これからは農業と大工の時代じゃー

ラジオでも度々登場する「よく行く居酒屋(サブスクリプション)」がとにかくすんごい量の料理が出てくる。
海鮮専門の店で、


・突き出し
・刺し盛り
・煮or焼き魚
・揚げ魚
・サザエのつぼ焼き
・また煮魚アゲイン
・あら汁
・漬物

である。
これが一切注文をせずに(一人分として!)勝手に出てくるのである。しかも飲み放題付きで時間無制限。これで3000円しない。こういうコースがあるわけではなく、一部の常連へのサービスとして店主が勝手に始めたサブスクリプションシステムである。

非常にありがたい反面、どーあっても食いきれない。煮魚アゲインに至ってはキレイに肉をとろうという気にもならない。酒もどんどん飲むので腹も途中でくちて当然残す。もったいないのでお残しはテイクアウト、となる。これがコロナ騒動の前の日常だった。

今はテイクアウトというと弁当を買って帰ることだ。食いきれないから持ち帰ることと、持ち帰ることを前提に持ち帰ることは全く意味が違う。月とすっぽんぐらい違う。誰だこの例えを考えたやつ。

多くの飲食店がテイクアウトを始めて1カ月半ほど経った。必死で試行錯誤している。経営面で言えば、水物(アルコール類)で利益を上げてた居酒屋形態(30席以上の箱)には特に残酷な話だ。


平日の昼間。人通りもまばらな飲み屋街で、店前にワゴンを出して弁当を並べ、ターゲットもふわふわしたまま客を待つ…心折れる店も多いと思う。心が折れそうだから、特に必要でもないバイトの女の子にも来てもらってまた赤字。

ホテルで8年修業し、独立して小料理屋を営む店主が、丹精込めて作った豪華海鮮テイクアウト弁当より、向かいの店員のことを「ナカマ」とか言っちゃって、客と一緒に店員がテキーラあおっちゃってウェイウェイでチャラチャラな店(しかも店前にテーブル出して普通に飲ませている)のから揚げ弁当のほうが売れてるのを見たりしたらもう。いやになっちゃうよね。第二派第三派の話とかもでてるし。

自分はコロナ騒動関係なく、ランチはほぼ空いている蕎麦屋にしか行かないし、丼とのセットも頼まない。たまーに富士そばで煮干しラーメンを頼むくらい。これが結構うまい。なもんで、テイクアウト弁当、1回も買ったことないす。そういう人、少なくないと思うんだけど。

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