かまど母ちゃん奮闘記
私、かまどって名前なんじゃけど、みんなにはかまど母ちゃんゆうて呼ばれとる。
私は、気がちいたら、お外で子育てしょうたんよー。4匹の子猫たちはすくすく育ちょうたんじゃけど、私は骨折もしとったし、ガリガリになって弱とってなー。
そしたら、優しいどっかのお母さんが、時々ご飯くれたりしょうたけど、それも食べられんようになってなあ。気がついたら、子供達がなんかおらんようになっていくがー、交通事故にでもおうたんか、誘拐されたんか心配でしょうがなかったけど、私も動けんかったし。もうおえんのかなー、思うとったら、そのお母さんが私を捕まえどっか連れていくんじゃぁ。
で、お家について、ケージに入ったら、子供達がおったんよ。その時はみんなじゃなかったけど、後でその優しいお母さんが必死に捕まえて連れてきてくれたけぇみんな揃うたんよ。
ぼっけえ嬉しかったわ〜。子供達もご飯の食べ方がわからん子もおって、お腹すかせとったみたいで、お乳一生懸命飲んどった。
子供達にはたんじろう、ねずこ、ぜんいつ、かなを、いうて名前つけてくれたんよ、ここのお家の人がなんか流行りもんに乗っかったみたいでなぁ。
まあ、自慢の可愛い子供達じゃったけぇ、次々に里親さん決まってなあ。あ、そういえば、「ぽちゃ」いう私の子じゃなかったけど、お乳飲ませてあげたんよぉ。1匹で保護されて寂しがっとたけえなあ。他の子より甘えん坊でなあ、うちの子が乳離れしても最後までお乳飲んどったわ。
ある日、急にめまいがしたと思うたら、まっすぐ歩けんようになって、私のおるお家の人も獣医さんらしいけど、うちじゃわからんからって、他のところで診てもろうたけど原因不明。
なんか斜頸言うて首を傾げたみたいになってしもうた。でも、次第に慣れてきてなあ。今は、もう普通に歩けるし、高いところも登れるようになったわ。
いっつも首傾げとるんのも、可愛いじゃろ。
あ、そうそう、骨折しとった後ろ足も勝手にくっついとって、もう治療せんでもええんじゃって。私自力で治したわ、すげかろぅ。
ここにきた頃は、でえれえガリガリじゃったけど、今は、ぽっちゃりさんじゃあ。このお家にはもう1匹、似た境遇のお母さん猫おるけど、その子と一緒で、「こたつみたい」って言われとるんじゃ。まあええわ。
私はご近所さんと揉めるのは好かんけえ、他の子たちとも仲良くしとるよ。
ここは、ご飯もくれるし(最近1日3回から2回+おやつに減らされてちょっと物足りんけど)、冬もあったかかったし、あの優しいお母さん、ええとこ紹介しくれたなぁ。ぼっけえ感謝しとるよ。
本当は保護猫じゃから、他のご家庭へ行かんとおえんのじゃけど、どっかあるじゃろうか。私、悪さとか一切せんよ。足が悪いけえ、走り回ったりもできんし、くいしんぼうじゃけど、人の食べ物取ったりもせんよ(どっかの悪たれみたいに)。時々お外が恋しくって、鳴く事あるけどすぐに止めるようにしょうるよ。先住や新参のご近所さんともトラブルなしじゃあ。
どっか、まったりのんびりできるところがええなあ、あったら私を迎えてつかあせぇ。
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