無色の王者「白レック」、「MレックウザＥＸ」 かつての絶対王者の今
Mレックウザex
今から丁度10年前に誕生したメガ進化ポケモンのカード
たねポケモンのレックウザEXから速攻で進化できるMレックウザEXは
自分のベンチポケモンの数×３０の打点を出すポケモンで
近年では丁度2024年に登場した奇しくも同じ無色ポケモン「テラパゴスex」
はこのMレックウザEXを参考に作られたのは誰が見ても明らかです。
絶対王者として活躍
MレックウザEXは通称「白レック」と呼ばれ登場当時から長い期間で
活躍し多くの大会で優勝した環境トップの強さを誇りバチュルなど「よるのこうしん」や相手のベンチ展開をメタるために生まれた「みちをふさぐ」ウソッキーが登場しても白レックは輝かしい成績を残し続けていきました。
聞くところによるとジュナイパーGXに滅法弱かったところが
数を減らし結果、白レックの台頭を許してしまったようです
相手のベンチだけに干渉するので使っている側は数を減らさなくて良いのも強み
白レックにとっては辛い相手でしたが結局は当たらなければどうという事は無い
マッチ運で突破していったようです。
現在の白レック
XY時代で大きな活躍し当時のプレイヤーからその強さと恐怖で「白レック」の異名で呼ばれたMレックウザEX
そんな彼の現在ですが
正直、活躍は厳しい・・・いえ厳しすぎるのが現実です。
相棒の投獄
まず彼の強さを支え共に同じパックに収録された相棒「シェイミEX」は
回収ネットの登場と共にエクストラでは禁止カードになってしまいました。
MレックウザEXはこのシェイミの特性「セットアップ」で大量に展開しながらドローしていき必要なレックウザソウルリンクやエネルギーなど集めていく動きがとにかく強力でありデザイナーズコンボとして作られたのは明白。
そんなシェイミＥＸの禁止はMレックウザEXにとって相棒を失ったも同然
類似効果のクロバットVやデデンネGXが登場していきますが
クロバットVはシェイミEXの調整版として登場しドロー条件は一緒でも一ターンに一度しか使えないため同じような扱いは出来ません。
デデンネGXは引ける枚数は手札を捨てて６枚ドローなのでシェイミよりも引けるカードの枚数は多いですが、エネルギーに専用のどうぐが必要な白レックにとっては必要なカードが落ちるのは地味に痛い。
またこちらも一ターンに一度のため連続ドロー、連続展開は出来ないため
デデンネもシェイミの代わりは務まらなかった。
体力不足
白レックの体力はHP220
登場当時はミラーの場合、相手がベンチをフル展開した場合240ダメを受けてワンパンされますが７体までだと210になるため一撃は耐えれるようになっておりこれは意図的に220にしてバランスを取ったのでは思います。
しかし現在ではＨＰ２２０は正直脆いです。
例えばルギアVstarのストームダイブは何も付けていなくても220
レジドラゴはハチマキを付ければヌメルゴンやドラパルトの技で220
悪リザなどはハチマキとクイックシューターで簡単に220
これらはエクストラで長く(長すぎる）環境に君臨し否応なく対面することになり苦労することなく白レックをワンパンしてきます。
更に白レックは持ち物がソウルリンクで固定されているので
「大きなおまもり」などの体力を上昇させるどうぐを付けることが出来ず
他のカードで相手から受けるダメージを軽減させる、最大体力を上昇させることが出来ても+20くらいが咳の山。デッキの枠を削りベンチに用意する手間も考えると非常に現実的ではありませんし微量の上昇では焼け石に水となります。
火力不足
ここが一番深刻な問題となります。
まず白レックは自分のベンチポケモンの数×30のダメージを与えるもので
最大で240ダメージを出すことが出来ます。
240と聞いて十分あるのでは？
そう感じるのは当然です。しかし考えてみてください。
240で倒せるポケモンがどれだけいるのか
クロバットやカプ・テテフなどルール持ちでシステムポケモン
彼らは体力が170以下なのでこの辺りは十分倒すことができます。
他のシステムポケモンで言うなら最近登場したラティアスexのHP210
この子もエメラルドブレイクのワンパン県内となります。
