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「ドクタケ忍者隊最強の軍師」を1週間で4回見た人の感想(ネタバレあり)

「劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最の軍師」、一言で言うなら、愛!愛しかない90分。

興奮しすぎてどうかなりそうな私が私の為だけに書いている感想なので、たぶんめちゃくちゃ恥ずかしいし、勘違いだらけの文章ですがっ
それでも!この衝動をネットの海に投げ込まないとどうにもならない夜が人にはあるので!何卒!!

追記、翌朝2回目観ました。
追記、3回目観ました。
追記、4回目見ました。感想なぐり書きは一旦ここで区切り。5回目からはメモを取っていいことにしたので追記あれば別記事で。といいつつ、この記事をまとめている間に2回目観ました。

90年代から落第忍者乱太郎を買い続けた私が勢いのままに書いたので1万5000字近くあります。長いっ


・出だしからさ、びっくり!いきなり燃えてる実家が出てる!軍師やるよ、って言うからめちゃくちゃ緊張して映画館来たけど、それでも最初は原作小説通りの始まり方かなー、とのんびり構えてたら開始5秒でこれだよー。本気で土井先生深堀りする気か!

・夕暮れ校外のシーン。乱きりしん良い表情。改めて土井先生って室町基準で見たらかなり背が高いだろうな。

・5年生以下、下級生がほとんど出ていない中スクリーンいっぱいの出番と台詞を与えられるTHE滝夜叉丸。ほんと映画館で見るべき男だよ。相手を下げることなく、自らを爆上げすることでこの世を生き抜く逞しさ。目上は敬い下級生の面倒見も良く努力を怠らず同室の世話までするんだから天晴な奴、滝夜叉丸君。

・原作にもあった対尊奈門戦は期待していたよりも割とあっさり目。土井先生の内心描写がないから余計にそう感じるのかな。ただ動画のスピード感で見ると内心描写(尊奈門を結構評価してるとことか好きだったけど)をばっさりカットしたのは良かったと思う。

・尊奈門君、チョークが全弾当たっているね。手裏剣だったらヤバかったね。がんばれ!

・学園長庵での雑渡さんの崩し座り、なんの説明もツッコミも無いの何か面白かった。低い声がたまらない。今回の雑渡さんはどのシーンも表情が良くて一瞬たりとも目が離せない。

・シリアスで見る押都長烈、急にぬっ、と来たらかなり怖い。匿名性に弱いので顔の見えない押都長烈がかなり好きです。黒鷲隊3人組もどっか出てた?

・6年生の初登場シーン、何あれ最高!割とシリアスの流れで呼び出されたのに何の脈絡も無くアイドルみたいな背景でコマ割りされててめちゃくちゃウケた。

・コマ割りの後、学園長先生の命に皆顔を伏せているシーンが良かったね〜。6年生初登場だからか、この顔を見せない演出で1年生の「忍たま」とは明らかに違う空気が醸し出されていて良かった。個人的には伊作の顔が見えないのがゾクゾクきた。アニメだと天真爛漫、漫画はそれに強かさも兼ね備えた「陽」な彼だけど、ああいう場面を見ると、「ああ、やっぱり忍者なんだ。心に刃を乗せ光の当たらない道を行く者なのだな」と一気に突き放される。どこまで人間味溢れるキャラクターを見せられても、忍者という人として険しい生き方を自ら選んでいるという点で私は彼らに永遠に近づくことはできないのだという一抹の寂しさを感じた。

・6年生聞き込みシーンで各キャラクターらしさが出ていて制作陣の登場人物に対する愛を感じた。文次郎が丁寧に頭を下げていたのが印象的。あと仙蔵は絶対頬赤らめられてんの分かってやってるでしょ色男。

・土井先生の生死を議論する場面、祠の後ろで聞き耳頭巾がずっと青ざめててかわいかった。というか聞き耳頭巾が特殊すぎるとは言え感情的になり大事な会話を第三者に聞かれてしまうあたり、やっぱり6年生とはいえまだプロ忍者手前なのだなと思った。あと聞き耳頭巾の説明が無いのがすごい。これが初忍たまの人はあの耳結構謎だと思うぞ。

・今回の話は6年生が三禁の色とどう向き合っていくかという話でもある気がする。土井先生の生死に深く動揺したり天鬼の正体を知ってすぐに警戒を解いたり、体術はプロに近いとは言え精神的な部分でまだ未熟な一面が描かれていたのが、等身大の15歳という感じで良かった。

・きり丸の幼少期回想シーン、初めて出てきた時やばやばやば!とすごくドキドキした。今までの合戦場で弁当売ってたとかギャグで包まれていた毛布を引っ剥がすとこんな残酷な描写になってしまうのか。わかっていたとはいえ実際に絵として見ると胸が苦しくなる。最初の夏休み、すごく不安だったろうな。土井先生がいて良かった、きり丸。

