【実話】がちおが愛したたった一人の女
以前、中学生の時代は地獄の日々だったと告げていた。
そんな最悪な日々でも幸運にオレのことを好意的に見てくれた人はいた。
家庭教師の女性だった。
家庭教師の女性はまるで英語の使い方もわからない俺にマンツーマンで英語を教えてくれた。
そして、幸運か彼女の趣味は映画だった。
バートンが好きだった彼女とはスリーピーホロウやエドウッドを教えてもらった。
僕はバットマンを教えることができた。
彼女と映画の情報を交換しあい冗談をいいあいながら親には見せれない自分が作った恐竜小説を読ませて爆笑してもらっていた。
俺は彼女を愛していた。
そんな中、成績が落ちていった。
中間テストが控える中だった。
時は10月、そろそろ決めなくてはいけない時期だ。
父から「あの子はお前を愛してる!お前もそれに応えろ!」といわれた。
俺はバリバリがんばってその後、98点という信じられない点数を受けた。
その後も英語テストはそこそこ成績が稼げていった。
俺の中で英語は得意だ、という自信につながった。
しかし、時は長く続かなかった。
気が付けば彼女は解雇されていた。
理由は他の科目の点数が落ちてるから、より高い塾に行かせるためだった。
俺は愛する人を失ってしまった。
おそらく俺が本当に人を愛するようになったのはもうこれが最初で最期だったのかもしれない。