仏恥義理! 黒緑アビス解説
こんにちは、Mephistです。今回は(といっても初めてですが)黒緑アビスについて解説していきたいと思います。
・ 黒緑アビスとの馴れ初め
2023年9月上旬、そろそろ新しいデッキを作りたいと思ったMephist氏。マッチーさんがデュエチューバーFESしたこともあり、大好きな刃鬼を作ろうかと考えた。しかし9月16日、アビス・レボリューション第3弾「魔覇革命」が発売。彼は真っ先にいつも使っているデュエマシミュレーター「デュエル・マスターズ対戦CGI ex」を使い、黒緑アビスのプロトタイプを作成し対戦を行った。なぜなら、彼は8月4日の絶望神の処刑が発表された際に後の黒緑アビスの切り札「アビスベル=覇=ロード」に出会い、密かに覇=ロードに恋心を抱いていたのだ。
そして対戦してみた結果、プロトタイプにも関わず、強い。とても強すぎるのだ。見た目がカッコイイのみならず、強い。そんな黒緑アビスに心を鷲掴みされた彼は実際に黒緑アビスを作成することを決めたのだった・・・。
閑話休題。早速本題に移りましょう。
・ 黒緑アビスとは
黒緑アビスは、まず「ドミー=ゾー/『倒したいか?』」や「フェアリー・Re:ライフ」などといったカードでマナ加速を行います。
その後、「邪幽 ジャガイスト」でアビスを大量展開したり、「アビスベル=覇=ロード」に革命チェンジしたりして盤面を強化します。
そして覇=ロードの自ターン終了時効果で追加のジャガイストまたは「謀遠 テレスコ=テレス」、「深淵の壊炉 マーダン=ロウ」などの強力なアビスを踏み倒して相手をほぼ逆転不可能な状態にし、一気にトドメを刺すデッキです。
・ 黒緑アビスの強み
黒緑アビスの強みは4つあります。
1. 触れることができる範囲が広い
「ア:エヌ:マクア」でマナに、「フットレス=トレース/『力が欲しいか?』」のクリーチャー面やジャガイストなどで墓地に、メクレイドで山札に触れることができるので、手札以外のゾーンに触れやすいです。
序盤は色基盤として置いた覇=ロードをマクアで回収したり、ジャガイストのメクレイド素材として捨てたカードをフットレスで回収したり、とても動きやすいです。
2. 様々な環境デッキに対応できる
これについては「『マクアが』様々な環境デッキに対応できる」と言ったほうが良いかもしれません。
マクアは自身の登場時に次の3つの効果のうちいずれか1つを選択してその効果を使えます。
1, 2マナ加速(タップイン)してカードを1枚回収。
2, プレイヤー1人の墓地をシャッフルして山札の下に置く。
3, 相手のコスト5以下の非クリーチャーエレメントをすべてマナ送り。
まず1つ目のマナ加速&回収は1番多く使う効果だと僕は思います。なぜならどんな対面でも使える効果ですからね。シンプルかつ強力な効果です。覇=ロードの自ターン終了時効果でマナから踏み倒すとマナが減って少し動きづらくなりますがそこをカバーしてくれます。ジャガイストの効果でもう1体ジャガイストを出した際に別の効果でマクアを出せば手札も増えるので再度出したジャガイストのメクレイド素材の調達にもなります。
2つ目の墓地リセットが刺さるデッキは黒単アビスや同型でしょうか。
青黒魔導具や青魔導具に対しても少しですが刺さります。
墓地に置かれたドルスザク系カードや魔導具を消して無月の門の形成を阻止できます。
マクアの墓地リセットを使う際は間違えて山札に加えてからシャッフルしないようにしましょう。
3つ目の非クリーチャーエレメント除去が刺さるデッキはサムライや青魔導具あたり。
サムライのドスファングなどのクロスギアや青魔導具の新世壊を飛ばしたりなど出来るので刺さる時はものすごい刺さります。ただし、「マナ送りにしたカードが多すぎて一気に逆転される」なんてことがないように注意しましょう。
