「誰が」「どこから」 話しているかわかる最新文字起こしツール
Collable インターン生のぺーです!
連載「アシテク」では、アシスティブ・テクノロジーを紹介し、皆さんの生活を少しアップデートしたり、新しいアイデアのヒントになる情報をお届けしています!
※アシスティブ・テクノロジーとは
障害による物理的な困りごとなどをサポート、解消してくれるツールやデバイスの総称です。
詳しくは第1回記事に書いてあるので、そちらを読んでみてください👇
今回紹介するのは、ピクシーダストテクノロジー株式会社が運営する文字起こしサービス「VUEVO(ビューボ)」です。このVUEVOはこれまでの文字起こしツールにはなかった、ある機能が注目を集めています。その機能とは……。
発展を続ける文字起こしツール・サービス
発した言葉を文字化して画面に表示する文字起こしツールは、ろうや難聴など、聞こえない・聞こえにくい人にとって重要なコミュニケーションツールの1つとなっています。
こうした文字起こしツールは、聴覚障害や聞こえにくさがある人だけでなく、視覚優位の(耳で聞く情報よりも、目で見る情報の方が理解しやすい)特性を持つ人などにとっての情報保障において欠かせないものとなっており、日常のコミュニケーション場面のほか、授業や会議など様々なシーンで利用されています。
聴覚障害学生によるインターン生対談記事では、実際に授業でどんなツールを使っているか話していますので、こちらも合わせて読んでみてください!
文字起こしツールの課題
そうした文字起こしツールには使う上で課題もあります。それは、複数人での会話の場面でうまく機能しないということです。
例えば、職場での会議や授業でのグループワークのときに、複数の人が同時に話し始めてしまうと、うまく音声を拾うことができずに文字起こしの精度が下がってしまい、会話の内容がわからなくなってしまうことが起こるそうです。また、文字起こしの画面に集中していると、誰が話しているのかがわかりにくくなってしまうこともあるそう。
こうした課題があることによって、会議や授業の場面で重要な情報を逃してしまったり、雑談などの会話に入れなかったりといったことが起きてしまいます。
会話をリアルタイムに視覚化するサービス VUEVO
そうした課題を解決しコミュニケーションをスムーズにするのが、今回紹介する「VUEVO」です。
VUEVOはマイクに向かって話しかけることで、音声を文字起こしするサービスです。
文字起こしするという点では従来のツールと変わりませんが、VUEVOのすごいところは別の機能にあります。
その機能とは
「会話や会議の際、発話内容を360°全方向から集音し、発話した内容をリアルタイムに発話者の方向に表示」
するところです。
発話者の方向にテキストを表示させることで、誰がどんな内容を話したのかを瞬時に理解することができ、コミュニケーションがとりやすくなります。また、3方向からの声を同時に拾うことができるため、雑談などの場面でも自然な形で会話を楽しむことができます。
さらに。VEUVOはAIによって会話の内容を自動で要約したり議事録をまとめてくれる機能も付いており、聴き逃したところがあっても後から確認することが出来ます。こうした機能があることで、聴者にとっても便利なツールとなっています。
現在は法人向けのみの取り扱いとなっていますが、これから利用する企業や学校、団体が増えていけば将来的に個人でも利用できるようになるかもしれませんね!
いかがだったでしょうか。いまや情報保障やコミュニケーションにおいて、文字起こしツールは欠かせないものとなっています。そうしたツールの発展は聴覚障害や聞こえにくさを感じる人たちだけでなく、誰にとっても便利なツールの誕生につながっていくのではないでしょうか。文字起こしツールのこれからに期待が膨らみます✨
もしご自身や周りの方で、こんな文字起こしツールを使っているよ、もしくはこんなツールがあったら嬉しいというものがあれば、ぜひコメントで教えてください☺️
それではまた次回の記事でお会いしましょう〜!
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