「『カネコアヤノ Hall Tour 2023 “タオルケットは穏やかな”』へ行ってきた」GARUGORAスポーツ道場#121(2023/6/28)
カネコアヤノのライブに行ってきたよ!!
初めて!!
しかもみて!!!
いちばん前の席だったよ!!!!!
冗談みたいに近かった。貴重な体験。
近すぎて、逆に他のお客さんの存在感があんまりなくて、ずっと現実味が無かった。
カネコアヤノの音楽を聴いてていつも思ってることは、「生活!!」ということ。苦しさや楽しさ、皮肉、とかが、「俺や!」って思う。俺の生活の話や!って、みんな感じてるんだと思う。
中村佳穂のライブが完全に「天国」だとしたら、カネコアヤノのライブは、「リアリティ」だった。心地よさとか楽しさだけじゃないパフォーマンス。
形容が難しいけど、カネコアヤノはライブの中でとにかく「生活」を表現していた。
気持ちよさ、楽しさ、悲しさ、そして苦しみ。
最初の「タオルケットは穏やかな」から、グッと持ってかれた。
ずっと「タオルケットは穏やかな」ってどういう意味のタイトルなんだろうな……、って考えてたけど、今日なんとなく結論がついた。
布団に入ったものの、なんとなく眠れない。そのうちに、寝てるか起きてるかの中間くらいの頭で毎日の生活のことをぼんやり考える。
楽しい事も辛い事も思い起こされるけど、それを包み込むタオルケット、、、みたいなことではないか。
嫌な事があるのは間違ってなくて、辛いけど優しく生きていけるよ、安心して、というメッセージが、安易に緩やかなだけではない音楽だからこそ伝わってくる。
それこそ「眠れない」はもちろん、俺の大好きな「爛漫」や「さよーならあなた」もやってくれた。でもタオルケットは穏やかな以外のアルバムの曲も、今日のライブではこのアルバム色にうまく染まっているアレンジだった感じがした。
で、最近のカネコアヤノのシューゲイザー風味への移行について。これは正直「?」という思いが大きかったんだけど、今日はあっていいと思ったな。要は「濁り」の役割を果たしてるという事だ。
ドリーミーな音像で、美しく生活感がある音楽に、とつぜん緑茶の最後の方みたいな渋みや濁りがあるからこそ、一段階リアリティの強度が上がるのだ。
そう!カネコアヤノの音楽って、熱い緑茶だ!得られるものがかなり自分で入れた緑茶に似ている!!
「抱擁」のライブアレンジで結構泣きそうになったな。抱擁で泣きそうになる人間なんだ、俺って。
ノーMC、ノーアンコールのストロングスタイルライブ。ノーMCは良いけど、ノーアンコールは結構悲しかった。「どうせアンコールでやるんだろ?」と油断してた「アーケード」や「光の方へ」が聴けなかったのは残念。
まだライブで観れてない好きな曲が残ってるので、これからも通う理由があります。
ちなみにカネコアヤノで1番好きな曲は「とがる」です。この曲がきっかけで好きになった。今日はやってくんなかった。
インタビューで「わたしたちへ」と正反対のことを歌っている、と言っていたけど、外野からの意見としては、気にせずにライブでやって欲しいです。大好きなので。
追記、俺も「最近目が悪く」なっています。君の顔を恥ずかしくもなく見れるかも。
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