3. 盤面制圧力が高い
そして何と言っても黒緑アビスは盤面展開力が高いのが最大の魅力です。盤面展開力が高いデッキといえばサムライでしたが黒緑アビスの盤面展開力はさらにその上です。ジャガイストやフットレス、テレスコはブロッカーなのでサムライには出来なかった守りの姿勢も作れるのも特徴です。黒緑アビスは上手くいけば3ターン目にとんでもないレベルの盤面展開が可能です。
さらに覇=ロードは常在効果で自分のアビスすべてにマッハファイターを与えるので相手クリーチャーを除去しやすいのも特徴です。初回限定攻撃誘導を持つ覇=ロードや高いパワーを持つブロッカーであるジャガイストやテレスコ(手札がないプレイヤー1人につきパワー+5000)を並べれば、相手が攻撃しにくい戦況を形成できます。
4. 手札を回復できるカードが多い
黒緑アビスはジャガイストでかなり手札が減っていきます。しかし、「ヨービリン=リリン/『・・・誰を呼びたい?』」やテレスコなどを展開すれば即座に手札を回復することが出来ます。
・ デッキリスト
続いてはデッキリストを見ていきましょう。僕の使っているリストはこんな感じです。
初動はフェアリー・ギフトを含め10枚体制。ジャガイストのアビス・メクレイドで最大火力が出るように5マナのアビスを多めに入れています。
では、各役割ごとにどんなカードが採用されているのか紹介していきます。
初動ブースト
・ フェアリー・ギフト
黒緑アビスのフェアリー・ギフトは最強です。2ターン目にギフト→マーダン=ロウでピーピングハンデスしたり、3ターン目にギフトからのジャガイストやテレスコを出したりなどして早い段階でアドバンテージを稼いでいくことができます。
・ フェアリー・Re:ライフ
初動ブーストの定番ともいえるカードです。G・ストライクも持ってるので受けとしての役割も持ちます。
・ ドミー=ゾー/「倒したいか?」
マナブーストとして使い終わった後はアビスラッシュで即時打点と化す超優秀カードです。さらにはコスト5なので覇=ロードに革命チェンジできるうえ、登場時に5枚も墓地を増やせるのでジャガイストのアビス・メクレイドで出してもジャガイストで蘇生したり覇=ロードで踏み倒すクリーチャーの範囲を広げることが出来ます。打点もW・ブレイカーなのでそのままアタッカーとしても運用できます。
・ フェアリー・ライフ
基本的にRe:ライフの5枚目として採用してます。
中盤以降に活躍するアビスたち
・ フットレス=トレース/「力が欲しいか?」
3ターン目にブーストから繋いで真っ先に使いたいカードといってもいいでしょう。3ターン目にブーストから繋いで「力が欲しいか?」を唱えるのはかなり強い流れの1つですが、マナや手札など見えているゾーンを確認して山札に出したいクリーチャーがある確率をある程度予測してから唱えるか考えると上手く使えます。
戦況によってはクリーチャー面として使うといった状況もあります。ブロッカーなので守りとしての役割も持ちますが自ターン終了時に墓地肥やしと任意の墓地回収をする効果も持つので優秀な手札補充装置にもなります。
・ 深淵の壊炉 マーダンロウ
いつ使っても強いです。登場時に相手の手札にあるクリーチャーを捨てさせ、相手の戦略を狂わせるコントロールのスペシャリストともいえます。仮に捨てることが出来なくても攻撃時の登場時効果強奪はアドバンテージを稼げるのみならず、墓地にあると危険なカードを山札に戻したい時にも使えます。
さらにはスレイヤーを持っているので覇=ロードのマッハファイター付与とベストマッチ。即時に攻撃時効果を使用しながら相手クリーチャーをほぼ確実に除去できます。
5マナのアビスたち
・ ヨービリン=リリン/「・・・誰を呼びたい?」
