フリーランスの学びの場はどうあるべきか
こんにちわ。
くろです。
フリーランスを10年以上やって来て、自分にとっての一番の学びの場は取引先の現場です。準委任で取引先の開発チームに入れてもらって、上流からテストまでやってみると、プロダクトの規模に応じた設計の必要性や、その規模ならではの問題に直面します。それらをそのプロダクト・現場に合わせたルールに則って解決していきます。それを繰り返すとこで自分の技術も磨かれていくと思っています。
なので私は週2,3日稼働の案件をいくつか並行でこなし、その現場で学んだことを別の現場で活かし、またその現場で学び、というサイクルで仕事をしています。
しかし、フリーランスである以上、学びたいから仕事をもらう、というわけにはいかないことが多いです。フリーランスは安くないお金を受け取り、単価に見合った技術・労働力を即戦力として提供することが求められるため、学びたいのでお仕事させてくださいでは成り立ちません(これは持論です)
しかしながら、本などで学んだ知識には限界があると思っています。なぜなら、実際のある程度の規模のユーザーが居て、ある程度の運用年数があるシステムだからこそ起こる問題点などは、本からは学べないためです。
本を読んで得たことを現場に活かすことはもちろんできるでしょう。しかし、本で読んだことは経験ではないので、フリーランスに求められる経験に変換するためにはやはり現場に入るしかない。きれいなデッドロックに見えます。
結局、さまざまな企業の方とお話しし、自分の考えがこうであると伝えた上で、それでも受け入れてくださる方の元で学びながら経験を積むしかないというのが今ある結論です。
近年コロナ禍が明け、フルコミットのお仕事が増えているように感じます。しかしフリーランスでフルコミットするなら、それは働き方として正社員と変わりないのでは?という疑問があります。それでいてフリーランスなので即戦力で、となるならフリーランスとしてのメリットは何でしょうか。
もちろん嫌ならそのような仕事しなければいい、となるでしょう。なので私はフルコミットの仕事は避けています。しかし、世の中の需要はフリーランスのフルコミットに傾いてるのならば、自分の考え方も変えて、時代に合わせた仕事の仕方をしていかないと生き残れないな、と強く思います。
たとえそうなったとしても、現場では勝手に学ぶので、即戦力でありながら、また学び続ける姿勢でありたいです。