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【競馬】きさらぎ賞(G3)有力馬考察

 今週は中京競馬場で開催される重賞は「きさらぎ賞(G3)」です。
 例年京都競馬場で行われているレースが今年は京都競馬場の改修工事のために、以下のように舞台変更となります。コース・距離ともに変更となるため、例年の傾向とはまったく違った展開になりそうで、注意しておきたいポイントですね。

◆例年
  京都競馬場 芝右回り 1800m
◆今年
  中京競馬場 芝左回り 2000m

 考察する有力馬は執筆時点における「netkeiba」の想定オッズを参考に、1〜5番人気の馬。

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◆コース解説

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◆ポイント
・中京競馬場 左回り 芝2000m(Bコース)
・1周距離 1724.8m 幅員 25〜27m 直線 412.5m 高低差 3.5m
・ ホームストレッチ半ばの上り坂からスタート
・ゴール地点を通過し、1コーナーから2コーナー、向正面の半ばにかけて高低差約1mの緩やかな上り勾配(900m通過地点あたりで坂のピーク)
・向正面半ばから直線入り口まで、高低差3.5mを緩やかに下っていく
・直線残り340メートル付近から再び高低差約2mの急な上り勾配
・坂を上り切ると、残り直線約200m

◆まとめ
 スタートから坂を上って約200mの直線に入り、さらにゴール地点から向こう正面半ばまで1mほどの上り勾配。そこから高低差3.5mを3、4コーナーにかけてのスパライルカーブを緩やかに下り、直線入り口から約2mの坂を駆け上がり、残りの直線約200mでもしっかりと末脚を活かす競馬ができるか、ということがポイントとなる非常にタフなコースとなっています。そのため、最後の直線で強烈な末脚を使うことができる差し・追い込み馬が活躍する傾向にあります。
 高低差3.5mの急勾配は、1位の中山、2位の京都に次ぐ第3位となっています。

◆ヨーホーレイク(1番人気)

【ディープインパクト】 【クロウキャニオン】 母父【フレンチデピュティ】
競走成績【2-0-1-0】
  (中京【経験なし】 2000m【1-0-1-0】 左回り【経験なし】)
想定騎手【武豊】  厩舎【友道康夫(栗東)】

 この馬にとって初の多頭数となった前走のホープフルS(G1)では、スタートで出遅れ、隣にぶつかるような形になり、直後に挟まれて下げる形で後方からの競馬となった。3コーナーから徐々に上がっていき、4コーナーから直線にかけて少し外に持ち出し、勝ち馬ダノンザキッドと並ぶ上り3ハロン1位となる36.4の強烈な末脚で3着と好走しました。
 勝ち馬、2着馬ともに先行して好位追走から上りの脚をしっかりと使えていた分、後方からの競馬では届きませんでした。

 3戦全てで馬券内になっており、その全てで上り最速をマークしている、ディープインパクト産駒らしい強烈な末脚を使える馬です。

 3戦全てスローペースで、しっかりと脚をためることが出来ての好走。
 今回もハイペースを演出するような逃げ馬もおらずスローペースが予想され、時計のかかる馬場での好走が多いこの馬にとっては今のコース相性も良さそう。

◆懸念材料
 ・ゲートが上手くない
 ・早いペースとなった場合に自分の競馬ができるか
 ・左回り適正(経験なし)

◆ランドオブリバティ(2番人気)

【ディープインパクト】 【ドバウィハイツ】 母父【Dubawi】
競走成績【2-0-0-1】
  (中京【経験なし】 2000m【2-0-0-1】 左回り【1-0-0-0】)
想定騎手【三浦皇成】  厩舎【鹿戸雄一(美浦)】

 前走のホープフルS(G1)では、同コースで行われた芙蓉Sでのパフォーマンスから2番人気に支持されるも、4コーナーで突如外ラチ沿いまで逸走してしまい競走中止となってしまいました。
 その後、平地調教再審査を合格し、本レースが合格後初の出走となります。

 新馬戦、芙蓉Sでは時計のかかる展開でスローペースの上がり勝負ながら、番手につけて最後の直線でも上り3ハロン2位の末脚を使い、先行押し切りの形で勝ち切る強いレーススタイルの馬です。
 芙蓉Sでは最終コーナーでカーブの際に膨れており、ホープフルSでも逸走してしまっていることから、左回りになるということは好材料。
 再審査も左回りで合格していることから、右回りは不安が残るものの、左回りなら問題なく高いパフォーマンスが期待できそう。

