【映画】二度と見たくない地獄のトラウマ映画 第三回 「スラッグス」
世の中には本当に「もう観たくない」という映画がかなりある。本作はそんな「うわ・・・もう観たくない」となる映画である。
しかし、今回紹介する「スラッグス」はそのグロテスクさと反比例するかのようにテンポはかなりよく飽きずに見れる映画だったりする。
実は、何を隠そう自分は虫が本当に嫌いだったりする。トカゲやワニが人間を食い殺す映画は楽しめるが、虫系はマジで苦手だったりする。巨大昆虫とか昆虫怪獣とかなら耐えられるのだが、ただの虫だったりするともう発狂したくなる。
本作で暴れるのはなんとナメクジである、ただのナメクジだったが人間たちが捨てたゴミから発生した公害で狂暴化して人間をあの手この手で殺しまくるのだ。
皮膚は非常に硬く雑食性で肉も草も食い散らかし繁殖力がたかくスピードも速いうえにおまけに獲物の行動をマヒさせる毒までもっており、体内には何百体という無数の寄生虫までいる。地球上最悪の生命体に変化してるのだ。
ベッドでイチャついてるカップルが横にひっくり返ったと思ったらそこにはナメクジの集団がいて生きたまま集団で貪り食い殺される!!!というハイパーグロテスクな展開が待っているのだ。
しかもナメクジなので、なかなか引きちぎってもとれず話そうとすると自分の肌や肉まで引きちぎってしまうという・・最悪に痛いシーンがあるのだ。
人食いナメクジと知らずに手をのばしたおじさんが指を噛まれる!!というシーンがある。(ここでナメクジの口から歯が生えてるのがわかる)
だが、一番最悪なのはサンドイッチを食っていた男性が中にナメクジがいるとわからずうっかり食べてしまう・・・というシーンがあるのだ。
男性も「なんか変な味だな・・・アンチョビか。」みたいな感じで鼻で笑っていると体内で無数のナメクジに内蔵を食い荒らされてしまい、とどめに血とゲロとともに寄生虫を吐きまくって死ぬという映画史上最悪の死に方をするシーンがある。
あ~本当に勘弁してほしい。
しかもなんと本作に出てくるナメクジは一部のシーンを除けば、本物だったらしい。
つまり本物のナメクジを体中に張り付けたりしていたらしいのだ。
オマケにこの映画途中で解剖と称してメスでナメクジをズタズタにしたりするシーンまであるのだ・・・・完全に狂っている。
こんな狂った映画に出演していた役者たちには本当に頭が上がらない、ドヤ顔でトランプ批判をしたりしてるだけの役立たずのハリウッドバカ俳優連中には見習ってほしいもんだ。
こんなナメクジ軍団を倒すために主人公と科学者の二人組はナメクジの根城である下水道へ向かう、その直前に科学者のおっさんは「愛してる、必ず戻ってくるぞ!」というもーわかりやすい死亡フラグをたててしまう。
そして、案の定ナメクジまみれの下水道に落ちて全身を食い破られて死んでしまうという最悪のオチを迎えるのだ・・・・。
そして、もう本気でやめてくれとなったところでいつもの「そしてもう一匹」というオチ・・・この映画の監督はスペインで数々のホラー映画と怪獣映画を量産してるスペイン版本多猪四郎ことファン・ピケール・シモンである。
他には80年代のスラッシャー映画をより過激にした「ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー」地底世界にキングコングがいたという身もふたもない「新・地底探険/失われた魔宮伝説」というような涎が出そうな映画を作っているが・・・本作がおそらく最高傑作だろう。
俺は本気で見たことを後悔してしまったが、とはいえ中々面白い映画には間違いない。過激な物に飢えているというジャンキーからナメクジの出てる映画がみたーいという変態にまでおすすめだ。
俺はもう観たくない、ナメクジを直視できない。