私のスーパーヒーローはUVERworldであってほしい
12月25日、武道館で開催されたPremium Live on Xmasに参戦した!
UVERworldのファン(すなわちCrew)であると胸を張って言いたいが、実はワンマンのライブに参加するのは初めてで、UVERworldを生で見るのも2024年が初めてだった。
UVERworldを好きになったのは、今から10年以上前のことで、ちょうどその時D.Gray-manにハマっていて、OPの"激動"を歌っていたのがUVERworldで「なんだこのかっこいい曲!!!!!」って感動して、それが好きになったきっかけだったと思う(多分)。当時サブスクなんてものは無かったから、毎週アニメが始まる前にテレビ前に(正座で?)待機して楽しみに聞いていたことを覚えてる。CDも初回限定版を買った。
その後は"No.1"でMステに出演した日のことも覚えてる。UVERworldを好きかどうかも分からない、もはやUVERworldを知らなかったかもしれない学校の友達に今日のMステにUVERworldが出るから見てね!!と大きな声でPRをしてた記憶がある。
学生の頃の自分にとってUVERworldはとても大きい存在だったと思う。家族もあたしが学生の時にハマっていたアーティストと聞かれれば迷いなくUVERworldを挙げてくれると思う。でも、その後勉学に追われる日々になって段々とUVERworldを聞く機会が少なくなっていって、アーティストのライブに行くことも全然無かった私は彼らを生で見ることもなく、少しずつ新曲を追いかけることもなくなって離れていってしまっていた。
熱心に追いかけてた日から15年以上経ったある日、学生時代の友達が「UVERworldの"ODD FUTURE"めちゃくちゃカッコイイよね!」と言ってきた。あたしがUVERworldを好きだったのを知っているから言ってくれたんだが、あたしはもちろんその曲を知らなくて、「え、そうなの!?」と、ちょっと焦る気持ちで聞いた。したらさ、もうさ、とんでもなくカッコよくて、今まで放っておいたくせにほんとに都合いいんだけどさ、「えー、やっぱりUVERworld最高じゃん…」てなった…(マジ都合のいい女)。
そいで、検索したら、学生の時に好きだったCNBLUEと対バンするなんてすごい情報をキャッチしちゃって、え?いろいろ偶然が重なっちゃってすごいことになってるって思って、すぐ申し込んで1人で行った。初めて生のUVERworldを目に収めた瞬間のことは、もう若干曖昧になってしまったのだが、とにかく眩しくて迫力がどえらいことになっていた。「うわ、みんな本物や…」て思った(笑)
あたしの中では15.6年前で時が止まっていたので、もちろん知らない曲がほぼだったけど、そんなことも関係なく、むしろ「何この曲!めちゃかっこいい!!」て、そこで素晴らしい曲に出会うっていう最高の時間で、「うわー、こういう掛け声があるんだ!」てすべてに感動して、終演後すぐにあの友人に「ねぇやばかったんだけど!!!!」て連絡した。
そしてまた幸運なことに、UVERworldが出演するINSPIRETOKYOのチケットがゲットできて、あの友人と行った(あの日、INSPIRETOKYOで出会ったBE:FIRSTに私たちが惚れてしまったのも素晴らしい出会い)。
実はそのライブ当時、あたしは家族のことでとても精神的に不安定になっていて、明日何かが起きてしまうかもしれない、明日笑うことができなくなるかもしれない、ていうどデカい不安に押しつぶされそうになりながら、また、自分だけがこんな楽しい時間を過ごそうとしてていいのかな、好きなことをしに夜遅くまで出かけてていいのか、なんて罪悪感もあったりして、本当にキツい状態だった。何もしないと不安なことをグルグル考えて、悪い方に悪い方に考えてしまうようは状況で、でもあたしは結局行くことを選んだ。
あの日あの場で、ぼろぼろ泣きながらUVERworldの曲を聞いて一緒に歌った。なぜあんなに涙が出たのか、それを説明するのは今のあたしには無理で、おそらく当時のあたしにも難しい。
歌詞が自分の心境と必ずしも一致したわけじゃないのに、いろんな曲の細部で
「大丈夫だよ、ひとりじゃないよ」って肩を叩いてもらった気がした。
どうかこのライブが終わらないでほしいと思った。終わったらまた不安にひとり潰されてしまいそうだと思ったから。終演後は空っぽになった。
「燃え尽きたようだったよ」と後から友人に言われた。
あの日、あのタイミングで、あの友人と、UVERworldのライブに行けたこと、彼らからもらったもの、それら全てが運命だったと思った。
あれ以降も、あたしが抱えていた心配事は変わらずあるけど、そのすべてと共に生きていくことの意味や、辛さも受け止めることの大切さを、今は知ることができていると思いたい。
あの夏のINSPIRETOKYOから時は流れ、12月、私にはまた別の出来事があり、絶望の中にいた。
悲しくて、悔しくて、人と会うことが嫌になり、自分だけがどうしていつもこんなに不幸なんだろうって思っていた。泣いても泣いても現実は何も変わらないし、幸せを享受している人はそのことを実感せずに生きていることを、こちら側に立ってみて私は痛感した。そしてそれを妬んで恨んだりもした。
今でも思い返して不思議なのは、あんなに大好きだった【音楽】というものを全く聞かなくなったことだ。ただなんとなく、サブスクを全く開かなかったし、お風呂でいつも聞いてた音楽はラジオに取って代わっていたし、出歩く時は音楽を聞かなくなった。
それから数日経って、ある日ふと、ほんとに何のきっかけも無く、UVERworldの"在るべき形"が聞きたいとおもって気づいたらぼーっと聞いていた。
UVERworldの曲は、頼もしくてカッコよくて、そして少し優しすぎることがある。なんでそんな言葉で寄り添ってくれるんだろう、どうやったらそんな言い回し思いつくんだろっていつも思う。悔しい思いや悲しい思いをした時に一度は抱いたことのある感情を見事に言語化してくれる。
あたしはその歌詞で絶望の淵から少しだけ立ち上がれた。一人じゃないってほんの少し思えたから。
悲しい出来事から2週間ほど経って、12月25日、またあの友人とUVERworldに会える機会に恵まれた。
この時、友人もいろいろと大変な時期にあり、気持ち的にいっぱいいっぱいな部分があったと思う。ライブが終わって横を向いた時に、きっと涙を流したであろう様子が伺えた。どの曲のどの歌詞の時に泣いちゃったよね、とかお互い確認することは不要だった。あの日UVERworldが披露した曲、ひとつひとつに刺さる言葉が散りばめられていたから。
人にはそれぞれ、必要な時に必要な助けや出会いがあるってどこかで聞いたことがある。
2024年の私にとってのそれは間違いなくUVERworldだった。学生の頃は当たり前に側にいた存在が時を経て、スーパーヒーローとして戻ってきてくれた。
悲しいときも
不安なときも
幸せなときも
ひとりぼっちにしないでくれてありがとう。