の背景 前庭性片頭痛は、繰り返し発生するめまいの最も一般的な

    • 「雛形あきこ」さんが30年以上苦しんでいた天気痛の正体は?

      芸能人の雛形あきこさんが、天気頭痛の悩みをABEMAで語っておられました。 めちゃイケなどの収録やグラビア撮影などで多忙を極めておられ、忙しいストレスで頭痛が出ていたと思われていたようです。 実際は、気圧の変化、飛行機、太陽の光など誘因となっている片頭痛でした。 気圧の変化が、脳血管を拡張し炎症を引き起こします。 片頭痛は、痛みで寝込んだり吐いたりするしんどい病気です。 また「ただの酷い頭痛」ではなく、脳の病気です。 分子レベルで病態解明が進み、頭痛外来で治療できます。 雛形

      • 頭痛薬が効かない

        皆さん、こんにちは。大阪で頭痛外来を行っている医師の岩田です。 頭痛薬が効かない時はありませんか? 頭痛薬が効かない事の原因を解説します。 1. 服用タイミング痛み止めを遅れて服用すると、効果が出にくい場合があります。痛みを早めに抑えるためには、早期の服用が重要です。痛みを我慢すると、プロスタグランジンという痛みを増幅させる物質が生成されます。痛み止めはこの物質の生成を抑える働きがあります。したがって、痛みが始まったらすぐに痛み止めを使用することが効果的です。 2.

        • 片頭痛はサボりではない

          僕は医師でもありますが、同時に子どもをもつ父親でもあります。 普段は医師としての多くの患者さんと向き合いながらも、一週間で唯一の休日である日曜日は息子と一緒にでかけたり遊んだりすることを楽しみたい気持ちがあります。 アジョビを使用する以前 ―頭痛との共存― そんな僕も以前は頭痛症状に悩んでいた1人です。 診療の合間に部屋を真っ暗にして、2種類の頭痛薬を飲みながら業務を行うこともありました。 パソコンのモニターを見るのもきつい、椅子を引きずる音も頭にひびく…、そんなときは診察

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