2.大学バスケのシーズンと主要大会
第二回の今回は、国内大学バスケの年間スケジュールや主要大会、その概要をご紹介していきます。これが最初で最後の親しみやすい記事かも…
【大学バスケの1シーズンの流れ】
国内大学バスケの活動シーズンは大きく括ると、4月~12月になります。
【3月】(各チーム本格始動)
【4月】中旬~:春季大会
【5月】~中旬:春季大会
【6月】西日本選手権(・新人戦)
【7月】テスト期間
【8月】中旬~:秋季大会
【9月】~秋季大会~
【10月】~秋季大会~
【11月】~上旬:秋季大会
【12月】中旬:インカレ
【1・2月】(基本オフ期間)
春季・秋季の大会。この二つが全学連で開催しており、大学バスケ全チームに試合機会が与えられている公式戦です。
ただ大学カテゴリの全国大会は12月のインカレだけであり、この最終目標に直結するのは秋季大会の結果のみです。また、マニアックに各学連ごとのスケジュールをまとめてみましたので、こちらの方が年間のスケジュール感がわかりやすいと思います。
ツッコミ所はあるでしょうが、ひとまず参考にはなると思います。この表は学連が主催or運営している大会について、昨年(2019年度)の記録を参考に作成しました。
さらに、この他の定期戦や強化練習会でもファン必見のものがありますのでまとめてみました。規模の大きなものを6つ、さらに定期戦や交流戦など、私が知る限りのものを記載しました。県学連単位での試合もあるのですが今回は泣く泣くカットしますので、気になる方は都道府県協会HPをチェック!
※疲弊の色が編集の雑さに表れてますスミマセン
【各大会の歴史】
今回は学連主催の大会の内、大学バスケを楽しむ中で特に注目すべき
≪ リソウハク/選抜大会/西日本/インカレ ≫
以上の4大会をピックアップしていきます。
・李相佰(リソウハク)
[正式名称] 李相佰杯争奪日韓学生バスケットボール競技大会(→大会リンク)
[大会日程] 5月中旬、3日間3試合(勝利数が多い方の勝利)
[開催会場] 日本、韓国の隔年開催
[大会運営] (日本開催の場合)主催:日学 主管:開催都市が属する地区学連
[大会概要] 過去42回開催の歴史ある大会、日本と韓国の男女大学選抜チームで行われる
★ここが見所★その年の大学オールスターチームが観戦出来る貴重な機会
李相佰とは誰ぞ?と思うかも知れないですが、私も今回初めてしっかり調べました、本当にすごい人です。詳しくはWikiで→リンク/李相佰
JBAや日学の設立など、戦前・戦後の日本バスケの隆盛に尽力した彼の功績を讃え、母校である早稲田大学と韓国で交流試合が行われたのが発祥、1978年より同大会として開催されています。ただ、オールスターとはいったものの、東アジア選手権やユニバーシアードがこの日程の近くで開催される関係上、必ずしもベストメンバーではない場合がある点も申し添えておきます。
さて戦績ですが、日学HPに掲載されている結果を集計すると男子は通算8勝32敗2分け、試合単位でも35勝87敗2分けとプロ野球ならファンをやめかねないレベル…2016年の初戦とか当時の試合結果を見た時の感情を今でも覚えてるので、是非HPでメンバーと結果をチェックしてみてください(白目)
女子も行われているのですが、なんだか25回しか開催されていません。なんで(なんで)
個人的には大会としての方向性をもう少し示して欲しいなと思っております。
・選抜大会
[正式名称] 日本男子/女子学生選抜バスケットボール大会(→大会リンク)
[大会日程] 7月上旬、3日間
[開催会場] 各地区学連持ち回り
[大会運営] 主催:日学 主管:開催都市が属する地区学連
[大会概要] リーグ&順位決定、各地区オールスター対抗戦(中国・四国のみ合同チーム)
★ここが見所★各地区の男女オールスターが激突、見知らぬ才能の展覧会
なんとこの時期はなんとユニバーシアード(大学生の為の世界大会)と丸被り…だから良いんです!メジャーな有名選手はユニバで不在故、残った関東選抜にその他の地区代表が挑戦する!この熱き戦いが見れるのです。あと経緯がわからないのですが、女子は35回開催してるらしいけれど、途中までチーム単体で出場している…日学さん、ファンに過去の情報開示を…
この大会は各地区のお宝才能発掘的な要素と共に、各地区学連のざっくりとした強さが把握できるという側面もあるので、そういう点で大学バスケ入門者の方にも注目していただきたい大会です。地元で開催されるなら絶対みるべき!参考までに過去の上位入賞回数を貼っておきます。
・西日本選手権
[正式名称] 西日本学生バスケットボール選手権大会(→大会リンク)
[大会日程] 6月初旬、8日間
[開催会場] 大阪府内
[大会運営] 主催:関西学連、主管:参加全学連
[大会概要] 北信越・東海以西の全チームが参加可能、男女ともに完全トーナメント戦
★ここが見所★ 1週間ぶっとおし、国内最大規模の一発勝負の大会
一発モノの大会として、国内全カテゴリーの中でも有数の参加チーム数を誇る大規模トーナメントです。トーナメント表見るだけでもクラクラします(笑)加えて今年開催されていたら70年という、インカレと2年しか変わらない長い歴史をもつ大会でもあります。
さらに特筆すべきは、日本の女子大学バスケ界をけん引する愛知学泉大・大阪人間科学大・大阪体育大・日本経済大といった強豪チームの試合が、インカレを前に拝めちゃう点。男子は各地区の実力が拮抗しており、下位のうちから多くの激戦が繰り広げられます。
また、選抜・リソウハクはいずれも選抜チームでの大会なので、チーム単位で参加する試合として、インカレに次ぐ主要大会といって過言ではありません。ちなみに2地区以上をまたがる学連主催の大学チームで参加する公式戦は、『インカレ』、『西日本』、九州・四国・中国学連が参加する『三地区』の3つのみです。
西日本については以前にもご紹介させていただきましたので、そちらの記事も併せてご覧ください。→リンク/西日本学生選手権に注目すべき理由とは
・インカレ
[正式名称] 全日本大学バスケットボール選手権大会(→大会リンク)
[大会日程] 12月初旬~中旬、7日間
[開催会場] 主管学連管轄地区内
[大会運営] 主催:日学、主管:開催地が属する地区学連
[大会概要] 地区学連を代表する男女各32チームで行われるトーナメント戦
★ここが見所★ 説明不要、日本一の大学バスケチームを決める頂上決戦
秋季リーグを勝ち抜いた各学連の代表チームが一同に集い、頂点を目指す唯一無二の大学バスケの全国大会です。まぁここまで読み進めている方に能書きを垂れる必要はないでしょう。
個人的なハイライトとして、三菱電機様が毎年表彰式の際に副賞で本気を出してくるのですが、それを知らない会場の皆様が待ってましたと言わんばかりにざわつくので、決勝をご覧になる機会があれば是非表彰式まで見て帰ってください(笑)
聖地・代々木第二でのインカレが戻って来る日が待ち遠しいですね。
ちなみに現行の男女各32参加校の決め方は以下の通りです。
①前年度ベスト4チームの所属学連から1校ずつ
②主管地区学連から1校
③残りの27校を、地区学連の登録校数の割合で割振
いやー時間かかりましたね…その代わり、可能な限り丁寧に書くことを心掛けてお届けしていければと思っておりますので。次回は各学連について掘り下げていきたいと思います。
※本文中のデータ等は筆者独自調査であり、事実と異なる場合がございますのでご了承ください。