
Poker stars 100nlz 座学方法+ハンドレビュー(BvB flopCB over fold spot)
今回は100nlzのBvBのSRP, BB側におけるハンドレビューをもとに普段の座学方法をシェアしたいと思う。
まずは最近のハンドのうち、自分が座学したいスポットをソートして抽出する。
私はHM3をトラッキングツールとして使用しているため、操作方法はHM3仕様になっている。
今回はBvBのSRPのハンド一覧の表示をさせてみる。
まずは高度なフィルターからポジションとアクションを選択してシングルレイズドポット、SBのタブをレイザーに設定。

次に共通フィルターでフロップまで進行をはいに設定

すると以下のようにBvBの成績が表示される。

この中の124ハンドをGTOWを確認してすべてチェックしていく。
といっても、すべてをチェックするのは時間的にも手間がかかるため、まずは重大なミスを先に特定して、座学していく。
その時に役立つツールとしてGTOWのハンドアップロード機能がある。

今回であれば124ハンドのミス率と平均EVロスがわかる。
この中のミスハンドを見ていく。
ACTIONの欄の色がグリーンであれば純粋戦略のミスはないことを示している。(頻度のミスは存在しうることに注意)

例えば、頻度のミスとは以下のようなものをいう。

こちらのハンドのフロップアクション分布ではQ2のトリップスは90%以上の頻度でレイズを返していることがわかる。

つまり、このハンドで毎回コールすると頻度のミスを犯していることになる。
このスポットについてさらに学習を深めようと思う場合、”このスポットを学習する”のタブを押すと学習にすすめる。

具体的にいくつかハンドレビューしてみようと思う。
今回は特にCBに対してBBで降りすぎているハンドに絞ってレビューしてみる。


降りすぎ。BDでナッツ形成のストレートドローはすべてコールしているし。K6oでもコール頻度があるように、BvBのIPでのKハイは価値が高い。
以下はフロップのボードをペアボードにした時の33%CBに対するBB側の戦略の集合分析である。

平均してレンジの25%ほどしかフォールドしていない。
一般的にオーバーフォールドになりやすそうなのはAAxのようなペアボードだと思われる。

KハイはK6oのような、1アンダーでようやくインディファレント。
J3sのうちBDFDあるもの、T9oのように、ボトムカードに対して2オーバーあって、ターンでオープンエンドに進展するものなどがインディファレント。
このあたりをフォールドしすぎるとランナーランナーでボードにフラッシュが完成したときや、ランナーランナーでストレートが完成したときにBBのレンジにナッツ級のハンドがすくなくなってしまう。


75%betに対してもKTのBDFDありはピュアコール。
このようなローボードで大きいサイズを使われたときのディフェンスレンジについて確認しておくことは非常に重要である。
以下は8ハイ以下でペアにならないボードをフィルタリングしたときの集合分析である。


例えば872rで75%CBを打たれたときの対応を確認してみる。
すると。QToやKTo,A9oなどがインディファレントになっていることがわかる。
764rのボードではA5oを筆頭にしたオープンエンドやA8oなどのガットショットをコールディフェンスできるため、KJoやAToなどをフォールドしているが、872rではターンでメイドするドローだけではディフェンスレンジが足りないため、KToやQToまでコールレンジが拡張されていると考えられる。
このあたりの感覚は身につけておきたい。


色がなくてもペアは33%に対してピュアコール。色ありの55ならなおさらコール。
AKハイのボードはSBvsBBとBTNvsBBでは少し戦略がことなる。同様の感覚でディフェンスすると降りすぎてしまう。
少し確認してみる。
以下はBTNvsBBの33%CBに対するディフェンスレンジ。

フォールド頻度が28.4%から34.8%に上昇していることがわかると思う。
その筆頭となるのがペアの取り扱い方で、66~22までがすべてピュアコールか色がないところがフォールドになるかの違いが分かる。
また、集合分析で一般化してみよう。
以下はBvBとBTNvsBBのAKボードにおける33%CBへのディフェンス頻度である。


やはり全体的に5%ほどBvBのほうがディフェンス頻度が高くなっている。
BTNvsBBの感覚よりも少し広くディフェンスすることが大切になってくる。
HM3を使ったハンドレビュー記事は以上である。
GTOWの登録は以下のリンクからよろしくお願いします。