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ともぐい(川﨑秋子)

「ともぐい」川﨑秋子
第170回(2023年下半期) 直木賞

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!
(新潮社より)

猟師の熊爪と、熊との対決物語なんだなと思いつつ読み続けると、思わぬ展開へ。

面白かった。

山の中、一人で生活している熊爪は、熊との格闘で大怪我を負ってしまう。そのことにより、生きている理由を追いかけることになる。女との生活を始めてみるが、それでも答えは見つからない。

熊爪の猟犬(名前はない)がいい仕事をしている。最後、ホロリとくる。

おすすめ。

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