・だからこそ、きり丸がみんなに打ち明けるまでの顔がもうだめだった。きりちゃんにこんな顔させないでくれ…。何も失うものが無かったきり丸に大切なもの、同時に弱みができたことでこんなにも苦しんでしまったんだね。雪のなか一人ぼっちでも泣かなかった彼が。でもそれが人間で、人生だから。

・割と早い段階できり丸が一人で秘密を抱え込む辛さから解放されていたのが嬉しかった。小説だと同級生にも先輩にも先生にも誰にも言えなくてかなり辛そうだったのがこちらも辛かったので。きり丸の異変をふたりで抱えずみんなに相談する乱太郎しんべヱといい、は組の信頼関係いいよね。

・6年生の竹やぶ戦闘シーン、特に激しいとこだけぎゅっと予告に使われてるのかと思いきや全く逆で、まだ流せるややおとなしめのカットだけを流されてたのヤバすぎる。普通にめちゃくちゃ流血してますがっ

・袋槍の持ち手はそうやって作ってるのね。そうですか、ありがとう公式。

・序盤の棒手裏剣クリーンヒットからの竹の切り口アタック、目潰し。次々と繰り出される自分の許容量を超えるアクションと6年生の反応に自分の中の何かがフツっと切れる音がした。あー、興奮したー、やばー

・緊張感のある中にも6年生それぞれの関係性が見える立ち回り最高。一服の清涼剤たる伊作の不運。

・ドクタケ本で石を打ち返すところに土井先生の、竹の反射を熟知しているところにかつての修験道修行の面影を感じた。ああ6年生たちを本気で切ろうとしているこの男は記憶がないとはいえしっかり土井半助なのだと思って感情がぐちゃぐちゃ。

・結構な怪我をした小平太が数時間後にはケロッとした顔で学園長先生に報告行ってるの化け物すぎる。

・「かすり傷です!」と言いつつ「一晩寝れば治ります」としっかりインターバル要求してるところが伊作だよね。(ここたしか文次郎だか留三郎は「いつでも行けます」って言ってた気がする)

・天鬼の部屋のスローガン、笑っちゃった。

・いきなり忍ミュ始まって笑ってしまった。真顔天鬼のカット差し込む演出ずるすぎる!周りのお客さん笑わないのがすごいと思った。

・ドクタケ忍者隊にいる同人作家は誰ですか?!悪の戸部先生が良かった。

・城下町の描写がありのまますぎてありがとう劇場版。このガチ時代考証が落乱の魅力なので。

・はい、先生!ドクタケの出城に園田村編で出てきた逆茂木があります!

・人足3人の選出。団蔵は馬借(牛だったかも)と直接話をつけてきた本人であると同時に運搬作業に慣れているのでこういう時何かとうまく立ち回れるから。兵太夫、三治郎のからくりコンビは樽に細工をする為。

・門番の変装をする5年生ふたり、三郎は完璧な一方で雷蔵がちょびヒゲだけなの大雑把すぎて最高。

・「もそ」を通訳する小平太。

・雑渡VS利吉組の場所、園田村編のオマージュだよね。実力者に手加減される若輩者という構図そのままに攻守が学園、タソガレドキ、と入れ替わった所の対比が素晴らしい。

・「恨むなら私だけを」天鬼が暗殺された場合、直接手を掛けた雑渡が恨まれるのはもちろんそもそもの原因を作った尊奈門まで忍術学園や利吉さんの恨みを買いかねない。なんだかんだかわいい尊奈門を守ろうとしてるよね?雑渡さん!

・「恨むなら私だけを」のもうひとつの解釈として「土井先生を守れなかった自分(利吉)」を利吉さんが責めすぎないように言ったのでは?実力者からの圧倒的突き放し。

・「一緒に助けに行く」の一年は組の表情の良さ!あのアニメ絵柄の目なのに何故か並々ならぬ決意が伝わってくるのがすごい。静かに何かを湛える伊作も良い。しかし、ここで一はを逃がすという任務を前に流されてしまうのが六はの弱いところでもある。

・乱きりしんが切られたあと「ごとん」と倒れる動き良かったよね〜〜。  

・小説の好きな山田先生台詞「貴様、鬼に成り下がったか」が今回は入ってなかったか〜。土井先生の「努々〜」も聞きたかった〜

・天鬼から土井先生に戻る時に名乗った名前、それ山田先生からもらった名前ですよね!!!わぁぁぁ

・「お兄ちゃん」!!!利吉君!!!忍たまたちの前でっ!よく言った!

・きり丸に跪く土井先生の形の良さ!たまらない。

・子どもらに刀を向けられて終始浮かない顔の風鬼に好感度爆上がり。同じ年頃の子を持つ父だものね。いい奴…。

・そういえばキャプテン達魔鬼どこいった?!

