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【競馬】日本ダービー(G1)予想印と考察【2021】

こんにちは。こんばんは。ガタです。

先週東京競馬場にて行われたオークス(G1)では、【ユーバーレーベン】が直線に入って素晴らしい末脚で一気に他馬を抜き去り、見事優勝を果たしましたね! 亡き岡田氏へ捧ぐ見事な勝利でした!
また、【ゴールドシップ】産駒として初のG1馬となりましたね!

さて、今週は東京競馬場にて待ちに待った“競馬の祭典”「日本ダービー(G1)」が開催されます! 

今年は残念ながら、フルゲートが18頭となって以降初のフルゲート割れと若干の寂しさを感じますが、日本のすべてのホースマンが憧れる最高の栄誉とされ、“最も幸運に恵まれた馬”が勝つともいわれているレース。今年もどの馬が勝つのか楽しみですね!

ここからは予想印と選んだ馬の考察をしていきます。

◎⑩シャフリヤール

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2017年の「皐月賞(G1)」の勝ち馬である【アルアイン】を全兄に持つ血統で、兄とは違い「皐月賞(G1)」を回避して本レースに参戦となります。
前走の「毎日杯(G3)」では、従来のコースレコードを「0秒5」も更新芝1800mという点でも日本レコードタイとなる「1分43秒9」の圧巻タイムでの勝利となりました。
注目したいのはレコードタイムはもちろん、そのレースぶりです。
「毎日杯」でのラップを見ると、前半と後半でまったくタイムが緩んでいません。つまり、息を入れる間がなかったため、先行集団にとっては厳しい展開になっていました。

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コーナー通過順位を見てみると、3角で先行集団(4番手以内)にいた馬が6着以下に3頭と明らかに垂れているのがわかります。
走破タイムと上り3Fのタイムも上位3頭と比べると2秒以上も離されており、上りタイムがほとんどそのまま着順に反映されたかのようです。

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やや出遅れ】、【徐々に押し上げて3角手前では先行集団】と、【スタートからすでに脚を使わされており】、【直線ではやや詰まって内に進路を切り替える】というロスがありながらも垂れることなく上り3Fは2位タイ(1位とは0秒1差)という圧巻の内容。
今年無敗で皐月賞(G1)を制して2冠目に臨む【エフフォーリア】には、キャリア2戦目となる「共同通信杯(G3)」で2馬身半+アタマ差をつけられて敗れていますが、今回巻き返しがあっても十分おかしくはないと思っています。
距離は3Fの延長となりますが、スタートがややゆっくりとしており前走のレースぶりからもスタミナはありそうなので、1800m以下よりは2000m以上の中距離のほうが適性が高そうです。陣営も1800mは少し短くギリギリの距離と見ているようで、距離延長はむしろプラスに捉えても良いと思います。


○⑫ワンダフルタウン

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デビューからすべて和田騎手が手綱を取っており成績も3着以内と馬券圏外になったことがなく現在重賞2連勝中。着実に結果を残して成長を見せてきているこの馬と人馬一体となってダービー初制覇に期待がかかります。
前走トライアルレースの「青葉賞(G2)」では、コース、距離ともに初めてでしたが、②番枠と最内で外から被せられても力むことなく、道中しっかりと折り合いがついて中団先頭の6番手で追走。
4角あたりで動いていき、直線では長く良い脚を使って最後まで垂れることなくもうひと伸びを見せてハナ差制して重賞2勝目となりました。
道中に落鉄していたというのにこの結果は非常に大きいと思います。
左回りは前走を含めて2戦2勝と好相性。脚の使い方が非常に柔らかく、直線で長く良い脚を使えているので、府中適正は高いと見ています。
前走は5か月ぶりと休み明けのレースながらしっかりと勝ち切りましたが、今までのレースを見ると1戦叩いて次走で結果を出してきたタイプです。
距離とコースを経験済みで、ひと叩き後の良化が期待できる今回は勝ち負けを期待したいところです。
今回は中3週というのは今まで通りながら2戦連続での長距離輸送となり、この時期の馬にとっては特に負担が大きいのが気がかりです。
勝ち負けを期待したいところですが、無事にレースを終えてほしいですね。


