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MOON FIGHTERS!設定話まとめ01【作品メモ】

※Twitter上で書いた「MOON FIGHTERS!」の設定話1〜10をまとめました。
完全にオフィシャルな設定ではなく、作者の備忘録くらいの感じです。
いうまでもなく、作中とこの設定話が矛盾した場合、作中の描写が優先されます。

(MOON FIGHTERS!設定話)1話に出てくる月軌道ステーションですが、月の北極と南極の上空を通る極軌道で、低いところだとわずか高度3万メートルという設定です。今の旅客機が高度1万メートルくらいを飛ぶのを考えると、ちょっと怖いくらい低いですね。大気がないのでそんな低軌道でも大丈夫なのです。

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(ムンファイ設定話2)この世界の宇宙服(船外活動服)は、インナーとアウターを着る仕様になっています。高価・高度な宇宙服の機能はインナーに集中させて、アウターは安価で単純です。特に月面はレゴリスの汚染が厄介で、アウターがすぐにダメになります。昼間用と夜間用の違いもあります。

もう略称、ムンファイでいいや。とりあえずムンファイで行きます。

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【ムンファ設定話3】月に行くには、1地球低軌道行きシャトル、2地球低軌道→月軌道行きシャトル、3月軌道→月面行きシャトルと、3回シャトルを乗り換えます。面倒くさいですが、こうすることでコストが抑えられます。(続く)

(続き)
人間の輸送は超特急ですが、物資の輸送は時間がかかっても構わないので、もっと複雑で経済的な軌道で送られます。いまの探査機のSLIMみたいに数ヶ月かかるルートも、窒素タンク便などに使われています。

ムンファになってしまった。
まあいいや。

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ムンフ設定話その4。
月の砂のレゴリスというのは非常に厄介だそうでして、普通の機械や繊維はすぐ駄目にしてしまいます。また吸い込むと健康被害につながります。アポロの飛行士が月に滞在したのはせいぜい数十時間ですが、それでも結構な影響があったそうです。(続く)

外(月面)から帰ってきたら、一番いいのは水で洗うことですが、そこまで豊富に水もありません(電気洗浄?などは現実に研究中だそうです)。MFの世界では、一度月面でレゴリスにさらされたモノは基本的に屋内には持ち込み禁止ということになっています。宇宙服のアウターも外で脱ぎます。

ムンフになった。なんかこれでいいような気もする。

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ムンフ設定話その5。
救助に使う「降下艇」は非与圧式で、乗員は真空中のまま機に乗ります。エアロックなどの重い装備は載せません。軌道上から月面まで、数十分程度しかかからないのでもう最初からEVA服で構わないのです。
(続く)

要救助者を乗せる必要がある時も、EVA服のまま乗せて、月面か軌道上の安全な施設まで運んで、そこで脱がします。あまり踏み込んだ救急処置は、降下艇では行えません。与圧区画を備えた降下艇も一応ありますが、普段は使いません。

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ムンフ設定話その6。
月施設や軌道上のステーションの空気は、地球と同じ組成で1気圧という設定です。月では酸素はわりとサクサク供給できます。酸化した金属がいっぱいあるからです。
問題は窒素の方です。地球ではありふれた窒素ですが、月にはほとんどないそうです。
(続く)

なので窒素はわざわざ地球から運んでいます。コストを徹底的に削った定期便があるのでしょうが、窒素は月では高価な元素です。
純酸素で気圧を下げた空気の方が何かと便利そうですが、火災の危険もあるし、煮物は不味くなるしで、国際標準の施設では採用されていません。

たぶん窒素はMDO(月開発機構)が管理して、売買は禁止されてるかもしれません。エアロックを気楽に使えないくらいの値段はするかも?

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ムンフ設定話その7。
この世界の端末はコンタクトレンズ型が広く普及しています。目に装着するARレンズとスマホサイズの主機です。コンタクトが嫌な人はメガネで代替してます。
やってることは基本的には今のネットと変わりません。通信量も今とそれほど変わりません。(続く)
#MOON_FIGHTERS

技術的にはもっと大きな通信量が可能なんですが、肥大化したデータと通信を見直す動きが前からあって、一般人が普通の出費で扱える通信量は今とあまり変わらない、という設定です。ぶっちゃけ70年後のネット環境なんか想像できねー、というのもあるのですが。

月の特殊なネット環境についてはまたそのうち設定話で。

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ムンフ設定話その8。
いろいろ過酷な月の環境ですが、二週間ちょっと続く「夜」はヤバいです。滅茶苦茶寒い。ものすごい極低温で、マイナス170度くらいまでいきます。
これくらい低温だと様々な機材も壊れてしまうそうです。なのでヒーターが必須なのですが、当然電力を食います(続く)
#MOON_FIGHTERS

でも夜なので太陽電池は使えません。都市や基地では発電所がありますが、この時代の発達したバッテリーでも二週間の夜を越すのは難しいです。
基本的に夜は月面の屋外での活動は危険なので禁止されてます。やむを得ない場合は「夜」用のアウターの宇宙服を使用します。

空気読まずにムンフ話。
頭の中の設定もあるから整理がついていいんだ、これが。

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ムンフ設定話その9。
月面ではとても寒い「越夜」がなかなか大変です。昼の間に太陽電池で充電……では、最低限の施設しか維持できません。大勢の人間が暮らし産業も回っている都市や施設では、夜も動く発電機が必要です。その発電とは、まあ、その、原子力です。(続く)
#MOON_FIGHTERS

核燃料は地球から運びます。万一打ち上げに失敗したら(洋上ですが)広範囲に核燃料がばら撒かれる危険があります……が核燃料のコンテナは頑強で指令破壊後も壊れず、落下傘で降下する仕組みです。打ち上げが失敗したことはありませんが、反対運動は今でも盛んです。(続く)

核燃料もMDO(月開発機構)の管理下にあります。ただMDOに非加盟の大国もあるので、色々抜け道はありそうです。
ちなみに核融合発電は、商業的な効率のものはまだ無理、という設定です。

どうでもいいけど昔、アーバレストの撃つ弾が劣化ウランだって書いたらすごい怒ってた人がいた記憶。

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ムンフ設定話その10。
月の食料事情を。飯→う○こ→作物と循環型の食料生産を目指していますが、100パーセントには程遠いです。地下農場の作物に加え、地球から輸送したタンパク源や炭水化物を加工して使ってます。加工には広く3Dフードプリンタが使われます。(続く)
#MOON_FIGHTERS

フードプリンタは肉・野菜・穀類などの食感を概ね再現できます。基本的に「高級モデル・最新型で時間をかければ(解像度をあげれば)」それだけ美味しくなります。逆に短時間で大量生産された食料品は安いけどまずい、ということです。何を食べるかは懐具合と相談です。

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