・本気魔界之先生との戦闘も見たかったという妄想。

・一緒に先生に謝る六はの一蓮托生っぷり。末永くお幸せに。

・怪我をさせた6年生に謝る土井先生の善性よ。というか「ごめんね〜」レベルの襲撃では無かったけど?それに対する6年生の返事も最高に6年生で泣きそうになった。あんな怪我したのにね。先生大好きと悔しさと色々ない混ぜの「自分達が未熟なだけです!」。最高の6年生をありがとう。

・しかし洗脳されてたとはいえその間の記憶は普通にあるの中々に今後辛いのでは?自分の中の天鬼に負けるな土井先生。一方で土井先生と頭をぶつけた後の記憶はあるけどもう一度頭を打つと全てを忘れてしまった八方斎。

・ラスト、跳ねる5年生で声出そうになった。君たち、楽しそうで何より。

・前作もそうだったけどあの懇切丁寧な説明でおなじみの忍たま乱太郎にはめずらしく、キャラクターや設定について全体的に説明少なめ。そもそも軍師という役割に対する説明が無かったのがすごい。

・「半助」っていつ誰が付けた名前なんだろうってこの数十年色々と考えてたけど、つい先日「若い人の段」で解答が出されましたね。ありがとうございます尼子先生。そもそもあの時代は成長や立場によって名前がころころ変わるから今日私達が持っている「名前」に対するアイデンティティってそんなにない気がするんだよね。生家を追われた時点で名前は捨ててるだろうし、忍者になったら尚更名前はいらないだろうし。だから何とも思わず生きてきた彼が山田家、忍術学園と出会い「人間」に戻る過程で再び名前が必要になり自分で付けた(必要にかられて名乗った)名前が「半助」だとずっと思っていた。自らに半人前の半の字を当てる切なさを土井先生の中に見ていたのだけど、これ、山田先生が付けてあげたってなると話が変わってくるな。だいぶ、かなり、愛。若くして忍びの腕も一流、たった一人で生きていけるであろう土井先生に「半人前」と言えるのは山田先生だけだし、何かに対して半人前という評価を下せるのはそこに自分と自分以外の観察者がいて初めて成り立つ。「半人前だよ」と言ってくれる人がいる場所に出会えたその奇跡が「半助」という名前に表されているのだとしたら、山田先生が「半助」と呼びかけてそれに返事をする土井先生のふたりを見ているだけで涙が出そうになる。半人前は死を意味する忍者の世界を生き延びてくれてありがとう。半人前のままでも生きていていい場所に辿り着いてくれてありがとう、土井先生。

書きながら泣き始めたのでそろそろ寝ます!

愛!!!


■視聴2回目の感想。堪らず翌日朝一に見てきた。

・今回舞台となる季節が秋なのってススキが出てくるからか!最初、校外で乱きりしんと土井先生が別れた時はまだ木々は青々としてたのに、帰ってくる時にはすっかり紅葉していた。先生不在の時間経過が季節の進み方で分かって良い演出。よく見ると稲の刈られた田んぼ、きのこ採り、柿を食べるは組、行商の荷になすやしいたけなどさり気なく季節感が演出されている。

・丸茄子なのは忍たまの舞台が近畿地方だから?→調べた。丸茄子自体は各地にあるけど、近畿地方は賀茂茄子(京都)、大和丸茄子(奈良)、杉谷丸茄子(滋賀)、吉川茄子(福井)など多くの品種が栽培されている。

・園田村編は夏のお話だったから前作から季節が地続きな感じも良かった。

・食堂でぴょんぴょんする数馬かわいいね。
・夏休みに皆が帰省するシーン、正門と反対側に歩き出す左門と三之助(すぐ迷子になるコンビ)+肩に縄を掛けている作兵衛(迷子を捕まえる同室)

・食堂シーン、背中と尻で出演する3年生、5年生ズ。髪型が特徴的すぎる勘右衛門。

・崖から飛び降りることを何とも思わない山田伝蔵(46)

・土井先生の生死を6年生が議論する場面、こういう時の六ろは取り乱すのが長次で止めるのは小平太なんだ。

・「忍術学園で何を習ったんだ」の仙蔵の台詞、意見が対立してる留三郎、長次にというよりもむしろ同意見でありながら心が揺れている文次郎に言い聞かせているように見える。理屈では分かっていても内心では苦しんでいるのが同室のよしみで分かってしまう、文次郎の弱さを誰よりも知る仙蔵、という特大妄想です、はい。

・タソガレミーティングin伝蔵部屋の面々に黒鷲トリオいなかったね。任務中だったのかな。ちなみに五条君が好きです。今回押都長烈の出番多くて嬉しい。

・最初の夏休み、実家に帰る一年は組の会話。「家の手伝いで手が青く染まっちゃってさ〜」伊助かな?

