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Just do itが改善のすべてではない

以前勤めていた会社での上司の発言
「いいぞ!Just do it!でやれ」
それを聞いていた他の上司の発言。
「Just do it!が全てではないよな」

当時の会社では倉庫改善を進めていく上で、すぐやることを求められますが
倉庫経験を重ねる中でわかったことがあります。
すぐやることとすぐできることは分けて考えておくべきである。ということ。
特にJust do itはすぐにやること。その場の即興で考えたものやチームの中だけで検討し実施することが多いので、他チームに影響を与える可能性も高いことを理解せずに進める傾向が強い。

正確に分けると3つのこと。
①すぐできること
②みんなで議論を進めて慎重に進めること。
③すぐできないけど、必ずやらなければいけないこと。

改善の内容が全て①ではない。内容は精査すべきではあるが
事故や致命的な何かが発生した際に、本来は①なのだが、①を行うことで
何らかの形で他のオペレーションに支障をきたす場合は一旦①で仮オペレーションを決めて②のアクションにうつって然るべき。
もし精査を進めた結果、時間がかかるようであれば③にフェーズを移す。

①は倉庫で使う言葉として、オペレーションでカバーするということ

致命的なミスやそれを防ぐためにすぐやらなければいけない改善に対して
は①は必要。しかし、根本的な解決を図るために、
システムや機械が必要なのであれば、オペレーションでカバーするしかない。ただしオペレーションでカバーするということは特効薬ではなく、応急処置であるということは理解した方が良かろう。

例えば、ミスしたから検品の回数を1回から2回に増やしました。という応急処置。結果的に当事者はその発生時の応急処置は覚えていても、後々担当者が変わったりすると、何故2回検品の必要があるのか?ということに立ち戻り、生産性改善のために2回から1回に検品の回数を減らしました。としたとして、また同じ過ちを繰り返す可能性は高い。
だとしたら、そもそも検品のプロセスが必要なくなるツールや機械が必要なのではないか?

結局応急処置をしても、応急処置を繰り返すだけで生産性は悪化するし、それがSOPに記載されていたとしても、人間の目で検品することに変わりはないので他の人が同じミスをする可能性が高いことは間違えないだろう。

改善を行う上で当然「Just do it!」は必要であるが
選別をした上で改善を進めるべきである。

冷静に!丁寧に!正確に!
みんなの改善が実りますように!

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