【競馬】2/7(日)重賞レース回顧【2021】
2/7(日)に行われた重賞レースは二つ。
勝った馬、騎手、陣営の方、予想が的中した方、おめでとうございます。
それぞれのレースで馬券内に入った馬について振り返ります。
◆中京競馬場11R きさらぎ賞(GⅢ)
今年は例年の開催地である京都競馬場が改修工事のため、中京競馬場で開催となった同レース。
結果は以下の通りとなっています。
1着 ②ラーゴム
Twitterのほうで発表した予想印◎の本命。
しっかりとゲートを出て抜群のスタート。最初のコーナーに差し掛かるところでスッと内に入れて3、4番手につけてかかり気味になりながら、北村友騎手が抑えながらの好位追走。
できればペースはある程度流れてほしかったが、前半1000mは「1.01.2」とスローペースで、いつも通りかかり気味になっていた。
オルフェーヴル産駒らしい「気性面の難しさ」と「心肺機能の高さ」が見られ、そこまで切れる脚があるわけではないので、早めに動いて先行押し切りで勝ち切るのが理想な同馬にとっては少し嫌なペースではありますが、位置取りは完璧でした。
最終コーナーから坂を下りきるところでペースを上げて早仕掛け。
荒れた内は避けるように内から少しだけ外に出し、良い脚で先頭に立って追い上げてくるヨーホーレイクをアタマ差しのぎ切って見事勝利。
道中の「位置取り」、「レース運び」、「仕掛けのタイミング」すべてが完璧だった会心のレースですね。2戦連続2着と惜敗続きの同馬にとって嬉しい2勝目&重賞初制覇となりました。
気性面がもっと落ち着いてくれればG1制覇も狙えると期待しています。
2着 ③ヨーホーレイク
予想印☆にした1頭。
スタートはやや出遅れた挙句少し右によれてしまい、同じく少し左によれてきたダノンジェネラルとぶつかる形になってしまいました。
その後は荒れた内を避けるように外に出していき、道中は後方3番手につけての追走。内枠を引いたのはマイナス材料となったか。
道中のペースは上り勝負になりそうなスローでこの馬にとっては好材料。
最終コーナー坂の下りで大外から上がっていき、直線でも大外のまま抜群の末脚で猛然と追い上げるも、好位追走から早めに動いたラーゴムを差し切れずにクビ差の2着に敗れました。
本レースでは上り3ハロン34.9の末脚。メンバ中最速で唯一の34秒台で、上り3ハロンのタイムは2位のランドオブリバティと0.4秒の差をつけており、強烈なインパクトがありました。
これで全4レースすべてで上り最速の末脚となりました。
惜敗が続いていますが強烈な末脚はたしかで、あとはゲートさえ上手に出れば、という感じですね。
すぐにでも重賞が取れそうな期待が持てる1頭だと思います。
3着 ⑨ランドオブリバティ
予想印〇の対抗。
前走ホープフルS(GⅠ)にて逸走してしまい調教再審査となり、見事合格してからの復帰戦となった本レース。
スタートは出遅れてしまい、よれてきたアクセルにぶつかられるような形で下がる展開に。今までの先行する競馬ができず、最後方からの競馬となりました。
第1コーナーにて後方2番手につけ、少しかかり気味。
その後はスローの展開を後方2番手から変わらず追走する形に。
先行押し切りで手ごたえを掴んでいた今までの競馬と全く異なる後方からの展開での末脚勝負となるため、どうなるか。
直線では外に持ち出して良い手ごたえを見せるも、3着までが精いっぱい。勝ち馬とは3馬身半以上の差をつけられてしまいました。
スタートの不利が大きく、今までの競馬と全く異なる後方からの競馬となり、前走からマイナス10kgとなっていたことから輸送減りしていそうで、コンディションも万全ではなかったと思われます。それでも3着に入り、4着馬とは2馬身半もの差をつけていることからやはり力がある馬だと感じたレースでした。
右回りの不安は払しょくされていないものの、ひとまず無事にレースを終えてくれたことはホッとしましたね。
「右回りの不安」、「輸送」、「ゲート」と課題が多いですが、今後に期待したいですね。
◆東京競馬場11R 東京新聞杯(GⅢ)
東京競馬場で行われた本レース。ここを勝った馬は名馬と呼ばれている馬が多く出ていることから、古馬重賞の出世レースということで知られています。近年では「インディチャンプ」、「リスグラシュー」が本レース優勝後にGⅠタイトルを取っていますね。
結果については以下の通りです。
1着 ⑩カラテ
予想印☆、以前に書いた東京新聞杯の有力馬考察の記事でも気になる穴馬として取り上げていた1頭です。
追いきりでも抜群の動きを見せており、2連勝の勢いそのままに見事優勝を果たし、菅原騎手と共に嬉しい重賞初制覇となりました。
スタートはしっかりと出て、押して先行集団に取り付ける形で5番手で追走。道中は良い手ごたえで追走し、直線に入ります。
直線では前につけたエメラルファイトが壁となり、なかなか抜け出せません。しかし、エメラルファイトの外に空いた進路で抜け出しを図り、直線で激しい追い比べを抜け出して、アタマ差でしのぎ切りました。
進路を確保してからの反応が早く、激しい追い比べを抜け出して勝ち切る勝負根性が光ったレースとなりました。
トゥザグローリー産駒は古馬になってから成績が良くなることが多く、この馬も本レース前までの全4勝中3勝を古馬になってから挙げています。
今後のさらなる活躍に期待したいですね。
2着 ④カテドラル
予想印は無印でした。
ここ2走は7着、9着と掲示板にも入れずにパッとしない成績のため人気薄だった印象。過去には同舞台で行われたNHKマイル(GⅠ)で3着、富士S(GⅢ)で5着と適性があり、人気薄な今回は美味しい狙い目と思っていた人も多いのでは?
※富士Sは昨年GⅡに格上げされたもので、当時はGⅢです
スタートはしっかりと出て、道中は中団後ろの内めを追走。ややゆったりとした流れの中直線に入ります。
直線は真ん中を走り、サトノインプレッサとシャドウディーバの間をうまく抜けてメンバ中上り3ハロン2位となる33.5の強烈な末脚でカラテとの併せ馬となり激しい追い比べ。勝ったカラテにアタマ差及ばず2着に敗れました。
昨年8月の朱鷺S以来の勝利とはならなかったものの、素晴らしい末脚で一瞬勝利を期待させてくれました。
ハーツクライ産駒ということで成長力のある血統だと思うので、今後の活躍にも期待がもてますね。
3着 ⑪シャドウディーバ
予想印は△の連下でした。
昨年2着の同レース。東京コースで【1-5-1-3】と好走するもあと一歩のレースが多いことから、今年こそはというレース。
スタートはしっかりと出て、道中は中団後ろを追走。ややゆったりとした流れの中直線に入ります。
直線では外に持ち出し、 上り3ハロン3位となる33.6の末脚でしっかりと伸びていくも、残り200m通過地点から離され3着と敗れてしまいました。
しっかりと末脚を使うことができる展開になれば好走するものの、わずかに力が足りない印象。
ハーツクライ産駒なので成長力に期待ができる血統ですが、好走は期待できても重賞制覇は展開とメンバ次第になりそうです。
直線が長いほうが末脚を活かすことができるので、直線が長いコースでは今後も安定した走りを期待できそうですし、そろそろ重賞を取ってほしいですね。
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