▲①エフフォーリア

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現在4戦4勝、無敗での「皐月賞(G1)」制覇を果たし、昨年の【コントレイル】同様に無敗のまま臨む本レースで2冠への期待、ここもクリアすれば無敗の3冠への期待もかかります。
前走の「皐月賞(G1)」では、いつも通り道中前のほうにつけますが、外から他馬に被せられていき内に閉じ込められる形で追走
直線に入ると他馬が外に膨れていった分ロスなく内を回っていたこの馬の進路がぽっかりと空きました。そこからの瞬発力はすばらしく、あっという間に先頭に立って後続を突き放し2着に3馬身差をつける圧勝でした。
2走前の「共同通信杯(G3)」でも、直線で抜け出し後続を突き放して2着に2馬身半差をつけており、重賞舞台で2戦連続格の違いを見せつけるかのようなパフォーマンスを披露しています。
揉まれても力むことなく操縦性が非常に高く、騎手が促してからの反応、瞬発力が非常に優れているのが大きな特徴です。
ここまですべてのレースで好位追走から長く良い脚をつかって後続を突き放すスタイルで圧巻のパフォーマンスを見せています。
今のところ欠点らしい欠点が見当たらずさすが無敗といったところで、どのような勝ち方をするのかという点に注目が集まります。
今回は1枠①番と絶好枠ながら、一番マークが厳しくなりやすいという非常に難しい枠になりました。
先行力がある馬ですがハナを主張するタイプではないので、スタートからどのように捌くのかが非常に大きなポイントとなりそう。
揉まれること自体は問題がない馬ですが、閉じ込められたまま直線で抜け出せなくなってしまうという展開だけは避けたいところです。普通にこの馬の競馬ができれば勝ち負けがでしょう。


☆⑦グラティアス

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2019年の「阪神JF(G1)」を当時のレコード勝利で飾った【レシステンシア】を半姉に持つ血統で、スプリント~マイル路線を歩む姉とは違って中距離路線を主戦場としており、ここまですべて2000m戦をこなしています。
前走の「皐月賞(G1)」では、大外枠ということも影響したのか、それまでの2戦とは違って中団に控える形での追走となりました。
道中はずっと外を回っており捲る形で手ごたえ良く直線に入りましたが、他馬に寄られる不利で外へ膨れ一度失速する形になってしまい、6着と初黒星を喫しました。このロスと不利がありながら6着であれば十分巻き返しに期待が持てます前走は度外視して良いでしょう。
ゲート内でもしっかり落ち着いている馬で、ここまですべて異なるスタイルで競馬をしてきている操縦性の高さが大きな魅力ですね。騎手が追ってからの反応も良く直線で長く良い脚を使えています
勝利した2戦ともスローペースから瞬発力を活かして後続を突き放すような競馬をしてきていますが、前走のように中団に控えても面白いかもしれません。枠も真ん中なので、周りの反応を見ながら道中を運びやすいですね。


△⑬グレートマジシャン

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父にいわずもがなの名馬【ディープインパクト】、母にドイツのG1で2勝(「独オークス(G1)」、「バーデン大賞(G1)」)を含む重賞5勝をあげている【ナイトマジック】を持つ良血馬。ここまで3戦2勝で一度も連対を外したことがない安定した走りを見せています。
重賞初挑戦となった前走の「毎日杯(G3)」では、従来のレコードを「0秒5」も更新する圧巻のレコード決着の中で2着と初黒星を喫しました。しかし、勝ち馬とのタイム差なしのクビ差で、少し早めに動いていって外を回した中で上り3Fは1位勝ち馬との差はそこまでないといえる内容でした。
初めての長距離輸送初めての右回りという中でこれだけのパフォーマンスは十分すぎる内容でした。
すべてのレースで1800mを使われており、今回は距離が3F延長となります。
「新馬戦」はスタートがスムーズでしたが、2戦目は出遅れ、3戦目もややいき脚がつかないような感じで、あまりスタートが良くない印象なので、1800m以下は少し忙しいと感じます。
母が欧州系で中距離重賞5勝をあげており、血統背景的にも距離延長はプラスに働きそうです。
抜群の末脚が持ち味で、府中は2戦2勝と好相性の舞台。
重賞でのレースは一度のみで、この舞台では重賞戦線のメンバとの対戦はまだないので未知の要素が大きいですが、前走のようなパフォーマンスが出せれば勝ち負けを期待できそうです。