・竹やぶ戦の前、アチョーするケマトメ

・竹やぶ退避のとき手負いの小平太を焙烙火矢から庇う長次ぃぃぃ〜〜〜

・対天鬼戦、天鬼の引くほどの強さもさることながら自らが傷付くことに全く恐れを感じていない(ように見える)6年生達が怖かった。訓練されてきたとはいえ、15歳の少年が何の躊躇いもなく死線に身を投じていく姿にある意味で人であることを捨てている戦慄があった。

・その後のきり丸と合流した6年生達のそれぞれの表情。虚ろな目の仙蔵、きり丸を気遣う長次と留三郎。

・八方斎の命令だからと身を引く天鬼。天鬼ほどの者なら八方斎と自分の実力差くらい分かりそうなものだけど(いうても八方斎もまぁまぁ強いけど)、それでも名前を出されただけで命令に従うあたり「自分は駒に過ぎない」と自ら自分の価値を貶めているところに土井半助の闇の深さを感じる。
→豪華版パンフのインタビューを読んで八方斎と天鬼の関係の解釈がちょっと変わりました。天鬼〜というか土井先生〜、切ない…。

・学園長庵で雑渡登場時、冷静に障子を閉める小平太。最後の岩屋の格子もひとりだけ苦無でコツコツ壊そうとしていた。その冷静なところが底知れなくて怖いぞ!

・6人の中で実は一番シビアに物事見てるのって小平太なんじゃないかなと思っています。

・アニメ「細かいことは気にしないの段」でも密書を奪いに来た忍者に対して戦わず逃げる戦術をとっていた。普段好戦的な彼からはちょっと意外な選択のようだけど、こういう時飄々とした顔で冷静に忍者的思考を働かせられるところにいけドンとのギャップがある魅力的なキャラクター。

・休めと言われているのに「いつでも行けます」と言ってたの、文次郎留三郎どちらかだと思ってたら仙蔵だった。天鬼にコテンパにやられて、土井先生を取り戻せなかった不甲斐なさを一番感じていそう。これは普段は冷静沈着な仙蔵だからこそグッとくる台詞。

・「命が危なくなったら引けよ」と言う一瞬前、目を伏せる姿に山田先生の父性を見た。そして返事をする利吉君、絶対引かないだろというガキンチョ顔もやはり親子だけの会話という感じがしてたまらない。

・自分の顔してる奴が超大事な仕事中に「飽きた〜〜〜」とか言ってるのはもっと怒っていい雷蔵。

・一年は組のことを知り突っ走りそうになる5年生ズの手綱をしっかり握る兵助、よっ。豆腐が絡まなければこんなにも優秀。

・天涯孤独なことはしっかり覚えていて、そういう者を増やしたくないと願っている天鬼。それって土井先生が教師をしている理由でもあるのでは。小説だと天鬼って姿形は土井先生だけど思考や精神性は多重人格というか突然降って湧いたような全くの別人が宿ったという印象なんだけど、今回の劇場版の天鬼と土井先生はただ立場や周りの環境が違うだけで、抱く願いや性格の方向性はかなり似ている気がする。天鬼だってなんだかんだドクタケ城のために尽くそうという忠義はあったし忍者隊の面々ともまぁまぁうまくやれるくらいの仲間思いの一面があったし子どもを斬ることに疑問を挟むくらいの人情はあったわけで、程度の差はあれ「人が変わってしまった」と言えるほど別人ではないよなぁと思う。だからこそ、もし土井先生が山田一家と出会っていなかったらこういう未来も全然あり得たし、平和という果てのない理想のために自ら際限無く戦火を広げるという救いの無い物語の可能性もゼロでは無かったことを思うと、本当に山田一家との出会いは奇跡でしかない。うぅ、このまま幸せになってくれ土井先生。

・「戦闘が必要だったらわしがやる」正体不明の謎の若者土井半助を忍術学園に引き入れた責任を取るつもりの山田先生の覚悟。

・乱きりしんの胃痛攻撃に、歌で一生懸命対抗する八方斎、かわいいね。

・ラストきり丸に跪き優しい言葉をかけながらも敵中なので右手を刀から放さない生粋の忍者土井半助(25)

・毒剣雑渡さんにすがりつく利吉の必死な形相!!こんなになりふり構わない姿、初めて見た。次の登場では6年生に片手で軽く挨拶をするいつものクールガイに戻っていたのも、何かも〜う利吉君っ。今回、きり丸はともかくこんなに利吉君のメンタルがゴリゴリに削られる話になるとは思いもよらなかった。

・天鬼から土井先生に戻り、山田先生と利吉さんの会話から自分が雑渡に狙われていたことやタソガレドキとどんなやり取りがあったのかを薄々勘付く土井先生の表情。利吉さんがどんな危険な目に遭っていたのかを察した先生の気持ちよ。

・エンドロールで卒業生と別れる際、6年生の他に竹谷だけが深々とお辞儀をしていたのは何なんだろう。エンドロール後に学園長に報告来たのが彼なのと何か関係がある?

