ワプニック博士の思想の変遷・その2
わたしは、コース(奇跡のコース/奇跡講座)とキリスト教は、切っても切れない密接な関係にあると感じているのですが、でも、ワプニック博士の解説を読むと、コースとキリスト教は無関係であり、それぞれ別の霊性の道であると書かれていることが多いように感じてます。
とはいえ、博士は、「奇跡講座入門」の中で、聖書の中のイエスのエピソードを解説していますし、また、「奇跡の原理」の130ページには、以下の記述があります。
ここで博士は、「奇跡講座は古来からの霊性の偉大な伝統の一部と言えるもの」だとはっきりと名言しております。
けれども、JACIMサイトの「ワプニック先生からのメッセージ」には、「『奇跡講座』は、その詩的文体と他に類のない独特な内容が相俟って、」という表現に変わっています。
「古来からの霊性の偉大な伝統の一部」という表現と「他に類のない独特な内容」という表現では、素直に読む限り、まったくの正反対の表現といってもよいかと思います。
ワプニック博士の言っていることに間違いはないと思っている方は、
このような矛盾している表現に対して、おそらく、なんとか整合性が保てるような解釈をしようとするのではないかとわたしは勝手に推測するのですが、わたしとしては、素直に読んで、素朴な疑問として「博士は途中から考えが変わったのだろうか」と考えてみるのも大切なことなのではないかと思います。
そして、ロバートペリーさん曰く、博士は考え方が変わっているとのことで、そのことについて、質問状を送ったところ、結局、博士からは回答を貰えなかったということです。
この質問状は、いまもロバートペリーさんのサイト「サークル・オブ・アトーメント」に掲載されています。