◆懸念材料
 ・いきっぷりが良すぎる(ハイペースになった際に危険。自らハイペースにしてしまう可能性も…)
 ・調教再審査後、初の出走

◆ラーゴム(3番人気)

【オルフェーブル】 【シュガーショック】 母父【Candy Ride】
競走成績【1-2-0-0】
  (中京【経験なし】 2000m【1-1-0-0】 左回り【0-1-0-0】)
想定騎手【北村友一】  厩舎【斉藤崇史(栗東)】

 前走の京都2歳S(G3)では、道中は中団外めにつけて直線で伸びて一度は先頭に立ったものの、最後は外からさらに伸びてきたワンダフルタウンに差されて、惜しくも2着となりました。

 新馬戦は時計のかかる馬場でしたが、道中3番手の好位追走から直線に入って追い出すと、鞭を入れた方向に寄れる面を見せながら、上り3ハロン最速となる35.6の強烈な末脚で差し切り勝ちを収めました。
 次走では道中うるさくかかる面を見せてしまい、直線でしっかりと伸びて上り3ハロン2位となる34.5の末脚を見せるも、間を縫うように突っ込んできた、のちにホープフルS(G1)で2着となるオーソクレースにそれを上回る末脚で交わされ惜しくも2着となってしまいました。

 オルフェーブル産駒らしく気性面がうるさくかかり気味になるが、心肺機能が高いためある程度ペースが流れた方が良さそう。
 前走よりも直線が伸び、ある程度時計がかかるタフなコースの中京競馬場は舞台相性が良いでしょう。

◆懸念材料
 ・気性面(道中いきたがる素振りを見せ、かかり気味)

◆ダノンジェネラル(4番人気)

父【ドゥラメンテ】 母【ペルヴィアンリリー】 母父【フレンチデピュティ】
競走成績【1-0-0-0】
  (中京【経験なし】 2000m【経験なし】 左回り【経験なし】)
想定騎手【川田将雅】  厩舎【中内田充(栗東)】

 1歳セレクトセールにて1億6200万円で落札された良血馬。
 牝系にラスティックベルを持ち、G1を2勝のノームコア、G1を3勝のクロノジェネシスが牝系にラスティックベルを持つことで知られている。

ノームコア・・・ヴィクトリアマイル(G1)、香港カップ(G1)
クロノジェネシス・・・秋華賞(G1)、宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)

 
 前走は阪神競馬場で行われたの2歳新馬戦(芝1800m)。スタートで出遅れるも、道中は中団外めにつけて追走。直線で上り3ハロン2位となる33.4の末脚でしっかりと伸びていき、人気に応え見事に優勝しました。

 ドゥラメンテ産駒の中京芝2000mの実績も【1-1-2-9】悪くはありません。キャリア1戦、今のタフな中京競馬場、2000mと未知数な部分は多いですが、期待が持てる1頭です。

◆懸念材料
 ・中京、左回りがどうか(未経験)
 ・スタートが上手くない

◆ドゥラモンド(5番人気)

父【ドゥラメンテ】 母【シーズインクルーデッド】 母父【Include】
競走成績【2-0-0-1】
  (中京【経験なし】 2000m【経験なし】 左回り【経験なし】)
想定騎手【岩田望来】  厩舎【手塚貴久(美浦)】

 新馬戦、アスター賞と連勝。3ヶ月半の休み明けとなり臨んだ前走の朝日杯FS(G1)では、道中は中団内めを追走。あまり見せ場はなく7着と敗れました。
 ハイペースの高速決着となり、休み明けだったことを考えればそこまで悲観する内容ではないのかもしれないが、ハイペースはこの馬にとっては厳しい印象。

 新馬戦では先行して直線で先頭に変わり、そこから粘り切っての勝利。
 続くアスター賞では出遅れてしまい、後方からの競馬となるも、直線で上り3ハロン最速となる35.3の末脚で一気に抜き去り優勝。
 ある程度時計のかかる馬場で、中団を追走して脚をためる展開に持っていくことができるのが理想か。

 距離延長、左回り、直線が長くなることは忙しくならないという点ではプラスに、タフな中京競馬場ということもプラスになりそう。

◆懸念材料
 ・距離延長(前走、前前走から2ハロン延長)
 ・左回り経験なし
 ・前走の負けっぷりが休み明けなのか、馬体重増でキレがなかったのか

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