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小動物医療と公衆衛生(public health)
2020年4月から
公衆衛生学大学院に通ってます。
(真面目に頑張ってそうな写真がこれしかない)
週5日動物病院で働いて、週2日大学院に行ってます。
博士習得までは3年予定です。入学当初はコロナもありzoom主体でしたが、今は元気にチャリ通してます。チリンチリン♪
そもそもは、医療コミュニケーションの勉強をするために進学しようと決めました。(医療コミュニケーションの話はまた今度)
大学院って授業があんまり無いところも多いんですが
僕の通う大学院はゴリゴリ授業があって
生物統計、社会疫学、医療経済など色んな勉強もしてます。
医師、看護師、薬剤師などなど、多様なバックグラウンドの人と一緒に切磋琢磨してます!
おそらく獣医で公衆衛生学大学院に通ってる人はレアカードだと思うので
僕が入学して感じたことをみんなにシェアしてみようかなと思います。
でも、そもそもなんで獣医学部の大学院でなく公衆衛生学の大学院に入ったか?と言う話ですが
元々はふつーに獣医学部の大学院に進もうと思ってましたが
実は…落ちました 照れ笑い
それで、なにクソって思って外の世界に行こうと思いました。
そんななんやかんなで公衆衛生学大学院に入った僕ですが…
まず…
僕は大学院に入って公衆衛生(public health)の"シブさ"に心打たれました。
医療コミュニケーションの勉強をしたくて大学院を選びましたが
「俺、全然公衆衛生ってわかってなかったやん!!!」
心打たれた時は電気ビリビリ10万ボルト走りました。
みなさま、公衆衛生って聞いてどのようなことを思われますか?
特に小動物医療での公衆衛生って言葉の意味をしっかり理解してる人って少ない気がします!
(僕も全然理解していませんでした)(学生時代に、教えてもらったのかもしれないですが、いかんせん不真面目学生でしたので、夜露死苦)
イメージ的に、獣医療での公衆衛生?
なんか、食中毒とか?感染症とか?
うん、よくわからないね!って学生で、その謎は動物病院で働いてからも解けませんでした。
いや、解いてませんでした。
その謎が少し解けてきたので、今日は公衆衛生の渋さをみんなに伝えようと思います。
まず、公衆衛生って調べてみると…
公衆衛生(public health) :集団の健康の分析に基づく地域全体の健康への脅威を扱う「組織された地域社会の努力を通して、疾病を予防し、生命を延長し、身体的、精神的機能の増進をはかる科学であり技術である」
こんな感じです。(Wikipedia)
公衆衛生をカッコよく一言で言うと、、、
川の上流の仕事です
いや、どうゆうことやねん。
(photo by Fotolia)
ここで言いたいことは、
ある日、人は突然病気になるわけではなくて
病気になる過程の川の上流や中流があるって話です!そこで重症になる前に防ごう!
上流には肥満があったり、タバコがあったり、食生活や生活習慣があったりです。
しかも、川の上流、中流にうまく作用できると、より多くの人にアプローチすることも可能です。
これって、めちゃめちゃ重要じゃん!って思いました。
これって獣医療でもあてはまりますよね!
動物病院で働いてて考えてみると、がんや腎不全末期の病気で治療中の子は川の下流にいる子で
ワクチンとか健康診断とか早期の腎臓病で来る子や、避妊手術や食事の相談で来る子とかは川の上流や中流にいる子だと思われます。
言いたいことは、
現在、病気の川の上流や中流にいる動物達を下流に流れないようにしていくのが
小動物医療の公衆衛生の重要な役割の一つってことですね。
そして、僕は川の流れをゆっくりにする方法の一つに
「予防」とか「検診」とかだけでなく、「医療コミュニケーション」も入ると思います。
医療コミュニケーションの勉強をして、獣医療の力になれたらいいな♪
(ところで、うちの犬とてもかわいい)
でも、まぁ
頑張って大学院を卒業して公衆衛生学博士をとっても
小動物臨床で何が出来るのかはまだわかりません!!笑
でも、いろいろ考えてます!
一緒に考えましょう♪