意外と倒せる相手が多いとは思いますが
それらを3回、毎ターン攻撃できるでしょうか？
そんなに都合が良い展開が可能であれば210ダメを出せるポケモンならどんなデッキでも環境入り出来るでしょう。
そう不可能です。
当然相手のバトル場にはアタッカーとなるポケモンが先陣を切って戦いMレックウザをワンパンしてきます。そのアタッカーたちの体力、環境で活躍しているVstar、ex、VMAXは低くてもソウブレイズexのHp270となります。
ならば持ち物でカバーすれば良いのでは考えると思いますが
先の体力不足のところでも書いた通り
白レックは持ち物をソウルリンクで固定されています。
はい。
持ち物によるダメージアップも不可能なのです。
打開策
まず体力面に関してはサポートする必要はありません。
理由は簡単で体力を多少上げたくらいでは費用対効果は無いに等しく
また白レックはM進化ポケモンでありM進化サポートの恩恵を受けれるもののそれらは白レックの体力をサポートする能力はありません。
白レックが活躍するためには本来の持ち味であり長所
火力面を補強するのが最も可能性があります。
なのでここでは火力面を補う、補強する方向で彼を強化していきます。
まずエネルギーに関して
一番は無色ポケモン唯一のサポートエネルギー
「パワフル無色エネルギー」
エメラルドブレイクに必要なエネルギーは無色3つなので
240+60＝300ダメまで狙うことが可能になります。
これに後述するカードを使い補強すれば330、340までを倒すことが出来るようになり事実上パワフル無色が最大打点を出せるカードとなります。
問題は一番火力が出せるが一番現実的ではない点です。
パワフル無色エネルギーを3つ用意、ベンチを8体用意するだけでもかなり大変であり毎ターン手張りだけでは間に合わないことを考えればプライマルターボのアーケオスも用意することになるでしょう。
これだけの盤面を整えてソウルリンクを持たせて白レックの上と下を用意することを考えればロマンの更にロマンとなるのは言うまでもないです。
次はサポートでの補助です。
色々と考えましたがこれが一番可能性があり現実的な強化となります。
まず火力をサポートするカードでは+20のククイ博士や+30のダンデがおり最大+50になるアイリスもいますが流石にサイド残り1枚は厳しいです。
この中で一番良いのは+30になるダンデになります。
ククイ博士の方がドローも出来るしそっちの方が良いのでは？と思われますが間違いなくククイ博士よりもダンデです。
重要なのはドロー出来るからではなくダメージを上げることです。
まずククイ博士は+20により260ダメになります。
260ダメージを出せるようになったとして一体誰を倒すのか？
そうです。仮想敵となる相手が居ないんです。
HP260のポケモンは非常に少なく環境処か交流会のような場所でもおらず240くらいまで下がると素の状態で240まで出せるのでククイ博士を使う意味がないのです。
ドローしたとしても、そのドローで一体何をするのか？
グッズのプラスパワーを使えば更に+10で270まで上がりますが
それなら1枚でそこまで上がれるダンデで済みます。
そしてダンデですが彼は一枚で270までダメージが伸びます。
270？何やら見覚えのある数字ですね。
先ほど上記で登場し環境でも活躍しているソウブレイズex、彼はHP270なのです。
環境で活躍しているポケモンを1枚の補助だけで倒せる県内まで見えてくるのはククイ博士とは違うダンデだからこその強みとなります。
更にククイ博士の所でも登場したプラスパワーや「かんしゃくヘッド」のジグザグマを使うと280までのポケモンを倒せるようになり280代にはピジョットexや三神やパルキアVstar、そしてルギアVstarやレジドラゴVstarなどの環境トップ級の強力なポケモン達も倒せるようになります。
ただしそんな彼にも弱点というより限界があります。
限界とはHPが270近辺のポケモンまでが倒せますが
ジュラルドンexやVMAX、そして近年登場することが確定しているメガシンカ達は全員がＨＰ３００越えとなり彼らの超耐久力には流石のダンデでも補いきれないんですよね。(ＨＰ３６０は流石にワンパン出来ないよ・・・）