△⑯サトノレイナス

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2020年の「弥生賞(G2)」の勝ち馬である【サトノフラッグ】を全兄に持つ血統で、2014年の【レッドリヴェール】以来の"牝馬"での出走となり、2007年の【ウオッカ】以来の優勝なるか、と注目が集まる1頭です。
前走では大外で出遅れ直線では真ん中を狙うもやや前が詰まってしまい外に出すというロス、前々走も真ん中枠ですが、同様に直線で前が詰まるロスがありながら、両レースとも勝ち馬とタイム差なしの2着と、勝ち馬とまったく遜色ない走りを見せています。
ここまですべて1600mのレースを使われてきましたが、抜群の末脚を持っており、しっかり脚をためて直線でそれを爆発させるスタイルであり、出遅れ癖も相まって、1600mは少し忙しい印象なので、距離延長ということ自体はプラスになりそう。
⑯番枠と前走に続き大外となりますが、この馬にとっては外のほうがスタイル的にはあっているかと思います。
他にお手馬がいながらもこの馬が出走するならこちらを選択するというルメール騎手の判断も気になるところで、陣営も勝ち負けを期待できるということでオークスを回避してまでこちらを選択しています。
ここまでの重賞レースでは前が詰まってしまうということもあり、一瞬の切れる脚を見せていることから、瞬発力は申し分ありません。今回は府中の舞台なので、長く良い脚を使うことができるのかがカギとなりそうです。


注⑧ヨーホーレイク

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2013年の「弥生賞(G2)」の勝ち馬である【カミノタサハラ】を全兄に持つ血統で、ここまで5戦2勝、前走の「皐月賞(G1)」で初の馬券圏外となりましたが、それでも5着と一度も掲示板を外していない安定感があります。
前走の「皐月賞(G1)」では、道中中団後ろに控えて脚をためるいつも通りの展開で追走。3角から4角にかけて早めに動いて少し外目を回り、直線では狭い進路を強引に抜けて上り最速の末脚で追い込んでいくも5着が精一杯。
4着馬まではすべて内を通った馬で、外を回った馬の中では最先着でした。
ここまで5戦中すべてのレースで上り最速の末脚を披露しており、末脚勝負にかけるこの馬にとっては小回りの中山コースは合わなかったように見えます。広く直線が長い府中への舞台替わりというのは、この馬の特徴を活かしやすくなりますね。
左回りは中京コースで経験済みで、ここでは直線で他馬に寄られて外に膨れる不利を受けながらも上り最速の末脚で勝ち馬にクビ差の2着と、左回り自体は問題がなさそうな印象です。
気になるのは時計のかかる展開、馬場での好走が目立つことです。高速決着になりやすい府中の舞台が最適かどうかは微妙なところ。時計のかかる展開にならない場合は自慢の末脚もさっぱりといった可能性も。


■余談

前走のオークスでは無敗で桜花賞を制した【ソダシ】が初黒星で2冠目とはなりませんでしたが、【吉田(隼)】騎手と【ソダシ】の悪い面がすべて出てしまったようなレースぶりでした。
レース前の強気な発言はどこへやら、ハナを主張する馬もいなく、距離不安がある中でかかってしまうくらいなら何故逃げなかった? という思いがありますね。外から被せられて余計にかかったり、無理に抑え込んでクビが上がる場面もあり、非常にもったいない競馬だったと思います。

ダービーのほうでも無敗の2冠目が期待されるメンバになっていますね。こちらは【エフフォーリア】で、1枠①番となり、今までのレースぶりから見ても間違いなくマークが厳しくなりやすい枠に入ってしまい、こちらも不安な面がありますが、むしろ不安な面はここくらいしかなさそうです。
【横山(武)】騎手は思い切りの良さがウリなのでどういった捌きをするのか、非常に楽しみですね。

1枠①番の好走って、人気薄だからこそマークがなくてしれっと激走したり、追い込み馬が後方一気だから枠関係なく激走したりが多いのかなと勝手に解釈してたりするので、本当は人気薄で実績がありながら人気の盲点になりそうな馬が入ってくれないかなーと思っていました。

ところがまさかの1番人気の【エフフォーリア】が1枠①番。
果たしてどうなるかはわかりませんが、“最も幸運に恵まれた馬”が勝つともいわれているレースなので、思わぬ穴馬が優勝したりするかもしれませんね。当日のレースを楽しみに待ちたいと思います!!









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