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Google OptimizeのABテスト結果を自動取得し、Slack・ChatWorkに通知する方法

Google Optimizeを活用したA/Bテストは、Webサイトの改善に役立つ重要な施策ですが、テスト結果を毎回手動で確認するのは手間がかかります。本記事では、Google Apps Script(GAS)を使用して、Google OptimizeのABテスト結果を自動取得し、Googleスプレッドシートに格納、さらにSlackやChatWorkに通知する方法を紹介します。



「Optimize結果」シートの構成

スプレッドシートには、以下のカラムを設定してください。

  • A列: 日付(データ取得日)

  • B列: テスト名(Google OptimizeのABテスト名)

  • C列: バリアント名(テスト対象のバリエーション)

  • D列: デイリーCVR(前日1日分のコンバージョン率)

  • E列: デイリーセッション数(前日1日分の訪問セッション数)

  • F列: 全期間CVR(ABテスト開始から現在までのコンバージョン率)

  • G列: 全期間セッション数(ABテスト開始から現在までの訪問セッション数)


GASの設定手順

① GASプロジェクトの作成

  1. Googleスプレッドシートを開き、「拡張機能」→「Apps Script」を開く。

  2. 「コード.gs」に以下のGASコードをコピー&ペースト。


② スクリプトの認証設定

  1. スクリプトを実行すると、Googleの認証が求められるので、アクセス権を許可する。

  2. Google Analytics Data API のアクセスを許可する必要があるため、OAuth認証を完了させる。


③ Google Optimize APIの設定

  1. Google Cloud Consoleで以下を設定する。

    • 新しいプロジェクトを作成

    • Google Analytics Data API を有効化

    • サービスアカウントを作成(Optimizeデータを取得するため)

    • サービスアカウントキー(JSON)をダウンロード

    • Google Optimizeの権限設定で、サービスアカウントに「閲覧権限」を付与


④ GASの環境変数を設定

  1. SPREADSHEET_ID(スプレッドシートID)を設定する。

  2. SLACK_WEBHOOK_URL(Slack通知用のWebhook URL)を設定する。

  3. CHATWORK_ROOM_ID(ChatWork通知用のルームID)を設定する。

  4. CHATWORK_API_TOKEN(ChatWork APIトークン)を設定する。

const SPREADSHEET_ID = "あなたのスプレッドシートID";
const SHEET_NAME = "Optimize結果";
const SLACK_WEBHOOK_URL = "あなたのSlackのWebhook URL";
const CHATWORK_ROOM_ID = "あなたのChatWorkのルームID";
const CHATWORK_API_TOKEN = "あなたのChatWork APIトークン";

⑤ Google Optimizeのデータ取得処理(GASコード)

  1. OptimizeのABテスト結果を取得し、スプレッドシートに書き込むコードを記述する。

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