画像生成AI作品集Kindle本を初めて出した顛末まとめ
※Xをフォローしてくださっている方やこのNoteの読者は、ご自分でStable Diffusionをやってらっしゃる方が多いと思いますので、Kindle電子書籍本制作の勧めや今回の作品制作にあたり考えた事などを公開します。
作り始めるまで考えたこと
ずっと、なんだか面倒くさそうということで、心の片隅に追いやっていたKindleの電子書籍自主制作本ですが、こちらの本を読んで取り組んでみることにしました。
それこそKindle本作成の情報はKindleやネットの情報で多くありますが、爺なので本になってまとまっていないと理解しづらい…。
画茶爺なのでStable Diffusionでの画像、生成物が素材になりますが、いままで作ったものを単に集めて載せただけでは自分自身がつまらない。テーマを決めて新作を作ることにしました。見てもらえそうな、注目を集められそうなものといったら
エロしかないでしょう
ということでエロい画像を作ることにしました。ゲームソフト会社が初期に資金集めのためにエロゲーを出すシステムですね!。ただ、Kindleは性的な表現にかなり厳しいらしく、審査の段階で落とされる可能性があること、また直接的なエロだと実は生成が(自分にとっては)技術的に難しいため、恐る恐る中間ラインを探りソフトなエロにすることにしました!(笑)
またコンテンツの方向性や編集方針として、いままでKindleにアップされているAI写真集などは、作品単体としてはテーマを持ったもの(例えば「水着美女の写真集」とか)はありますが、生成したものを単にたくさん載せているだけ、といいうものばかりで、個人的に見ていてしんどくなっていました。テーマ以外にも何か仕掛け、編集といった要素がほしいところ。
そこで、以前遊びで作っていたハギコラをしてみることにしました。女性モデルは直接的な表現よりも、見せ方も着衣から→下着姿→ヌードとモデルのポーズはそのままに女性を美しく見せるという仕掛け、見ている人が驚くといいな、という意外性を盛り込みました。(余談ですが、生成AIをやっている方には、キャラクターの顔を統一したりポーズを統一しつつ服を変えるのは逆に面倒ということは共感していただけるかと思います)そして女性モデルに架空の名前をつけ担当色(テーマカラー)をもたせるという、多人数アイドルグループ的要素も盛り込んでみました。ちなみに女性の名前はChatGPTに現在20代くらいの若い女性で人気のある名前を聞きました。
データ制作に取り掛かる
そう決めてから寝る間も惜しんでの制作期間が始まるのですが、肝心のデータ作成は大まかにこんな感じです。
もちろん画像生成はStable Diffusion ※特筆するところはLoRAに「Sexy Lingerie by Stable Yogi」をお借りして使用しているところ。
レタッチにアドビフォトショップを使用
ページレイアウトにはAffinity Publisherを使用
フォトショップでは主に手の崩れを直したり、キャラクターに一貫性をもたせるのに使ったり。アフィニティーはページ立てと簡単なデザインを施すために使用しました。しかしアフィニティー、肝心の電子書籍の保存形式で保存出来ません。そこで例のKindle解説本でKC2(Kindle Comic Creator)というアプリが紹介されていたのでそれに習うことに。Kindleにアップするために変換用として使用。ただ、すごくクセの強いソフトでエラーばかり出ました。特にやり方を変えたわけでも無いのに何回かやったらエラーが出なくなった。なんで?
Kindleにデータを送る
そんなわけで、6月中旬から6月いっぱいまでかかり、7月頭にやっとKindleにデーターアップ。KDP(Kindle direct publishing)と言われるアマゾンでの電子書籍出版のためのプラットフォームの使い方や、電子書籍用にするファイルフォーマット作成などが初めてのことで、そこが一番戸惑いました。
まとめ
長々と語ってしまったので今回の作業での大変だった点、私なりに盛り込んだもの、要点をまとめます。
アマゾンKindleの電子書籍プラットフォームはKDP(Kindle direct publishing)、写真集用のファイル変換はKC2(Kindle Comic Creator)を使用。
KDP、KC2ともに慣れるまで大変ですが、最初だけでStable Diffusionを使いこなすほどの難易度ではありません!
ページ立て・デザインにAffinity Publisherを使用。Affinityは買い切りのためあると便利ですが別にノートにメモ書きとかでもOKです。その場合のデータのページ編集はKC2で行えます。
フォトショップのレタッチはガンガンする(笑)
ページ稼ぎでやみくもに画像を増やして載せるのではなく、読者が楽しめるような仕掛けや編集といった要素を考える。
校正をきちんとする。作品をKDPにアップしてから審査に時間がかかる(自分の場合審査猶予きっかりの72時間かかっていたような)その間訂正が効かないので、もう訂正するところがない・完璧だとなったらアップする。誤字脱字だけではなく、ページ送りなど画面の見え方は「Kindle Previewer」というもの(アプリ?)で見え方をチェック。
アイディア出しにChatGPTなどのAIも利用する(今回の場合は女の子の名前)
生成物や画像の綺麗さ、デザインの良さでは少し見劣りしてしまったのが反省点ですが、一度コツを掴んでしまえば後はテーマを変えて作るだけなので、次回作も作ってみたいなと考えています。
少し長くなりましたが、よろしければ参考まで!
ということで、画茶爺・渾身の作をぜひご覧ください!Kindle Unlimitedの方は無料です。