名もなき日記308 自殺について
密かに好きだった三浦春馬さんが亡くなった。
詳しいことはまだわからない。
それでも自殺へと向かう気持ちを、私は少し理解することができる。
経験があるからだ。
ネガティブな情報がさらなるネガティブな感情を生み、目の前が真っ暗になる。
もう、自ら命を断つことだけしか頭に残らない。
そんな私を、ぎりぎりのところで救ってくれたのは家族の存在だった。
一人、真夜中に部屋にいるとき、ふと家族の楽しかった記憶が蘇り、ああ、これじゃいけないと、ネガティブな思考から脱却することができた。
そういう瞬間が果たして訪れなかったのか。
周りで手を差し伸べてくれる存在はいなかったのか。
本当に惜しい人を、悲しい形で亡くした。
孤独は人を強くするが、ときにその毒素が強すぎることがある。
もし悩んでいる人がいるのならば、一度人に寄り添うといい。
物理的に難しければ、心理的にでも。
リアルが難しければネットの世界でも。
寄り添える幹を見つけてほしい。
苦しいその日を、その瞬間を乗り越えることで、希望は必ず見つけ出せるから。