・映画を通して土井先生ってさ、どこでどんな風に生きていても善性の人なんだなぁと思った。天鬼だって、平和の為に軍師やってた訳だし。あれだけ壮絶な生い立ちを経てなお誰かを守りたい、優しく在りたいと思えるのは土井半助の本当の強さだと思う。山田家と出会う前の彼が忍者としてどんな振る舞いをしていたのかは分からないけど、今回の天鬼の行動原理が「愛と正義」「平和」だったのはどこか人間、人生というものに救いを感じる。その強靭な思いが忍術学園をここまで追い詰めたという側面もあるけれど。

・そしてこの善性の人はきり丸もそうなんだよね。生きる為に人を騙したり盗人になっていてもおかしくない状況で、真っ当に労働者として生きる強かさ。ふたりとも幸せになっておくれ…。

・国のニ、三は動かせちゃう土井先生が、ある時はたった一人の子どもの為だけに優しさを発揮するの、すっっごく良いよね。


■視聴3回目の感想。
忍たまの感想はなんぼあってもいいですからね。

・かなり前の方で観てみたら、当たり前だけど絵がめちゃくちゃ大きく見えてすっごく楽しかった!映画館で観れるうちに、めちゃ近席またやりたい。

・今回のお話は満月が欠けて再び満月の晩になるまでの一ヶ月くらいのお話なんだね。決闘時は満月だったけど、後の夜のシーン(学園長、山田先生、タソガレが集まった夕方の晩)で月が僅かに欠けているため、時間が進んでいるのが分かる。

・決闘にしてもラストのドクタケ砦潜入にしても、忍者が満月の晩に動いて大丈夫なんだろうか。ドクタケ潜入は時間が無かったから仕方ないとして、決闘は時期を選べたのでは?尊奈門君。落乱46巻では夕陽の逆光を利用して土井先生に斬りかかっていたけど、今回もその作戦だった?

・6年生の聞き込み(「半月聞いても手がかりが無い」)や、は組の授業(「もう10日経つもんね」)で失踪から半月経過→きり丸が一人で抱え込んでた期間が1週間くらい?→6年制が天鬼の正体を突き止める→山田先生がドクタケ詰め所を張り込み&5年生が山中見張り3日で1週間くらい?

・すすき原の決闘戦術。尊奈門罠にかかる→土井先生わざと岩の上に姿を表し飛んできた手裏剣の方角から尊奈門の居場所特定、手裏剣の飛んできた方角に走る→チョーク攻撃(全弾急所にヒット)

・出席簿で口元隠しながら「ごめんね〜」はあざとい!

・監督のインタビューで、土井先生のチョークの打ち方と天鬼の棒手裏剣の打ち方が同じ、という情報を知り、劇場でよく見てみたら指の挟み方とか腕の振り下ろし方が確かに同じでうわーうわーうわーと心の中で変なダンスを踊ってしまった。土井先生の時はチョーク打つ時の顔がどこか年下の少年に付き合う優しさと僅かな楽しさ、呆れ(利吉さんにももしかしたら同じ顔するかも)が入り混じった何とも言えないTHE土井先生という表情をしていたけど、そこから一切の心の動きを取り除いた天鬼はなんと冷たい顔で棒手裏剣を打つのだろうと思った。動作は同一人物のそれなのに、打つ物と当たった時の結果が違いすぎて怖い。

●は組まとめ(先生と上級生がかっこよすぎて3回目にしてやっとは組をじっくり見れた)
・最初の授業シーン、しんべヱの教科書だけふやふや(鼻水やよだれがよく付くから)
・教室の下手側の壁に日本地図。前作劇場版に写っていたのと同じ物?
・は組の外出届け、団蔵の字だけちゃんと悪筆
・庄左衛門の「タイム」かわいいね。今回庄ちゃん大活躍!言い間違いがテレビより口が悪い!
・円陣で誰かのほっぺにしんべヱの頭がむにってなってるのかわいかった〜(要確認)。わらわら子犬感。
・乱しんが皆んなにきり丸のことを相談するシーンで一緒に押入れに座る同室の金吾喜三太。ナメクジが嫌すぎてクラスメートに泣きついてた初期から見てると二人が仲良しなの嬉しいし金吾の成長(慣れ&諦観ともいう)を感じる。
・ドクタケ潜入時、苦無をちゃんと携帯している金吾えらい!さすが体育委員会。
・ドクタケの一夜城から逃げるシーン、非樽組で先頭を走っているのが三治郎(三治郎は乱太郎に次いでクラスで二番目に足が速い)。
・ドクタケに捕まってお縄になってる時、誰も刃物を持っていないのがは組クオリティ(取り上げられちゃったのかも)。初見でしんべヱが壁を食べ始めた時、私もは組同様ぎょっとしちゃった。
・ちなみに城内の松は籠城時の非常食になります(落乱54巻)

