【映画レビュー】どっちの方向性を向いてるかわからない映画「ゴジラ×メカゴジラ」
久々の映画レビュー、近日公開予定の「ゴジラvsコング」にあわせてゴジラシリーズの一作をレビューしていきたいと思います。
本日紹介するのは2002年に制作・公開された映画「ゴジラ×メカゴジラ」。
まあこれがヒジョーにヒドいのである…。
まず、あらすじはびっくりである。
2000年に制作された「ゴジラ×メガギラス」のまんまコピーペーストなのだ。
上官をゴジラに殺された女自衛官が特殊部隊に誘われる。
ってこれ・・・・みんな気が付いちゃったかな?
そう、「ゴジラ×メガギラス」の田中美里扮する主人公ですよね。
人間キライの彼女は子供にしか心を許さないところや復讐に狂った人間になっているのもまんまこれである。
ちなみに監督も「ゴジラ×メガギラス」の手塚 昌明さんなのである。
恐らく予算がなかったんでしょう。
この手塚監督もねえ、作る映画どれも微妙な物ばかりで…ちょっと可哀想になってくるんだよね。
手堅いといえば手堅いけど、悪く言えば優等生で終わってしまってそこから発展していない。
あ、話が逸れちゃった!
話を戻すと…そんな自衛官がゴジラの骨をベースに作られたメカゴジラこと機龍を使い、ゴジラと戦うというのが本作の内容である。
これって何を思い出します?
そう、「新世紀エヴァンゲリオン」なのだ。
ご丁寧なことに暴走シーンまであるけど、この場面がチープなのだよなぁ…。
このシーンの安っぽさはもうみていられない。
これより古いウルトラマンガイアですらもっと迫力があったぞ。
いやーわかるんだよ。やりたいことは・・・でもねチープなのよ。
だってパクリだもん。
メカゴジラはエヴァンゲリオンだし、話のベースは前作「メガギラス」のまんま。
恐らく東宝もやる気なかったんだろうなこれ。
最終的にエヴァのヤシマ作戦みたいなことをしてゴジラに挑む、ここまでパクリを極めれば流石に尊敬すら覚えてくるもんだ。
こんなわけで前作「メガギラス」同様にオタクからすれば薄く、子供からすれば退屈で…どっちを向いて商売してるのかわからない作品になっている。
エヴァからパクるというのはいいんだけど、こうもチープだとちょっときついのよね。
この1年前に公開された「GMK大怪獣総攻撃」はそこそこヒットしたが、本作は鳴かず飛ばず話題にもならず思い出されることもなく歴史の闇の中に消えていった。
残念ながら手塚監督の作品で言えば、前の「ゴジラ×メガギラス」のがまだ面白かった。
今回はきつい・暗い・つまらないの三拍子がそろった低予算B級映画に成り下がってしまっている。
おまけにパクリがくるんだからどうしようもない。
なんか他に話すことあったかな。
そうそう、主人公の女自衛官を演じるのは当時イケイケだった釈由美子である。
フェチズムを感じますねえ…。
そうそう、釈由美子がランニングするシーンがあるんだけどここで釈由美子のおっぱいがゆさゆさとゆれるのだ。
まあこれがエロいエロい。
この監督さんが本当に撮りたいのってこういうのじゃないすかね?(ゲス顔)
そこまでフェチズムをもっているなら、いっそのこと釈由美子が触手クリーチャーにヌメヌメグチョグチョになるシーンをいれればよかったのに。
え?子供受けがよくない?
そういう開き直りができないから東宝はダメなんだよ。
その姿勢が存分に出ているのが本作、保守的になるのはいかんとです。
この翌年に「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」という続編が公開されたが・・・まあこれはこれでお釈迦ポンな内容であったが、またそれについては別の機会という事で本記事は終わりにしたい。