立ち飲み結果→立ち飲み結果
人間というものは、つくづく脳内麻薬に支配されているものだと思う。
辛い物を食べれば、翌日の排便が辛い。あ、だから「からい」と「つらい」は同じ漢字なのだろうか。案外合っているのかもしれない。漢字の名付けをやっている人がふざけた可能性はあるだろう。これは摂食消化の因果である。
ところが。
テレビでは特盛料理や激辛料理の完食にチャレンジをする番組がある。昔の大食いバトルとも違い、別段大食いでも激辛好きでもない芸能人が必死の形相で料理と格闘する。視聴者はあのような「共感性の高い苦しみ」を見ることで、何らかの脳内麻薬が出て興奮するのではないか。
あ、お店の人が一番興奮しているのかも。
人の不幸は蜜の味、といえばワイドショー番組が得意とするところで、不倫報道があって謝罪会見という流れに関わる一切は儀式であり、様式美すら感じる。「自宅張り込まなきゃ」「所属事務所にFAX質問しなきゃ」「同じ事務所のタレントの意見を」「出演番組はどう」「CMはどう」「ご意見番にも取材行っとかないと」…
成功した人間が、実に人間らしい過ちですべてを失う。マスコミと視聴者全員で狩りのごとく追い詰めていく高揚感。やはり、脳内麻薬が分泌されているのだろうと思う。勝てるはずのない巨象を初めて倒すような興奮とスリル。
人間は脳内麻薬に支配されてしまう。原始、これは危険回避の機能に特化していたはずだ。戦闘や逃走にも役に立った。ところが真面目に生きていれば残虐な死が身近にない現代の生活になり、「暴」で「狂」な脳内麻薬が変質してしまった。こう考えると人の苦しみや不幸で飯がうまい理由にもなるなと。テレビの向こうで戦闘を疑似体験しているんだ。どばどば出ているんだ。
これって、ストレスの正体なのでは?
夕方まで体調が戻らず立ち飲み屋は今日行ってきます!
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