●6年生まとめ
・初登場のコマ割り背景、トランプ柄だったんだね。小平太がJOKERなのだけ確認。へ〜君はJOKERなんだね、へ〜。
・聞き込みに行く前の稲穂の黄金を逆光に並ぶ6人の美しさ。身長の微妙な描き分け(文次郎が首を低くしている)だけで30分くらい観ていられる。
・激しく同意小平太、何度観ても笑っちゃう。
・一瞬映る阿修羅像は、様々な感情を内包している土井先生&天鬼の暗喩?
・聞き込み時、話を終えた小平太がいずれも満面の笑顔で別れてるのすっごく良い!任務や情報の有無とは別に話を聞いてくれた人に対する感謝がきちんと態度でも示されていて屈託の無い小平太らしいよね。
・農作業中の人に話を聞くとき肩たたきをしてあげる伊作。後に忍び装束を着て忍者の顔を見せた時とのギャップが、良い!
・仙蔵は一人目の聞き込みで反応悪し→女性にターゲット変更。しかも脇道からいきなり飛び出すことで考える間を与えない策士っぷり。
・天鬼と遭遇時、サッと留三郎と小平太が前に出て3,3体制になっている。戦闘組と捜索組に分かれる指示を出す小平太。確かにあの3人の中だとそういうのとっさに言えるのは小平太だな〜、隠れ軍師ね。

・接近戦をしていなかったとはいえ伊作の怪我が味方のオウンゴールだけなのは不運か幸運か、実力か。髪が切れるシーンは3回目でやっと分かった。2度の太刀をきっちり2回ともかわしているあたり伊作もしっかり訓練を受けているんだなぁと感心してしまった。


■視聴4回目の感想。
特典ポストカードに毎回悲鳴…!

・6年生トランプ柄、JOKER小平太、クローバー仙蔵、ハート伊作、ダイヤ長次、クラブ文次郎留三郎。チャミダレアミタケ側の兜に何となくトランプ柄っぽい飾りがあるのは関係している?
チャミダレ使者がドクタケに来た時の襖にもダイヤっぽい柄がある。このトランプ6年生は作中で2回出てくるけど、1回目は学園長に呼び出されてかっこいい先輩、2回目は先生を前にして「未熟なだけ」な生徒(しかも手負い)として描かれる対比が良い!

・劇場版なのでキャラやお約束の説明が無いのは良いとして、滝夜叉丸がさらっと「輪子、百発百中」って言ってるのは大丈夫でしょうか?!忍たま久しぶりの人に伝わってる!?自分の武器に名前を付けちゃう13歳平滝夜叉丸かわいいね。目立ちたがり屋でありながら去り際は背中、なところが一見尊大なようで自分の立場をきちんと弁えている滝夜叉丸らしさがぎゅっと詰まっている。あのシーン、心の中でペンライト振ってる。

・教科→実技に移動する際一緒に並ぶ同室の金吾、喜三太。漫画ではふたりがお国訛りで喋るシーンがかわいいので一緒にいるのを眺めているだけで嬉しい。

・尊奈門が授業で教えていた風流に取り入る術、化け物の術がのちに6年生聞き込みや行商に変装した卒業生、樽に化けるは組、歌で情報を聞き出すしんべヱ、の伏線になっている。

・タソガレミーティングin伝蔵部屋、押都長烈と一緒に頭を下げてる人はもしや黒鷲隊?山田先生が部屋に入ってきた時にこっちを見てた人にも五条らしき人が。もしかして3人とも来てた?わー全然分かんないよー。私は黒鷲隊トリオを髪とギニョールで判断してたんだなぁ。

・竹やぶの前のお着替えシーンで伊作の懐から落ちそうになっていた包みは薬?怪我をしているかもしれない土井先生用だとしたら諦めずに持ち歩いていた伊作の心情にしばし思いを馳せる。

・竹やぶ戦、長次が本を絡め取ってからのスネア→重低音の音楽がたまらなくかっこいい!このシーン、4回目にしてやっと音楽まで気が回ってきた。

・忍術学園と聞いてからの天鬼の猛攻。それまでは相手の出方を伺っていたような所があったのに、斬ることが目的になってからの最短ルートを行くかのような淀みの無さ。一番最初に襲ったのが武器を持たない伊作、次が斬撃を防げない長次、と目まぐるしい速さの最中であっても合理的なところがまた恐ろしい。

・ドクタケ忍者隊詰め所の台所で魚をすったりかまぼこを切る御婦人の描写。天鬼がいなくなったからみんな久しぶりに練り物食べたくなったの?「天鬼さん、規則にうるさかったから」って、記憶がなくなってもなお教師の片鱗が見えるよ〜と意外と後からじわじわ感動する台詞。

・ドクタケに捕まっている一年は組。樽組は裸足、非樽組は草鞋あり、の細かい描写。

・「騙されなくなった」敵に囲まれ出した6い+小平太。6いのこれは痴話……では?という会話を真顔で聞く小平太よ(聞いてない可能性大)。小説だとばっちり予備を残す隙の無い優等生として描かれていた仙蔵だけど、今回大事なところで予備無し、天鬼にボロ負けして感情かあらわになる(「いつでも行けます」)などかなり人間味あふれる姿が描かれていて、普段の媒体と一番ギャップ、意外性を感じたキャラクターかもしれない。と同時に6年生の中で一番共感したのも仙蔵で、普段合理的で冷静沈着なだけに天鬼から隠れている時の見たこともない物凄い表情や、同級生に現実を見ろと言っておきながら土井先生を見た後一番感情的になっている言動に、アニメのキャラクターらしからぬ人間の感情の奥深さを感じた。忍たまの世界観であのなんとも言えない物凄い表情(物凄いとしか言えない表情)がスクリーンに映る瞬間、ほんの一瞬だけ自分と彼らが繋がった気がして毎回ハッとする。

