【 #VRoid 】VRChatのPhysBoneを攻略する(2)髪の毛編(前)【 #VRChat 】
ご近隣の皆様こんばんは、ご近所系Vtuberおじさんのがそさんです。
今回は前回に引き続き、VRoidのPhysBone設定について掘り下げていこうと思います。
今回は髪の毛編。まずVRoidStudioでの揺れ設定について気を付けるべき点と無視してよい部分について確認していきます。
【注意】
本記事は以下の記事を既にお読みいただいている前提で記載しています。
まだお読みでない方は、事前に目を通していただけますと幸いです。
また、本記事の内容はあくまで「VRChatでモデルを使うためのセットアップ」にのみ言及しております。Clusterやバーチャルキャスト等、VRMのまま使用する前提のコンテンツで利用する場合を想定していないこと、あらかじめご了承ください。
1.揺れ設定で気を付けるべきポイント
みなさんはVRChatあるいは別のサービスで、髪の毛がこのような状態になっているアバターを見たり、あるいはご自身がそうなっているという事はないでしょうか。
なぜ髪の毛がそのような状態になってしまうのか?
これには理由があります。
理由その1:ボーングループあたりのボーン本数が多すぎる
ボーン本数が多ければ多いほど、揺れに対して敏感になります。
一見よさそうに聞こえますが、実のところ揺れる動作が制御しづらくなるだけです。
また、動作によっては水中の中の海藻のような挙動になる場合もあります。
理由その2:固定点が高すぎる
固定点とは要するに「揺れの開始地点」です。
これもまたよく「髪の毛の付け根近く」に設定しがちですが、おなじく揺れに対して敏感になり、意図しない挙動を生む原因になりがちです。
見栄えのいい揺れ設定
上記を踏まえたうえで「ボーン本数」と「固定点の高さ」を考慮すると、以下の数値が適正値と考えます。
ボーン本数
・単発、前髪…2本
・長髪…4~5本
固定点
・前髪…ベースヘアの生え際よりも下
・側面…こめかみよりも下
・後髪…耳の付け根よりも下
上記はあくまで一例であり、髪型によってはより細かい調整が発生します(ベリーショートなど)
また、1から自作した髪型の揺れ設定に悩む場合は、プリセットヘア―の揺れ設定がその一助となるでしょう。特に「CLCT」で追加された一体型ヘアーの揺れ設定はかなり綺麗です。
2.念のためチェックすべきポイント
特にボーングループを細かく設定している場合、衝突半径が大きすぎると髪の毛の挙動に大きな影響を与えます。
特にVRChatでのPhysBoneの設定時には無関係な設定となるので、基本的には0でも問題ありません。
3.設定不要な項目
・重力
重力はVRChat向けのセットアップ時に設定します。不必要に設定してしまうとVRMでの編集をするときなどにシルエットが崩れる可能性があるため0のまま編集しないほうが安全です。
・かたさ
髪の毛の硬さもVRChat向けのセットアップ時に設定します。
ここまでお読みいただきありがとうございます。次回はUnityでのPhysBone設定について記します。