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【ガンプラ】HGマイティストライクフリーダムガンダム制作記

島暮らしになって仕事量が減り、自分の時間に余裕が持てるようになりました。せっかくなので、学生時代以来となるガンプラ改造にがっつりチャレンジしようと思った次第です。
運良く予約競争に勝てたので、キット自体は発売月の5月に入手。しかし、6月にはランキング戦&レーシック手術が控えていたので、それらが落ち着いてから制作スタート。
流石にブランクがきつかったり、そもそも初めての作業だったりで、3歩進んで2歩下がるの繰り返し。一向に完成が見えない…
そうこうしているうちに9月のランキング戦が迫ってきて、WS練習のため一か月ほど作業中断…
9月下旬になり、ようやく完成…長かった…もう二度と全塗装なんてしない…

1.素組みで確認

どういう風に料理しようかな~、ということでまずは素組んでみます。

組んでみたけど…これは…むむむ…

【気になった箇所①】

・羽に対して身長が低い。
・顔の頬の造形
・ストフリはカクカクしている方が好み。胸のコクピットハッチ、腹部のビーム砲及びその周り、脛のスラスターの丸みを直線にしたい。
・胴長感(腹部の青いパーツが、デザイン的に間延びしている。)
・膝関節が正面・斜前から見えすぎ。装甲のスカスカ感、腿から膝にかけてのプロポーションラインの破綻
・ふくらはぎがマッチョすぎる。
・アンクルアーマーが、別のスケールモデルから持ってきたのかと突っ込みたいくらい巨大すぎる。

…気を取り直して、ディスプレイスタンドに飾って宙に浮かせてみましょう。
印象的な初登場シーンを再現。

あれ?「Meteor-ミーティア-」のイントロ
(ドゥンドゥンドゥンドゥン…)が聞こえてこない…

劇中のシーンと比較してみます。

ドゥンドゥンドゥンドゥン…

【気になった箇所②】

・腰のサイドアーマーが部厚すぎて、両腕がまっすぐ真下に、脱力した感じで下がってくれない。
・腰のレールガンがハの字に広がり、下を向いてくれない。
・ディスプレイスタンドを差し込む穴が股関節の付け根にあるため、両腿の稼働に干渉してしまい、足を内側に向けてクロスすることができない。

これは…想定以上に大規模工事になる予感…

2.制作の方向性

キット自体は大変完成度が高く、関節の可動域は大満足。ガンプラの進化は凄まじいの一言です。
一方、プロポーションはアニメ設定画準拠。

伝統の大河原作画

劇中ではCGや作画の勢いで誤魔化せていた部分が、立体物になると違和感となって現れています。
制作の方向性は、上記の気になる箇所の解消。プロポーション改修にチャレンジし、模型としての格好良さを追求していくこととします。
なお、劇中イメージを重視し、細かいディティール追加・デカール貼りは面倒くさいから行わない方向で。

3.改修箇所

【顔】

まず、アニメ作画をご覧ください。

ディスラプター起動!
キットには額の差し替えパーツが付属するのですが、
頑張って色分け塗装したってどうせ使わないので、作りませんでした()

頬に注目してください。文字で伝えるのは難しいのですが…
ストフリの顔の構造は、白色のフェイスパーツと、白色のヘルメットの頬あての間に、灰色の頬あてが挟まっている多重構造になっています。
キットの方では、この構造を無視していて、白色のフェイスパーツと同列の位置に灰色の頬あてがついています。

こんなところ気にする人間は自分だけの説が濃厚です

バンダイの変態技術力なら再現できそうなものですけど、まあ採算合わないんでしょうね。

というわけで、この小さいパーツに…
エッチングのこぎりをいれて…
分割!

頬あてを別パーツ化すべく、切り離し。その後、薄く削っています。

頬肉がなくなってしまったので…
ポリパテで肉埋め!

実は初ポリパテでした。その後、やすりで表面処理。
写真撮るの忘れたのですが、成型後のプラとパテが混在するパーツは、模型誌に載っている作成途中写真みたいでテンション上がりましたね。
完成後の御尊顔がこちら↓

写真拡大すると粗が目立つ~

灰色の頬あての多重構造を再現できました。
また、角はシャープに削り、額の赤▼パーツ中心にあった直線スジボリディディールは1/144スケールでは不要と判断し、パテで埋めました。

【胸部】

胴体中央の丸みを帯びたパーツをなんとかしたい…
過去のストフリキットを探ったところ、2016年に発売されたHGCEストフリの形状が好みでしたので、メルカリでジャンクパーツとして売られていたものを購入。移植することとします。

いつの間にこんな良キットが売られていたのか…初代HGストフリは評判悪かったですからね
のこぎりでゴリゴリ
それぞれ分割して中央パーツを交換!