クリーチャー面として出し、アビス・フレンド・バーストを使って相手クリーチャーを除去しながらドローできるすごいヤツです。クリーチャーが破壊される度にドローできます。アビス・フレンド・バーストでアンタップ状態の覇=ロードをタップすれば攻撃せずとも覇=ロードの初回攻撃誘導が使いやすくなります。
・ 謀遠 テレスコ=テレス
相手のターンが始まる度にブレイン・タッチが出来る最強の置き物です。しかも2体並べば2ハンデス4ドローと大量のアドバンテージを稼ぐことができます。さらに手札がないプレイヤー1人につきパワーが+5000されるパワード・ブレイカーなので戦況によってはアタッカーにもなる、攻撃・妨害・防御の3つすべてが可能な超優秀な5マナのアビスです。
・ 邪幽 ジャガイスト
このデッキの第2の切り札ともいえるカードです。とても簡単に説明すると手札が2枚あれば最大で3面展開が可能です。さらにパワー9000のブロッカーでもあるので守りとしての運用もできます。コイツはマジでバケモン。
・ フォック=ザ=ダーティ
クリーチャーを1体マナか手札に加えながら3枚墓地を増やせる超強力な登場時効果の持ち主です。さらに自身がアビスラッシュを持ってるのでフォック=ザ=ダーティ1体だけで覇=ロードを回収しながら革命チェンジという流れが出来てしまいます。フォック=ザ=ダーティを採用しない構築も稀に見られますが、入れていても損はない1枚です。
・ ア:エヌ:マクア
マクアについては「黒緑アビスの強み」で紹介してるのでここでは割愛します。あらゆる環境デッキをメタることができる汎用性の長けているカードです。
フィニッシャー
・ アビスベル=覇=ロード
このデッキの表紙です。自分のアビスにマッハファイター付与、ターン終了時に6マナ以下のアビス踏み倒し、初回限定攻撃誘導、何も弱いことが書かれてません。むしろ強いことしか書いてません(笑)。盤面展開力を一気に跳ね上げる最強の切り札です。そして超カッコイイ・・・。
・ 邪龍 ジャブラッド
必須というほどでもありませんが場にいるとかなり安全にフィニッシュしやすくなります。さらにフィニッシュの難易度を下げるだけでなくドルファディロムやVT、Vol-Val-8などといった全体除去に対しての対抗策になります。登場時と自分のアビスが攻撃する時に墓地を増やせるので、ジャガイストや覇=ロードの踏み倒しの選択肢の拡張にもなります。パワーが9000もあるのも魅力の1つです。
・ 邪闘 シス
シス様も必須というほどではありませんが、たった1体で複数展開できるカードです。覇=ロードが場にいれば手札から召喚してもマッハファイターで即アビス・W・メクレイド5が使えてしまいます。コストも6なので覇=ロードの自ターン終了時効果で踏み倒すことも可能です。登場時効果でEXライフを持った相手クリーチャーも確実に破壊できるので除去にも使えます。ちなみにジャガイストがいると盤面がいきなりバグり始めます。
・ 採用候補カード
次に採用候補カードを見ていきましょう。
・ ノラディ:ド:スルーザ
このカードを採用していらっしゃる方も多いかと思います。攻撃時に墓地を4枚山札下に戻せばアビス・メクレイド8で覇=ロードをそのまま着地させることができます。ただ今回は相手の手札を見ながらハンデスでき、覇=ロードのマッハファイター付与と相性がいいマーダン=ロウを優先しました。
・ ア:グンテ
S・トリガー・プラスが発動すれば最大3面除去できる黒緑アビス最強のS・トリガーです。トリガープラスが発動しない状態でも5マナ以下のエレメントをマナに置けるのでサムライや青魔導具などにも強く出れます。しかし、枠がなかったので今回は不採用にしました。
・ スパトー:ド:スパトゥー/邪暴乱舞
