【実話】がちおが愛したたった一人の女性・・・の続き
誰が得するかわからないこの話だが、実はこの話には続きがある。
しかも結構最近の話だったりする。
10年たった後、俺はすっかり成人しゲスな大人になっていた。(元からゲスだったけど)
正月だけどやることねーからコンビニで酒でも飲みながら寝るか、ってな感じで自転車に乗っかった。
すると、近くに住んでる叔母の家で珍しく客人がいた。
そこにあの女性がいた、家庭教師の女性だ。
実は俺もこの時初めて知ったが、どうやら叔母が彼女を母に紹介したようだ。
どうやらその後、スチュワーデスになり外国人の青年と結婚していたらしいが・・・それも3年ぐらいで離婚して日本に帰ってきたようだ。
と、ここで新海誠の映画なら恋愛に発展するのかもしれないが・・・それっきりだった。
さらにいうと俺も会釈だけで済ませて去っていった。なんか気まずいからだ。
さらに俺は母から嫌な話を耳にした。
なんと彼女は別れた男のプレゼントを未だにコレクションしたり、結構かなり昔の恋愛を引きずっては他の彼氏と今の彼氏を比較して蔑む性格があったり浮気癖が激しいかったりしたそうだ。
また俺の母親曰家庭教師代でかなり金をせびられたとか言っていた。
これらはすべて母親の聞いた話で、どこから本当でどこから嘘かはあまり理解できない。
もしかしたら、母親が流した嘘かもしれないし母親が叔母から聞いた曖昧な話が糸電話形式で歪んだ形で伝わったのかもしれない。というかそっちの可能性が高いだろう。
俺は母の話をあまり信用しなかった。
大体、こういう人の悪口の話は結構誇張されてることが多い。
大阪の田舎街はこういう世間話しか娯楽のない中年女性はかなり多い。
俺はこういう話を聞いても彼女に対する好感は下がらなかった、正直どうでもいいと思った。
彼女には彼女の人生があり、俺には俺の人生がある。
そこで、ふと考えた。
もしも俺がどこかのタイミングで彼女に気持ちを打ち明けていたら、中学生の小僧でも恋愛に発展したのかもしれない。
さらにいうと、もしも・・・あそこでもしも彼女に俺がアピールをしていたら電話番号は聞けたかもしれない。
だが、こういった考えは日本がアメリカにゲリラ戦で勝った!とかタイタニックを沈没させたのは怪獣だった!ぐらいに荒唐無稽な話だろう。
彼女と俺は狭い地球の中で、別の世界で生きていてもう関係ない赤の他人同士になった。
それが結末だ。
他人の事情には首をつっこまないほうがいい。