中央パーツは長さが足りなかったので、腹部砲の上で一度切断し、1mmプラ板を2枚挟んで2mm延長。
中央パーツが長くなった分、下腹部の青いパーツを削り、結果として胴長感が解消されました。

腹部砲の位置も下がっていい感じ。
劇中のデザイン(キットのまま)だと、コクピットがある位置に腹部砲があって違和感


続いて、コクピットハッチ。曲面を平面に削ります。

確かPGのストフリがこんな造形だったような。こっちの方が好みです。

削った結果、上から見る分には問題なく整ったのですが、下から見たとき、赤のエッジ際の厚さが不均一になってしまいました。

そこで、黄丸の隙間をパテで埋め厚さを整えることに。

とはいえ、ハッチ下のパーツにはパテをつけたくない…そんな時は、リップクリームを使用します。

下のパーツにリップを塗ってから、パテをむにゅっ!
パテが半乾きの状態で、パーツを分離。リップが離型剤になってくれます。
完全に乾燥後、やすりで仕上げ


その後、フレームモールドを入れて塗装・完成したものがこちら↓

ハッチ下金フレームのチラ見せが良い感じ!

【腰部】

野暮ったいサイドアーマーを薄くしていきます。
ビームライフルを接続する突起部分ごと削り、全体的に薄くします。
また、赤丸の突起(内側)が太ももの付け根と干渉し、レールガンがハの字に広がってしまう原因であったため、思い切って突起をカットします。

加工前
加工後

削りすぎて穴が開いてしまった部分は、パテで埋めます。

左は加工前、右は加工後

レールガンが真下を向くようになりました!
アーマーの薄さも、正面から見比べると一目瞭然ですね。

続いて、ビームサーベル。

連結機能が無なさそうな、綺麗な表面

先端は連結部分のはずですが、モールドが無いことが逆に違和感なので、ここだけディティールを追加します。

みんな大好きマイナスモールド
まずピンバイスで穴を開けて
モールドパーツを埋めて…
完成!

最後に、腰後ろのアーマー。
ここにスタンドディスプレイ用の穴を開けることで、両足を内側に交差するポージングを可能とします。

まずはピンバイスで細目の穴を開けて…
ステップドリルというツールで少しずつ広げます。
いきなり大きい穴を開けるのは意外と難しい
プラウドディフェンダーにも干渉せず、良い感じ!

【脚部】

加工前

足の長さ自体は、実はそこまで短くないのですが、ふくらはぎとアンクルアーマーのバランスが悪く、短足に見えてしまいます。

羽とボディのバランスの兼ね合いで、身長を伸ばすためにも、刃牙のジャック・ハンマーよろしく脛を3mm延長(経過写真撮り忘れ①)。

膝は逆関節気味に曲がるよう、関節内部を削って可動範囲を広げつつ、黒色の膝アーマーの先端裏側にプラ板を張って、隙間を狭めます(経過写真撮り忘れ②)。

(閑話休題:ポージングのコツ)
ガンプラに限らずフィギュアとかにも通じる話ですが、
格好よく立たせるって意外と難しいですよね。
結論を一言で言うと、「カトキ立ち」させましょう。
詳細はこのサイトを見てね!(羊とは無関係です)

膝はまっすぐ伸ばせれば基本問題ないのですが、逆関節方向にも曲がると、S字の姿勢が作りやすくなり、ポージングに幅がでます。

アンクルアーマーは、HGCEストフリのものを、気合で移植(経過写真撮り忘れ③)

最後に、丸味を帯びた脛スラスターを市販パーツに置換。

丸いし淵が厚いしで、いかにもプラモ感
みんな大好きダクトノズル
この改造のためだけに購入…
の勢いだったけど、他の用途にも幅広く使えて最早マストアイテム
彫刻刀で丸穴を四角くゴリゴリ
切れ味抜群なので、意外と簡単!
加工前後。ノズルがぴったりフィット

足について、一通り改修した結果がこちら↓

足一本に何日かけたのやら…

改修前のアンバランス感が綺麗に解消され、スマートな足になりました(当社比)。
ここまで思い通りにハマるとは思っておらず、中々に快感でした。
大変だけど楽しい!大変だけど!!

【羽】

最後に、プラウドディフェンダー。
羽の肉抜き穴をパテで埋めただけです。

先人の改修事例を真似て埋めたものの、組んでみたら全然見えないところで時間の無駄でした…
こっちの埋めは効果大

4.塗装→完成

普段は成形色を活かし、つや消しコートを吹くだけなのですが、今回はエアブラシを使って気合で全塗装しました。
妻子が一週間ほど帰省してしている隙に、換気機能付き塗装ブースをセット(今回のために新調)してサフ吹きから実施。

配色は、既存のストフリのキットやら超合金やらを参考に、若干のアレンジを加えております。
羽は白とピンクラインだけだと、色味的な間延び感を感じたので、グレーを取り入れました。

塗装作業が大変すぎて、経過写真撮る余裕はありませんでした…
というわけで、ここからは完成後の写真です。
一応カメラも趣味にしているので、ミラーレス一眼で撮影しました。

まずは基本の素立ち(斜め)
拡大!
拡大!!
ライティングが上手くいったお気に入りの一枚
素立ち(正面)
素立ち(背面)
羽を畳んで鉄砲持って
「ドゥンドゥンドゥンドゥン…」が聞こえてくる!
キットの箱絵風
フツノミタマ、抜刀!
肩アーマー等の裏を黒塗りしておいて良かった
実体剣とビーム剣の組み合わせ、良いよな…
良い…
ブラックナイトスコードカルラにトドメ刺してるシーンの再現(のつもり)
顔のインテークとか肩とかのチラ見え金色がエロいんですよ
フリーダムといったらこのポーズ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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