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【悪役】帰ってきた素晴らしき悪役列伝 第9回「幻竜王ドラム」
漫画・アニメ「ハーメルンのバイオリン弾き」に登場
大魔王ケストラー率いる魔族の大幹部である魔界軍王の一人。
双頭を持った竜人のような姿をした巨漢であり、頭は非常に悪く力押ししかできない。
しかし、抜群の戦闘力を持っておりスフォルツェンド公国を襲撃した際は単騎で壊滅寸前に叩き落としていたり、スフォルツェンド公国最強の戦士であるクラーリィを完膚なきまでに叩きのめしていた。
その本当の正体は48体のドラゴンが重なり合った多頭竜であり、火炎竜から地竜まで様々な用途で使えるドラゴンを体内で持っている。
基本的にファイトスタイルは竜人形態は棍棒を振るう力押しではあるが、第二形態の多頭竜形態では戦い方は多くもっている。
凄まじいほどタフな体の持ち主で、回想で格上の相手であるオーボウやリュートに倒されることはあったが殺害することはできなかったようで健在であった。
さらに最終的には主人公ハーメルたちの連携で倒されてしまうが、それでもさらに大ダメージを受けていたが死んではいなかった…。
性格は非常にサディストで傲慢で暴力的で、クラーリィを叩きのめすときも完全に楽しんでいた。
ギャグパートでピアノに押しつぶされてるライエルを助けてあげたり、天国に行って天使と一緒に手を振っていたり愛嬌のあるところをみせているが、この漫画のギャグパートは所詮ギャグなので譜面通りには受け取らないほうがいいだろう。
さらに大魔王ケストラー以外のすべての存在を見下しており、その傲慢さは仲間である魔族からも敵を生み出すほどのあり様であった。
上司であるはずの冥法王ベースすらも舐めてかかっている節があり、ひそかに次期大魔王のポジションを狙っていた。
同僚である超獣王ギータも完全に舎弟か子分扱いで散々こき使ったり理不尽に殴ったり散々な目にあわせていた。
さらに同僚である妖鳳王サイザーのことは天女である出自や気高い性格、素早い動きなどを嫌っており犬猿の仲になっており、二人が戦うだけで部下が多く死んでしまったりなどという二次被害がおきていることがある。
と、このように敵が多すぎるその性格が災いして、一時は解散寸前であったハーメルたちのパーティーも再結集し一体となって戦うことになってしまった。
それでも死ななかったドラムは大したものであったが、最終的に舎弟扱いしていた同じく大魔王になるという野望を抱えていた超獣王ギータによってトドメを刺され、哀れな幻竜王ドラムは完全に死亡した。
しかし、作品が終盤になるにつれ死霊を操る道化師オルゴールの魔術でゾンビとして蘇ってしまいその死後も利用され続けるのであった。
その最終決戦の際にはもう成長した主人公たちにはドラムなど敵ではなく一蹴されて終わりであった。
ほぼ同名の別作品となったアニメ版では優遇されており、アニメオリジナル展開・設定が目立った本作では珍しく原作を完全再現しており、ギータとドラムの漫才がシリアスな展開が多くなってしまったアニメ版の中では珍しいコミカルパートになっていた。
最期も変わっており、超獣王ギータに殺されその血を舐められドラゴンを操る能力を奪われていたが、ずっとギータの体内の中で復讐の機会を探っており、ギータが自身の能力をみせたと同時に蘇り、その竜頭でギータの体を食いちぎり、高笑いとともに滅んでいくという何ともカッコイイ最期になっていた。
この改変を改悪・改善とみるかは視聴者次第といっていいだろう。
陰湿性:A (ギャグキャラ扱いされてるが、割と洒落にならない残酷さをみせている)
頭脳:C(作戦らしいものをたてたことがないが、時々カンが鋭い節をみせるところがある)
強さ:A(序盤・中盤では強敵であったが、インフレとともに格が下がっていった)
主張:B(内心では自身が第二の大魔王になろうとしていた)
人望:B(同僚からは嫌われていたが、部下からは崇拝されており死後彼の恨みを晴らそうとするものもいた)
権力:A(魔族の中でも大幹部の軍王クラスなので権力もそこそこある)