・利吉の「一足先にお帰りになりましたよ」で雑渡がすぐ近くまで来ていたことがその場にいた全員にさり気なく知らされる。神妙な、でもちょっと動揺してる顔の土井先生。お口ぽかんの乱きりしんはなんの事か分かってなさそう。全てを真顔で聞く小平太。

・この時の小平太、真顔→一年は組が来たら満面の笑みのギャップ。このどんな状況にも動じない冷静さと人情に真正面からにっこりできる純情が違和感なく同居しているのが小平太の魅力〜〜〜。

・天鬼が土井先生に戻った時涙を見せる長次、文次郎。あの時「聞き方を変えろ」と言っていた文次郎が実は一番傷ついていたのではという節があったので報われて本当に良かったと思う。自分に厳しく他人にも厳しく、だけど最後の最後で非情になりきれない君が好きだー。小平太は忍者としてそこの落とし所をすでに見つけている感じがする。

・5年生は終始優等生だったな〜特に久々知君!と思ったら、エンドロールで嫌がる同級生に豆腐を食べさせる豆腐小僧ネタ!

・劇場版オリジナルキャラクターの素晴らしさ。公開前オリキャラが出る、しかも卒業生と聞いて「いやいや卒業生とか急に言われても」「世界観崩れないかな…」と正直あまり前向きな印象ではなかったんだけど、今回何度か観て違和感が無いどころか漫画本編でずっと追いかけてきたような気がするほど忍たまの世界観に馴染んでいたのが驚いた。今まで無かった立場の人物が登場することで作品内に新たな関係性が生じ、既存キャラクターの知らなかった一面が見れたのもすごく良かった。まず、名前とキャラクターデザインが良いよね。尼崎の地名+松竹だから歌舞伎要素のある見た目という今までの落乱セオリーを踏襲しつつ劇場版ならでは特別感もあり。豪華版パンフにのっていた尼子先生の原画がまたたまらなく良いんだよ〜。というか尼子先生の新しい落乱風原画が見られるというのがもう感動だし、勘兵衛のポーズがThe尼子騒兵衛!という感じで最高です。清右衛門はなんと言ってもあのゆるパーマと困り眉という人気が出そうでしかないデザインにやっぱりやられてしまったし、あの見た目で強烈体育会系の体育委員会という設定がもう好きになるしかない。…と思っていたらツイッタでふたりのファンアートが毎日流れてくるのでやっぱり人気なんだなぁ。いいよね、卒業生たち。「忍たま乱太郎」という間口の広さや劇場版ならではのゲスト声優さんという要素がありつつコアファンにも受け入れられるオリジナルキャラクターがこんなにも(個人的には)大成功してるのってすごいことなんじゃないかと思う。短い出演時間でありながら、山田親子との会話、映画のエンディングで見せた6年生や5年生とのやりとりのちょっとした仕草から、関係性の積み重ねを感じさせる手法が素晴らしいなと思った。この二人は確かにかつて忍術学園で青春を過ごしていたのだと素直に思える。あと、最後のドクタケ変装清右衛門が良すぎますね!
二人は何組だったのか、同室なのかだけ誰か教えて下さいっ!

・ストーリーの流れを見ると、上級生や大人たちの屋台骨がありつつ物語を大きく動かすきっかけは一年は組の行動。八方斎の居場所、隠し通路の入り口、土井先生が記憶を取り戻すきっかけ、どれも結果的にたまたま功を奏しただけというか子どもらは無自覚だったとはいえ、一年は組のみんなが土井先生の救出を本気で望み勇気を出して行動することでしか得られない結果だったことが、大人である私には胸に響いた。光たれ子どもたち。忍者のリアリティを追求しつつドタバタ思い切りの良いコメディパートがぐいぐい物語を引っ張っていく、これぞ「忍たま乱太郎」!本当に最高の映画をありがとうございます。

・大団円で流れる勇気100%!直前に挟まれる幼い日のきり丸のカットに、落乱50巻の生きる事と希望のくだりを思い出す。「つまり希望がなければ人は生きてゆけない。が、翻って考えると生きているということはそれだけで未来に何か希望が、つまりいい事が待っている証拠だという事ですね!」からのちょっとキーを落とした勇気100%のイントロ、雪景色から一変した彩色の中を行く忍術学園のみんなに感動、までが軍師ルーティン。

・サビの「抱きしめながら〜」で穴太が一緒に歌ってるとこ、いつも涙腺にくるの何なんだろう。私だけ?