アビスラッシュで攻撃しながら革命チェンジしながらアビス・メクレイド8できるのが強みです。しかし、スパトゥーは登場時効果を持っていないので手札にあるとかなり腐りやすいのがネックなので不採用にしました。メクレイド特化型にするならおすすめの1枚です。
・ 秩序の意志
S・バック持ちで相手クリーチャー1体を封印する受け札です。かなり強い受け札ですが、手札にキープする必要があり、自然単色も入っているこのデッキとは若干相性が悪いため不採用にしました。
・ 黒緑アビスへの対抗策
続いて、相手が黒緑アビスだった場合の対抗策を紹介します。
メクレイドなどの踏み倒しをさせない
基本的にメクレイドや覇=ロードなどによる踏み倒しを防げば黒緑アビスの盤面展開力は下がります。どちらも止めれるカードといえば「とこしえの超人」や「検問の守り 輝羅」などでしょうか。
ただし、とこしえの超人の場合は「効果を逆利用されてマナが増えて逆転されるなんてこと」がないように注意しましょう。
2. 墓地を消す
2つ目は墓地を消すことです。踏み倒し防止よりは優先度が低い対抗策ですが戦況によっては優先度が高くなることがあります。墓地を消すことでジャガイストで3面展開される確率を下げることができたり、フォック=ザ=ダーティやドミー=ゾーなどのアビスラッシュを防ぐことができます。
・ 現環境デッキに対しての戦い方
次に、現環境デッキに対してどう立ち回ればいいか紹介します。
アナカラージャオウガ
現環境デッキで最も当たる可能性が高いのは現環境最強の名に相応しいアナカラージャオウガでしょう。このデッキに対しては基本的にヨービリンで自分に刺さるメタクリーチャーを破壊しましょう。ボン・キゴマイムが立てられている状態で覇=ロードに革命チェンジをしたい場合はジャガイスト→メクレイドでヨービリン→アビス・フレンド・バーストでボン・キゴマイム破壊→ジャガイスト効果でマクアなどの革命チェンジできるクリーチャーを蘇生、という感じで攻略しましょう。あとは基本的にアーテル・ゴルギーニで蘇生されない限りハンデスには弱いのでハンデスを絡めてメタクリ展開を阻止しましょう。アーテルで蘇生されそうな時にはマクアで墓地を消すのも有効手段です。
2. 青黒魔導具・青魔導具
続いては青黒魔導具です。青黒魔導具に対しては「黒緑アビスの強み」で説明しましたが、無月の門を作られそうな時にマクアで墓地を消したり、マーダン=ロウなどで手札にあるヴォゲンムを捨てたりして無月の門形成を遅らせましょう。青魔導具に対してはマクアで無月の門形成を墓地リセットで遅らせたり、新世壊を5マナ以下の非クリーチャーエレメント除去で飛ばしたりしましょう。
3. 赤青マジック
環境入りが同期である赤青マジックに対してはブロッカーを複数体立ててカクメイジンのブレイク時効果を使わせないようにしましょう。「♪ やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり」でブロックができない状態にならないようにコストを散らしておくと良いでしょう。
4. アポロ
3ターンキル野郎のアポロに対しては赤青マジックと同じようにブロッカーを複数体立てたり、ハンデスでワンショットパーツを捨てたりしましょう。ブロッカーはカチコミ→轟く侵略 レッドゾーン→アポロのルートが予測される場合は少なくとも3体は立てる必要があります(すべて6000より大きければ2体でもOK)。ただし、レッドゾーンやブラックゾーンの効果で一斉に対処されないようにパワーは散らしましょう。
・ 終わりに
どうですか?黒緑アビスの魅力、お分かりいただけたでしょうか。コントロールデッキやハンデス好きにはたまらないデッキです。黒緑アビス作ろうと思っていただけたら嬉しいです。
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最後まで閲覧していただき、ありがとうございました!