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ギャグキャラだと思ってたらマジで怖かったフレディ…「エルム街の悪夢」

※‥一応ネタバレ注意

世界三大ホラーアイコンといえば、ジェイソン・フレディ…でこの後何が来るかで多くの人が揉めるだろう。

まあ、個人的にはホラー四天王ということでレザーフェイスとマイケル・マイヤーズをいれるのが理に適うと思うが…とりあえずジェイソンの次にフレディがくるのは間違いない。

そんな彼らが激突する「フレディvsジェイソン」は爆笑・燃えが詰まったスーパー荒唐無稽映画であった。

俺も彼の存在を知ったのは「フレディvsジェイソン」であったので、中学時代に第一作を含めた過去作を観始めたのであった。

寡黙に殺すジェイソンと違い、ジョークを言うフレディはどこかユーモアがあり、大やけどした皮膚もあって哀れな存在にみえたのだろう。

怖がりな俺にとってはイージーモードな殺人鬼であった。

そのはずだった・・・・。

しかし、俺は舐めていた。

第一作目はガチだったのだ。

深夜にみてしまった俺はガチでびびりながらつぶやいてしまった。

「めっちゃンコ怖いがなこれ…。」


見事本作は自分のトラウマになってしまい、その日の夜は眠れない不眠状態になってしまったのであった。

まず、後期シリーズだとギャグキャラになっていたフレディであるが本作では完全なる純粋な悪の象徴として描かれている。

(そういえば彼の過去はオリジナルシリーズでもサラッとしか描かれていない・・・。)

ジェイソンと違い、完全なるサイコパスで殺人を楽しんで楽しんで心から遊んでいる彼の姿はアニメイテッドやバートン版バットマンのジョーカーと被ってしまった。

それどころか、設定がヤバすぎる。

まず寝たら負け、殺されてしまうというルールがチョー理不尽である。


寝たら即殺しにきて、徹底的に玩具として嬲り殺しにされる。

この設定が嫌すぎた。

あらすじも中々秀逸だ。

エルム街で主人公ナンシーの周辺で起きる殺人事件。

次から次に絶望的な形で主人公の仲間たちはまた一人、一人と殺されて行くのであった…。

この背後にフレディがいることに気が付いたナンシー。

さらに…フレディの死には主人公ナンシーの父親も大きく絡んでいた。

ご存知の方も多いが生まれついての殺人鬼であったフレディはエルム街で多くの殺人事件と関わりがあり、被害者遺族がリンチにして殺した…というのが実情であった。

アメリカは広大なので、こういう閉鎖的な田舎独自のローカルルールで私刑が行われていたことは多いにあるのだろう。

今話題のBLM暴動なんかもこれと無縁ではない。

白人をリンチにして痛めつけ、暴動に反対する人間はレイシスト扱いにして密告する、同調圧力は今でもアメリカにあるのだ。

アメリカという国は常に不安定で私刑と隣り合わせなのだ。

フレディはそんなアメリカの歴史なき覇権国・社会が生んだモンスターでもある。

そして、母親もフレディの手にかかり亡き者にされてしまう。

それまでの情報であると子供ばかりを襲ういわゆるブギーマンの類かと思っていたがそんなことはない。こいつは大人でも子供でも関係なく殺すのだ・・・。


おまけにラスト…仲間が皆殺しにされたった一人だけ生き残った主人公がようやく勇気を振り絞り、フレディに対して心理戦で勝利した。

殺された仲間は生きており、母親も帰ってきた…。

ここの映像もすごい、全体的に白く淡い映像でとられておりそれまで地獄であった映画とは好対象の天国として描かれている。

…と思いきやであった。

なんと、これそのものが夢であった。


フレディは死んでおらず、ナンシーと仲間たちは車に化けたフレディにそのまま連れ去られてしまう。

彼女らを見送ったナンシーの母親はフレディにドアに引きずり込まれる…。


その後のシリーズにもナンシーは出てくるがどうやって帰ってきたかはわからない。

それを含めて本作は悪夢のような映画だったといっていいのかもしれない。

あとそうそう、どこでも語られてるので食傷気味だと思うけど…殺される役でジョニー・デップが出てきている。

フレディ演じるロバート・イングラントはジョニー・デップは近いうち大物になるだろうと思っていたらしい。

そうそう、上でもいってたけどBLM騒動に喜んでキャッキャッしてるリベラルは近いうちにフレディよりも危険な存在にしっぺ返し喰らうよ。

フレディは悪夢の世界にいるけど、暴徒も極右は現実の世界にいるからね…。





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