見出し画像

【映画】シェイプ・オブ・ウォーターは期待外れなダメ映画【ネタバレ】

大体この映画の話題は賞味期限切れだと思うし、見たのは数か月も前なんだけど第90回のアカデミー賞で作品賞などを受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」を実は観に行った。

しかし、残念ながら俺はこの映画に失望した。

正直言ってギレルモ・デル・トロの映画の中で最悪最低の駄作といっても過言ではないだろう。

ではなぜ、俺がこの映画に失望をしたのか箇条書きで示そうと思う。

①主人公がクズすぎて感情移入できない

俺が恋愛映画の中でも一番嫌いなのは主人公が他人を愛するあまり周囲に迷惑をかけていく展開が本当に大嫌いだ。

「タイタニック」はこの点が最悪レベルで、早く主人公死なないかなと思ってしまった。

人を愛してるならなにをやってもいいのか?と思うものである。

残念ながらこの映画の主人公連中は特に最悪だ。

まず主人公、半魚人に愛情をなぜ抱いたのかは知らないがおそらく障害者雇用で働かせてもらってる身分でありながら堂々と盗んでいくのはいかがなものか?

あれで仕事を失った人はどれだけいるのだろうか?

きっと、こういうことを気にする人間はこういう恋愛映画には向いていないのかもしれん。

そして、自己満足で済ませるならいいが周囲の人物を雪崩式に巻き込んでいくのは本当に最低だとしかいいようがない。

あの主人公が誰からも非難されずのうのうとしてるのは周囲に甘やかされてるとしかいいようがない。

②主人公に協力するゲイの老人が最低最悪

この最低最悪な主人公を超えるレベルのクズが出てくる、主人公の友人であり隣人であるゲイの絵かきのじいさんが出てくる。

この爺さんは猫を複数飼っているが、このジジイは途中で大事な猫を半魚人に食い殺されてしまうが、平然と「猫食べるんじゃ仕方ないよ」という感じで許してしまう。

それでいいのか?

俺は数年前まで犬を飼っていた、その犬が死んでしまったとき俺は三日三晩泣き続け立ち直るのにだいぶ時間を費やした。

飼っているペットが死ぬということはふつうに考えてそういうことだ。

逆にいえば動物を飼うということはその動物の最期まで看取ってやることだ。

複数飼っているからその感覚がマヒをしているのかもしれないが、動物は基本的に一度味わった物は永遠に覚えているものだ。

他の猫だって食い殺されるかもしれないのにこのジジイは何を平然としているのか?

このジジイについてはそれだけではなく、途中でいきなり行きつけの喫茶店のマスターの青年にいきなり「好きだ」といって迫るというとんでもなく恐ろしいシーンが待っている。

これをもしもゲイではなく、ノンケのおっさんだとすれば戦慄が走るシーンになる。

ゲイで善人だからなにをしてもいいってわけじゃあない。

(追記)

当然迫られた相手は怒って拒む、そりゃ当たり前だ。

しかしその最中の中空気の読めない黒人カップルが入ってくるがそれを追い払うというシーンがつく。

そのあとテキトーに喫茶店のマスターは白人至上主義の差別主義者野郎でした、というオチがつくがこれはどうしたものか。

いきなりホモに迫られた喫茶店の兄ちゃんは最低な差別主義者野郎だったっということのようだ。

でも、それでいいの?

これじゃゲイの要求を拒むようなやつはレイシスト野郎っていってるようなもんですよ。男女逆にしてみてください

それは性犯罪で女性蔑視的な描き方じゃあないんですか?

(追記終了)

③半魚人の造形がヘルボーイのエイブにしかみえない

ちなみにこれがヘルボーイのエイブだ。

ヘルボーイはギレルモ・デルトロが昔作ったヒーロー映画で、内容はアニメ版デビルマンみたいなもんだと認識していい。

ヘルボーイの数少ない友人の一人で、ナイスガイで童貞である。

そしてこれが今回の映画の半魚人だ。

なんか似てない?

さすがに体系ぐらいは変えてもよくないか?

④ステレオタイプな設定

大体、障害者を主人公にした映画や軍人が関わってくるモンスター映画でありがちな展開だが

主人公=障害者=マイノリティ=可哀想

という認識ありきで映画をすすめる、これもおかしな話で障害者に知人が多いがそのほとんどが普通に人生を謳歌してたり仕事をしていたりする。

この映画も実はその認識で話を進めているのが正直ガッカリだった。

さらに「人間とモンスターの交流を描いた映画」でよくあるパターンが「軍隊=悪or無能」にされる展開だ。

もう正直こういう展開にはウンザリしていた。

ダメ映画の「キングコング2」でもそうだったし、レジェンダリーの「ゴジラ2」でも同じことをやらかすであろう気がプンプンする。

総評

恋愛映画なのに主人公を応援したくならない映画はいかがなものか。

さらに具体的なことをいうとモンスターと人間は愛し合ったらダメなんですよ、化け物はやはり人間と殺しあってナンボです。

もしもラスト、人助けのつもりでやっていた主人公が最期に半魚人に食い殺されて終わりとかだったら「さすが俺たちのデルトロだ!」「ミミックで子供を惨殺させた頃のお前は残っていた!」と大喜びしてました。

なんとデルトロはこの映画の元ネタは「大アマゾンの半魚人」でこの内容でリメイクする気だったらしいですが、流石に偉大なアメリカSF映画界の巨匠であるジャック・アーノルドの傑作映画である「大アマゾンの半魚人」をあそこまで改悪したら俺はデルトロを海遊館のサメの餌にしそうでした。

デルトロ、お前に恋愛映画は無理だ。

以上



いいなと思ったら応援しよう!