●きり丸、土井先生まとめ
・「手裏剣が手放せない」や「おひねりあげたい」等前半できり丸のクムードメーカー的側面が描かれることで、中盤の天鬼のことを知ってからの落ち込み→クラスメートみんなできり丸を助けたい!の流れがすごく自然に感じた。手裏剣を手放せない時の目がかわいいよね。

・「土井先生、生きてたぁ」という台詞。「自分の所に帰ってきてほしい」とか「また先生の授業を受けたい」みたいな子どもらしい自己中心的な響きが無く、「ただただ土井先生が生きていたことが嬉しい」という無私の境地から出てきた言葉という感じがして毎回胸が苦しい。10歳の子どもの台詞ではない。家族を亡くしたきり丸だからこそ、ただただ「生きていること」が何よりも尊い願いであると無意識に理解しているかのようで切ないよ。一方で損得勘定命のきり丸が一切の打算抜きで願う「土井先生の生存」の本気さに、これは家族の在り方だなぁ、と救われる気持ちもある。打算とか見返りとか自分の幸せとか、そういうものを超えたところで誰かを案じることができるという温かさと、子どもが無私に達してしまったという残酷さがたった一言に集約されていてすごいシーンだなと思った。もうひとつ救いなのは、その台詞は長次の腕の中で発せられたということ、6年生6人がそれを聞いていたということ。

・忍たま乱太郎の時間の流れを大真面目に捉えると、夏休み→前作劇場版(夏)→今作劇場版(秋)となって、きり丸が土井先生の家でひとり回想する日常ってこの夏から秋に移る僅か数ヶ月の出来事なんだよね。なのにそんな風に描かれていない&観客もそんな風に見ていない、なんならそこらへんの「土井先生ときり丸はどれくらいの期間一緒にいたのか」みたいな「時間経過」が描写されていないにもかかわらず、脳内で数十年分の二人の思い出を勝手に補完して感動してしまう。「忍たま乱太郎」って改めてものすごい作品だなと思う。幼少期、自分がそれを好きかどうか意識する前から作品を見続けていて、好きとか嫌いとか超えたところで土井先生ときり丸を見ると数十年分の重みを勝手に感じてしまう。一朝一夕ではない本物の歳月の重み。小さい頃テレビで見たきりで久しぶりに映画を見たといったいわゆるライト層の人ですら恐らく決して少なくない人数に大なり小なりこの感覚があるというのが、何かもう人生じゃん、いろんな人の人生に入り込んでるじゃん、と思ってその数の途方もなさと無数の人生が重ねた本物の歳月の重みにクラクラしてしまう。こんな手触りを受け取る作品、私にとってはなかなか無いな。人生を見せられている映画。

・土井先生との日常回想シーン、暖簾をくぐってバイトから帰ってくる時のきり丸の表情の変化が良い。暖簾に手を掛けている時は半眼無表情→「ただいまー」と言いながら土間に入るといつものきり丸の表情。外では労働者として現実に立ち向かっているきり丸が土井先生の家の中では子どもの顔に戻れるんだね。

・「テストの点数目の検査(いつも1点とか2点ばかりだから)」「バッタ入り雑炊」「卵売る時烏骨鶏」この辺りは原作漫画のエピソード。

・「己の命より銭大事」は前作劇場版でも似たような台詞をきり丸が言っていたけど、その時土井先生からしこたま怒られた台詞なんだよね。自分と土井先生を繋ぐ言葉としてこれが最初に出てきたのなら、怒られながらもきり丸はあの時の土井先生の優しさをきちんと受け取っていたんだなと思うと泣ける。

・土井先生の記憶が戻ってからずっと足元を離れないきり丸。先生が退却を「待ってください」と言った時のきり丸の「えっ」→すぐに頭に手をやりきり丸を不安にさせない土井先生〜〜〜。ここ、頭に手をのせる瞬間は手しか映ってないのがにくい。どんな顔してたんですか。そしてその後の「間違ったことをしたら……」の時の表情の移り変わり方が美しすぎるよ〜〜〜。

・乱しんが飛びついてきたので慌てて刃が当たらないよう腕を遠ざけるが刀は手放さない土井先生。

・山田先生に言う「ご心配をお掛けしました」の台詞の万感の演技。初見では畳み掛ける衝撃の数々に(子利吉君?!子6年生?!えっ、今お兄ちゃんて言った?!)すっかり打ちのめされてこのシーンはなんかぼんやりしちゃったけど、2回目以降台詞の演技がすっっごく良いことに気づいてからはここも泣きポイントに仲間入り。声の僅かな震えや間の取り方、語尾の重み、台詞が終わったあとの余韻。命の恩人であり父親であり同僚である山田先生と土井先生の関係性って実はなかなか複雑で、その一筋縄では紐解けない二人の歳月がこの一言に見事ずしりと表現されていて、声優さんって本当にすごい!と感動してしまった。あとここ、山田先生と会話しながらもきり丸から手を離さないのも良いよね。

・「それにしても、みんなよくここが分かったねぇ」の呆れながらも誇らしそうな声!みんなの先生!


以上!!!!まだまだ観ます!ありがとう!ありがとう!