医療コミュニケーションって知ってる?
みなさん
医療コミュニケーションって聞いてどんなこと考えますか?
あまり聞いたことのない言葉かもしれません。
初めて聞いた人は、名前だけでも覚えて帰ってくださいね。(サンドイッチマン富澤風)
僕が大学で、勉強してる公衆衛生の1つ分野が医療コミュニケーションの分野です!
医療コミュニケーションの勉強することが、「日本一優しい獣医師」になるための道の一つだと思ってます。
医療コミュニケーションって
文字通り、医療でのコミュニケーションってことです。
医療って
ただ、技術や知識があるだけじゃダメだよっていうのが今の医療の考え方です。(医療でも獣医療でも学生のモデルコアカリキュラムでしっかり言われています)
もちろん、コミュニケーション能力だけあって技術や知識がないのはもっとダメです!決して、口が上手な人になろうよって話をしているわけではありません。
より良い医療を届けるには
知識や技術とコミュニケーション能力が両輪であるということです。
(よくわからんイラストを作ってみた)
例えば、体調悪い時に
ムスッとした感じ悪いお医者さんがいて、目も合わせてくれず、薬だけ出されたら
元気になったとしても、なんか嫌な感じですよね。
あとは、逆に
ある病気の治療をしてて、看護師さんやお医者さんとお話ししたりすると
別に病気がそのものが良くなったわけでなくても、なんとなく元気が出たような気がすることもありませんか?
これってコミュニケーションの力の1つだと思います。
もちろん、医療コミュニケーションのお話は獣医療でも同じです。ただ、働いてて身に染みて思いますがコミュニケーションって難しいんですよね。
日頃、動物病院で診察してると、病気が治って元気になる子ばっかりではないです。
治すことができない、重い病気の子にも出会います。
・大切にしてきたわんこに癌が発覚したときは、どのように伝えるのがいいんだろうか?
・兄弟みたいな存在の猫に、心臓病がわかったとき、どのように伝えるのがいいのだろうか?
働いてから、悩みました。
病院のスタッフみんなとも協力して、決して100点ではないのかもしれませんが、僕らにできる限りの治療をしてます。
そんななか、
癌のわんこの治療をしてて亡くなった後、
飼い主さんに「伊藤先生と一緒に治療できて、私たち家族もこの子も幸せでした。」って言われたのが胸に残ってます。
その時、より一層獣医ってこんな深い仕事なんだな…って思いました。
その子に対してやれる限りの治療は尽くしてましたが
コミュニケーションのところで、飼い主さんに優しい言葉をかけたり、支えたり、もっと自分にできることもあったんじゃないかなーとも考えてしました。
(犬を頭に乗っけて考えている)
はい。そんな染み染みした話をしたい訳ではないんですが
言いたいこととしては
獣医って
動物の身体を治すだけじゃなくて、飼い主さんと一緒に治療するということも、こんなにも重要なんだって感じました。
そんなこんやで、医療コミュニケーションの勉強をもっとしたいなって思いました。
ただ、コミュニケーションの勉強って学生の時もあまり機会も場所もないし、働き始めたら、目の前の動物を助けるのに必死で、学ぶ時間も少ない気がします。
働きながら、先輩の背中を見て学べ!的なところが多い気がします。
だから守破離の精神で
まずは、型を学ぶために大学院で勉強しようと思いました。
コミュニケーションの勉強をして、体系化・言語化できるようにして
そんで、いつかは学んだことを周りに広げていきたいと考えてます。
本当はもっと詳しく医療コミュニケーションの話がしたいですが、今日はここまで。
日本一優しい獣医目指して頑張るぞー