【プロレス】なぜ、ビンス・マクマホンは嫌われないのか?
プロレスは狭く広い世界である、そこでひとたび噂を立てられればどんな人間でも終わってしまう。
そんな中、最前線を常に肩を怒らせた状態で歩く男がいる。ビンス・マクマホンだ。あの現大統領であるドナルド・トランプにも資金を提供し、奥さんを中小企業庁長官にさせてもらっている彼は本当にすごいのだ。
そして、恐ろしいことにビンスに関しては数多くの畜生エピソードは聞くが決して氏の人格を否定する人間はいないのだ。
どんな人間でも秒速で解雇にしては再雇用する彼、おそらく恨みを買っているのも多いのでは・・・と思いきやそうでもないのである。
日本人レスラーのヨシタツは閉鎖されたが、ブログではたびたびビンスと談笑していることが触れられていた。
ブログの中でジョバーの立ち位置で甘んじていたヨシタツに話かけ、「あいつはなんだ?」と試合最中のレスラーに触れてヨシタツが「テリヤキチキン」というと二人で大笑いしたりしていることが明らかになっている。
クリス・ジェリコなんかについてはビンスについて心酔しているのではないか?というほど彼に惚れている様子がうかがえる。
その一方で長年彼の元で働いてきた実況アナウンサーのジム・ロスは彼がイヤホンでひどい罵詈雑言を飛ばすことに対して辟易して辞めていることを言っていた。
と、ここまで書けば彼は冷酷なビジネスマンとしての一面、ユーモラスな陽気なおっさん、めんどくさいおっさんとしての一面を兼ね備えた魅力的な「成功したサイコパス」といってもいいかもしれない。
だが、俺はそれ以上に彼が愛されているのは「いざというとき自分を犠牲にすることも覚悟している」という一面が気に入られているのだと思っている。
会社のためにハゲになったり・・・。
プロレスラーにボコボコにされたり
「いざという時」どころかしょっちゅう・・・体使ってるな!!
そして、映画「ビヨンド・ザ・マット」ではこんなシーンがある。90年代当時売れっ子だったミック・フォーリーがロック様にボコボコにされて、マジでケガをしてしまうシーンがある。
そこで治療を受けるミック。プロレスはショーだが、ケガはガチなのだ。
するとそこへ会長のビンスがやってくる。
「もっと高いところから落ちてもいいんじゃないか?」
笑いながらそういう彼も試合でけがをしていて手術を受けていたのだった・・・。
ファンもレスラーも関係者たちも、こんなどうしようもないボスが大好きなのだ・・・・。
最近はあまりでてこなくなったビンスだが、今なんと彼に代わって出てくるのは娘とそのお婿さん(時々息子)なのだ。
これも今年のレッスルマニアでは、なんとロンダ・ラウジーを相手に夫婦そろってボコボコにされるバカ役を演じていた。